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カンファレンススポンサーを「やる前」にやっておいたほうがいいこと

お決まりの枕詞

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この記事はMoney Forward Engineers Advent Calendar 2024 の12月12日担当分です。 前日はshiko takahashiさんのマネーフォワード MEのControl Widget対応 〜フィーチャーのノミネート機能を添えて〜でした。

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お題

今日は技術カンファレンスを初めてやることになる、その前にやっておくといいことをお伝えするTips回です。 いつもクソなが文章なのでシュッとまとめて終わらせるつもりだけど、長かったらすまん。

参加者をカンファレンスに連れていく

会社がスポンサーする理由はいくつかあるんだけど、エンジニアが参加しないカンファレンスにスポンサーしたがる組織はそんなにない。 採用目的なら金だけ出してればいいんでしょ?という意見もあるけど、そういう組織の文化は何かしらの形で伝播してしまう。 (売り手市場の中そんなことをすればエンジニアは来なくなるし、なんならいまいる社員も辞めていく。絶対にやめよう)

なので、スポンサーしたのに逆効果になるカンファレンスは基本価値がない(と判断されてしまう) というわけでカンファレンスに社員を連れていきましょう。 ただし、本人が嫌がらないという大前提はある。嫌な人を連れていってもこれまた逆効果になるので狙いとしては「誘われたら参加してもいいかな?」と考えてくれる人たち。

特にカンファレンスに一度も参加したことがない人には「業務として参加して欲しい」と伝えて参加してもらうのがいい。 新卒1〜3年目のエンジニアやインターン生あたりの人はエンジニアの人脈もなく、見えている世界≒自社になりやすい。

カンファレンスの夜なんかに「XXX社とXXX社合同新卒n年目懇親会」とかやっちゃうのがいい。 同じ年代、異なる会社の人と話すことでわかること、共感すること、真似したいことが見えてきて、それをチーム内にフィードバックできればそれがカンファレンスの成果になる。 やったね!

プロポーザルの種をみつける

参加者と同様、自社のエンジニアがプロポーザルが出さないカンファレンスの魅力は少ない。 カンファレンスの金額は安くない。ワンショットだけのイベントで三桁万円が動いたりする。

その上、採用エージェントほど採用そのものに直結する効果はみえない(というか効果が出るのが半年〜3年後とかザラにある)

じゃあどうするか?というと「このカンファレンスの登壇者がいっぱいいるのにスポンサーがないと支援してくれない会社にみえてしまい、採用に影響するのでスポンサーしてください」が一番わかりやすいと思う。 で、プロポーザルを出してもらうためには当然そのネタを見つける必要がある。

一人で出せる人は関係ないんだけど、だいたいそんな新規性があったり、革新的なことをやっていない、特別なことをしてないので出すことができないという悩みにぶち当たると思う。 ぼくは最近以下のマトリクスを使って、話したい人や話せそうな人がいないか質問するようにしている。

仕事で開発してること 個人で開発してること
話したいこと
聞きたいこと

例えば、「Go 1.24でRuntimeの処理が改善してるみたい。Swiss TableというのをベースにしてるみたいなんだけどXXXさんこのあたり詳しくなかったっけ?」と聞いてみたり、「自分が話せるわけじゃないんだけどこのカンファレンスで暗号化復号化のライブラリを実装している人の話を聞いてみたいんだけど誰か話せそうな人を知らない?」と投げかけてみたりする。

そうすると「詳しくはないけどそれは面白そうだから調べてみようと思う」とか「その分野はXXXさんが詳しかったと思う」というような反応が生まれる。 ネタあるじゃん!……というわけで第一部、完。

プロポーザルをレビューする

上記に関連するがプロポーザルを出す際の注意点がいくつかある。 言いたいことはだいたいiOSDC Japan / PHPerKaigi の長谷川さんが書いてくれているので割愛する。

会社からすると1000名規模のエンジニアに対して20〜40分も自社のエンジニアがやってきたこと、取り組んでいることの魅力つけを発信できる宣伝効果は計り知れない。 反面、やはり効果測定という意味ではなかなか成果を示しにくい。(採用と宣伝のタイムスパンが違うので仕方ない)

なので、社内でも注目度の高いカンファレンスであることをアピールするためにも登壇者を出す、登壇者を出すためにはたくさんの人がプロポーザルを出している状態が望ましい。 カンファレンスにもよるが切り口や視点を変えるだけで面白い技術的な取り組みというのはある。 自分だけだと「自分から見た視点」しか感じられないので、社内の別のメンバーと話すことで俯瞰した意見や感想を得ることができる。

そのためにはできるだけ打率を高められるとよい。 そこでやるのが提出する前のプロポーザルレビュー会だ。

プロポーザルをみんなで読んでわかりにくいところはないか、付け足したほうがいい要素はないかを話し合う。 白熱すると時間が無限に消耗してしまうので1人あたりのプロポーザルを読む時間とフィードバックを返す時間は決めておくのがいい。

だいたい以下のような状態になるはずだ。

  • 主題となるテーマ
  • 対象者の具体的な説明
  • セッション後に対象者は何を得られるか
  • このセッションのアウトライン(目次)
  • このセッションを自分が話す理由(自分だけが話せる理由、このカンファレンスで話す理由)

最低限これらの情報が書かれており、長谷川さんのスライドに書かれていた文字数を満たしていれば確度はかなり上がる。 レビューをするためには早めにプロポーザルが書かれていなければならない。ここが最大の難所ではある。 だいたいみんな最終日に駆け込むけど事前にレビューはしておきましょう。

不採択でも発信を諦めない

それでも不採択になることはある。 これはテーマの重複やこれまでの実績(カンファレンスによっては考慮される)、登壇可能性・実現性の高さなどで判断される。

不採択は「駄目」なわけではない。そこは勘違いしてはいけない。 あるカンファレンスで採択されず、別のカンファレンスで採択されるということは普通に起こり得る。

タイミングや相性のようなものがあるので「不採択」であることをそこまで気にしなくてもいい。 最近は前夜祭や後夜祭のようなイベントも各地で開催されているので不採択になった登壇テーマを再活用することも可能だ。 そういったところで発表するのも1つの手段だと思う。

お蔵入りにしてしまうと翌年「実績があるカンファレンスと比較して優遇する理由がない」と言われてしまいかねない。 プロポーザルは惜しくも落選したが、前夜祭や後夜祭でこのような反応がもらえた!と言い返せるなにかを用意しておくと0にはならない。

インパクトとしては登壇よりも弱くなるけど、他でも補完はできる。 何かしら残しておけばそれを理由にできるので残しておいたほうがいい。

普段からCTOやVPoE、EMと話す

元も子もない話だがやはり会社のお金を使う以上、何に使うか?はとても重要になってくる。 そのため「こいつがそこまでいうならやってみるか」という信頼貯金を普段から貯めておくことはとても有効な手段の1つになり得る。

いままでOSS活動もイベント参加もしていない人から「スポンサーやりたいっす!」とだけ言われても「なんで?」となってしまう。 なので普段の活動やなぜ精力的にそういったアクションをしているのかのWillの部分をきちんと伝えるといったことも重要になる。

自分が楽しむだけなら簡単なのだけど、会社が期待するのはその技術や知識をチームや組織に還元されることなので、イベントに参加したらイベントレポートを書く、感想戦を社内で行うなどの取り組みをしておくとよい。

基本的に経営層も人間なので「応援したくなる人」と「なにもわからない人」が同列に並ぶと前者を優先したくなると思う。 これはコネを使えという話ではなく、普段からネゴシエーションする素地を作っておけと言う話だとぼくは思っている。 ちゃんと思いを持ってやり続けているということを伝えるのも「価値を届ける」活動の一環かなと。

自身の活動を評価してもらい、会社がそれに対しての支援の形としてスポンサーを検討する(決定でない点に注意)、そういうことが重要になる。 お金は無限ではないし、昨今さまざまなカンファレンスが乱立し、そしてスポンサー費が高騰している。 数は増えて、値段も上がっている……となるとなかなか気軽にはスポンサーできないし、他の技術領域の兼ね合いもあるのでより判断が難しくなる。

お金を気持ちよく出してもらえるような環境整備をするのも重要だよというお話しですね。 開発環境を整えて、開発生産性を上げるのと根本の部分では変わらないんじゃないかな。

まとめ

と言った具合に「会社にカンファレンスのスポンサーをお願いしたいんだけどな〜」とマネーフォワードに入る前のぼくは思っていたんだけど、これらの行動を起こせていたら違ったかもなと思った事柄をスポンサーするかどうかを検討する立場から書き出してみました。 スポンサーをする理由は各組織ごとに違うので、「これをやったら大丈夫!」とは言わないけど、これらをやっていない場合はスポンサーをお願いして断られても仕方がないと思う。

行動が先、評価が後なので自分たちができる実績とその活動を伝えていくといいんじゃないかなーというTipsでした。




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