「HOLIDAY」(作詞・作曲:草野正宗)は、
スピッツの9枚目のアルバム
『ハヤブサ』(2000年)の
6曲目に収録されています。
☆打ち明けてみたい裏側まで
※私なりの解釈で、
これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。
【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。
青文字は、
「HOLIDAY」(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋
歌詞を少しずつみていきます。
もしも君に会わなければ
もう少しまともだったのに
もしも好きにならなければ
幸せに過ごせたのに
かと言って、
出会わなければよかった、
好きにならなければよかった、
なんて
これっぽっちも思ってないでしょう。
むしろ
出会えてよかった
好きになってよかった
という「悦び」すら感じます。
スピッツの歌によくある
逆説的な表現。
強がるあまり
反対のことを言ってみる、という。
アップテンポなリズムと
イントロから続く
独特のギターリフで
ちょっと強がってる感が出てますが、
バックに流れるきれいなアルペジオが
ごまかしきれない
心の揺れ動きを感じさせます。
心はもぬけの殻のようです・・・。
朝焼けの風に吹かれて あてもないのに
君を探そう このまま夕暮れまで
Holiday Holiday Holiday
この部分が「サビ」だと思います。
君はもういないようですね。
やっぱり上の歌詞は
僕の強がりでしょう。
僕の片思いだったのでしょうか?
君との関係はわかりませんが、
君がいなくなって
途方に暮れてる感じがします。
「好きだ」と言えばよかった、とか
「行くな」と引き止めればよかった、とか。
いやそもそも、
話すらした事がなかったかもしれません。
意地やこだわりから
自分では何もできず、
今更ながら慌てて
しかも途方に暮れてる様子。
急に現れる
彷徨うようなベースの音階が
そんな僕の
途方に暮れる心を表してるようです。
この「Holiday」=「休日」は
単なる「休日」ではなく、
ちょっと皮肉った表現では。
楽しいイメージの休日も
僕にとっては
君のいない
君を思うだけの
寂しく切ない休日。
それを悟られないようにか
「Holiday Holiday Holiday〜」と連呼。
実際は
もぬけの殻でカラ元気な休日、かな?
いつか
こんな気持ち悪い人
やめようと思う 僕でも
なぜか険しくなるほどに
すごく元気になるのです
2番の「Aメロ」。
だぶん君には
気のない素振りをしてたのでしょう。
それが今になって
「君を追いかけている」。
チャンスがそばにあるうちは
興味ない素振りで、
いなくなってから
慌てて探すなんて
どんなプライドしてるんだ、
情けないよなぁ、と
自分のことを
「こんな気持ち悪い人」
と言ってるんじゃないかと思います。
そして、
「いつかこんな気持ち悪い人
やめようと思う」
と言ってるように
まだやめる気はないのです。
まだ一縷の望みを持ってるんです。
だって
「なぜか険しくなるほどに
すごく元気になるのです」
と言ってるから。
困難であればあるほど
奮起というか、
「燃える」タイプなんでしょう。
それならなぜもっと早く
奮起しなかったんでしょうね。
奮起してたけど
叶わなかったとか?
八方ふさがりで途方もなくても
本当は君も僕を思ってるはず、
きっと結ばれる運命、
などと思ってそうですね。
どこかでばったり会える、とか。
2番から
ビブラフォンのような音色が加わり、
幻想的だけど明るい
何ともいえず前向きな感じになります。
この道は続く あみだをたどるように
君を探そう このまま夕暮れまで
Holiday Holiday Holiday
「あみだをだどるように」
この表現は
キリがなくて気が遠くなりそうだけど
案外「偶然の当たり」があるかもという
僕の期待感が出てると思います。
この前は会えなかった、
次はどうしようか、とか。
実際にそんなことしてるのかどうかは
わかりませんが。
あみだは
その方法を選んでも
それが正解かどうかわからない、
紆余曲折ばかりで見通しも悪そうです。
それに
あみだで選んだ道は
進路が決まっていて引き返せません。
先行きが困難なイメージですが。
「偶然」に期待してるのかな。
「この道は続く」と言ってるから
困難なのは覚悟の上でしょうか。
心の扉を 痛みこらえ開けたよ
古い 暖かな部屋に君を呼ぶまで
ここは「Cメロ」。
この部分はなめらかで
きれいなメロディです。
天邪鬼な僕が
辛い本音を語ってると思います。
僕は君に対して
自分の本心を
打ち明けてなかったんではないでしょうか。
素っ気ない態度ばかりだったとか。
君に嫌われるのが怖かったのか
本心を打ち明ける勇気がなかったのか。
それ以前に
ずっと心を閉ざしたままだったのかもしれません。
「あの時本心を伝えていれば」と、
今更ながら後悔している。
僕は
君に出会ったこと
君を好きになったことを
後悔してるわけじゃなく
それらはむしろ「幸せ」で、
君に
自分の気持ちを言えなかったことを
後悔してると思います。
ここでついに本音の吐露。
切ない歌詞だと思います。
「部屋」は
「僕の胸の内」「本心」ということでしょう。
「古い暖かな部屋」は
ずっとずっと君のことを
好きだった僕の気持ち。
やっと自分の心に
素直に向き合えたのでしょう。
もしも君に会わなければ
もう少しまともだったのに
最後のこのフレーズは
やっぱり君に会えてよかった。
まともじゃないけど、
それがどうした?
って感じです。
【歌の感想】
当初はあまり印象にない歌でした。
独特のリズムやギターが
スピッツのイメージっぽくないようで。
でも何度も聴いてるうちに
妙に心に残り
好きな歌になっていました。
最後まで随所に出てくるギターリフが
軽やかなリズムなのだけど
切なさも感じます。
しかも半音上がるコードに、
ひねくれた強がりや
今更な後悔をごまかしてる感が
ひしひしと伝わってくる感じです。
そしてあの軽いリズムは
君がいなくなった焦りと共に
君しかいない!という
高揚感や幸せも感じます。
それらはスピッツの歌に特有の
まさに天邪鬼かもしれないけど。
強がりで意地を張ってたばかりに
君が遠ざかってしまったのかもしれないし、
君を引き留められなかったのかもしれない。
今更ながら
本当の気持ちを伝えたいと思ってるんでしょう。
そもそも題名が「HOLIDAY」。
君を探すはめになった休日は
徒労に終わろうが
僕にとっては幸せな休日なんでしょう。
天邪鬼っぽいです。
「正夢」(2004年)に
♬ずっとまともじゃないって
わかってる
という歌詞があります。
たまたまだろうし、
同じ状況じゃないだろうけど
ああ、まだ君を探してるんだな、と
ちょっと切なくなります。
いつも読んでくださって
ありがとうございます。