以下の内容はhttps://lovetopaz.hatenablog.com/entry/2025/08/09/183517より取得しました。


【勝手に解釈】「楓」(スピッツ)

 

 

「楓」(作詞・作曲:草野正宗は、

スピッツの8枚目のアルバム

『フェイクファー』(1998年)

6曲目に収録されています。

 

 

☆違う未来を見てた二人?

 

イメージ

 

※私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

青文字は、

「楓」(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋

 

歌詞を少しずつみていきます。

 

 

忘れはしないよ 時が流れても

いたずらなやりとりや

心のトゲさえも 君が笑えばもう

小さく丸くなっていたこと

 

「いたずらなやりとり」

他愛のない、ちょっとしたやりとり。

僕は全部覚えてる。

 

「心のトゲ」

僕の素直じゃない性格や、

変なプライドやこだわりみたいなもの?

君が笑ってくれたら、

すねてたり落ち込んでいても

何もかもが

どうってことなくなるんですね。

 

 

君の存在が僕にとって

どれほど大きかったか。

 

意地っ張りで気弱な僕の毎日が

君と出会えたことによって

色を帯びて明るくなっていってたことが

わかります。

 

 

かわるがわるのぞいた穴から

何を見てたかなぁ?

一人きりじゃ叶えられない

夢もあったけれど

 

ここの部分は、

実に淡々と

何ともないように述べられているけど・・・。

 

精一杯の遠回しな表現だと思います。

 

 

「かわるがわるのぞいた穴から

 何を見てたかなぁ?」

=僕たち、

 違う景色、違う未来を見てたんだね。

ということですよね。

 

二人が離れることにつながった

きっかけではないかと思います。

 

かわるがわるのぞいたんじゃ

同じようには見えないんです。

顕微鏡しかり、展望台の望遠鏡しかり、

壁の覗き穴しかり。

 

それに、たとえ同じものを見ようとしても

時期やタイミングがずれると

まったく違って見えたりします。

 

「一緒にのぞく」ことはできなかったのかな?

 

 

「一人きりじゃ叶えられない

 夢もあったけれど」

=僕の夢は

 君がいなきゃ

 叶わないんだ。

ということですよね。

 

抑えに抑えた僕の辛さ切なさ後悔が

ぎゅっと詰まってる一節だと思います。

 

 

さよなら 君の声を 

抱いて歩いていく

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

 

心のトゲさえ君の笑顔で

小さく丸くなるほどだったのに

「さよなら」になるなんて・・・。

 

ここまでのスピッツの歌で

「別れ」を歌ったと思われる歌は数あれど

その意思表示である「さよなら」が歌詞にあるのは

そうありません(後述のとおり)。

 

 

この別れは誰のせいでもなく

気付かないうちに

心のすれ違いが生じていたのでしょう。

 

僕は、君の意思を尊重したのかな?

 

 

君の声はずっと僕の中にあるのです。

話し声も笑い声も、僕を呼ぶ声も。

 

 

イメージ

 

 

探していたのさ 君と会う日まで

今じゃ懐かしい言葉

 

探していたのはもちろん、

君と出会ったことで

見つけ、実感したことじゃないですか?

 

「愛」とか「絆」とか「運命」とか・・・

「温もり」とか・・・

それらしい言葉はいろいろあるけど。

 

君から得た、

僕を変えたすべてのこと

でもあるんじゃないでしょうか。

 

そして今となっては

もはや無用になってしまったもの。

 

 

ガラスの向こうには 水玉の雲が

散らかっていた あの日まで

 

君が去っていったのは秋の日なんですね。

「水玉の雲」

うろこ雲でしょうか。

 

寂しさに滲んだ僕の目には

「散らかって」いるように見えたのでしょうか。

 

 

僕には「丸い」水玉に見えた雲、

君にはどう見えたでしょうか?

 

雲は

見る人によって形が違って見えると聞きます。

ここでも

君には違うものに見えたかもしれませんね。

或いは、見えてなかったかもしれない。

 

 

そして、ここの部分は

「雲」のことであると同時に

別の意味もあると思います。

 

「ガラス」は窓だと思うのですが

もう自分の手には届かないところに

「きれいな何か」が

置き去りになってしまった、

というふうにも思えます。

 

丸くなっていった心のトゲのように

僕にとって「丸い水玉のようにきれいなもの」。

 

それは「二人で積み重ねた日々」では。

 

代えがたい思い出が

散らかったままなんです・・・。

二人で片づけることもできず・・・。

 

がらんと空洞になった僕の心が

ずっとそれらを求め続けている・・・。

 

 

風が吹いて飛ばされそうな

軽いタマシイで

他人(ひと)と同じような幸せを

信じていたのに

 

「風が吹いて飛ばされそうな

 軽いタマシイ」

風に吹かれて今にも飛ばされそうな

「木の葉」を連想します。

 

自分自身をその葉に重ねて

自虐的に、

今にも飛ばされそうに軽く、

ちっぽけで取るに足らない存在だと

言ってるのだと思います。

 

軽いながら、

熱い血の通った魂(心)が

宿っているのだと。

「タマシイ」と、これまた自虐的)

 

そんな自分でも

人並みに幸せになれると

信じていたのです。

 

自分の殻から抜け出させてくれた君となら。

心許せると思った君となら。

 

 

これから 傷ついたり 誰か 傷つけても

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

 

「これから 傷ついたり 誰か 傷つけても」

これからも僕は

他人(ひと)と同じように人生を歩んでいくのです。

生きていれば、皆誰しも

傷ついたり傷つけたりもあるでしょう。

 

 

前節から出てくる「僕のままで」は、

吹けば飛ぶような取るに足らない自分、

君と幸せを築くことができなかった自分、

ずっと君の声を抱いて生きていく自分、

無念と後悔にうなだれている自分、

「こんな自分のままで」ということかと。

 

「どこまで届くだろう」

こんな僕のままでいいかな、

こんな僕を

君はわかってくれるかな、

わかってくれる時がくるかな、

ということかと思います。

 

 

瞬きするほど長い季節が来て

呼び合う名前がこだまし始める

聴こえる?

 

「瞬き」の一瞬が

「長い季節」に思えるくらい

これからの僕の時間は

気の遠くなるほど長く孤独だと

痛感しています。

 

君と過ごした日々が

ずっと胸の中を駆け巡るくらいに。

 

君が僕を呼ぶ、「〇〇くん~」。

僕はそれに応える、「〇〇(君の名前)~」。

人前では恥ずかしくて

なかなか返事できなかったことも

大きな声ではっきりと堂々とできる。

 

そんな二人の声が甦ってくるのです。

君には聞こえるかな?

 

 

イメージ



さよなら 君の声を 

抱いて歩いていく

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

ああ 君の声を 

抱いて歩いていく

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

ああ 君の声を・・・

 

抜け殻のような僕の心が

ずっと君を求め続けていく・・・。

 

フェードアウトしていくところが

なんとも切ないです。

 

 

 

【歌の感想】

 

イントロのピアノから

正統派失恋バラードという感じです。

 

これまでの失恋ソングが

正統派ではないということではなく。

 

ここまでのスピッツの歌には、

別れの歌でも

陽気でカラ元気なものも多い中、

しんみりとしたバラードで、

珍しく「大人っぽい」感じだからかな。

 

歌詞も大人っぽくて、より「詩的」な感じ。

感情を抑えに抑えているボーカルにも

より静かな悲しみを感じます。

それゆえ虚無感もひとしお。

 

 

別れを歌ったものじゃないかな~?という歌は

ここまでいろいろありましたが

「さよなら」と歌中で明言しているのは

「月に帰る」(『スピッツ』)

「田舎の生活」

  (『オーロラになれなかった人のために)』

「冷たい頬」(『フェイクファー』)

くらいでしょうか。

 

この「楓」の「さよなら」は

サビで、

しかも伸びやかな高音が

より無念で切ない。

 

 

喧嘩別れではなく

君の思いを尊重した、というか

君を引き留められなかったんだと思います。

僕は自分の気持ちを

強く主張できなかったんでしょう。

 

 

歌詞に「楓」は出てこないけど

つい楓の「葉」を連想してしまいます。

 

取るに足らない人間である自分を、

風が吹いて飛ばされそうな木の葉、

「楓の葉」に置き換えてるんじゃないかと。

 

紅葉した楓の葉は

僕のまだ熱い心、涙に滲んだ目のようです(悲)。

 

やがて葉は枝から離れて地面を舞っていくでしょう。

「タマシイ」が抜けたかのように。

まるで僕の心のようです(悲)。

 

 

げにわれは うらぶれて

ここかしこ さだめなく

とび散らふ 落葉かな

「落葉」(ヴェルレーヌ上田敏訳)

 

 

僕の思いがいつか

君に届くといいですね。

 

 

 

いつも読んでくださって

ありがとうございます。

 




以上の内容はhttps://lovetopaz.hatenablog.com/entry/2025/08/09/183517より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14