「ヨコハマA・KU・MA」(1982年)
作詞:中里綴 作曲:南佳孝

精一杯背伸びした女の子が
夏にちょっと「大人」に近づきたい、
冒険してみたい、という
昔から「てっぱん」な歌を
都会的に、かつウブさも残しつつ
歌った歌で、
私もその空気に憧れた一人です。
青文字は、
「ヨコハマA・KU・MA」より抜粋
真っ白なガードレール 港へ続いてる
私は助手席の窓をあけ 風受ける
ドライブしたいなんて みえすいた口実
ほんとうはもう少し ときめきたいの
スリル・ヨコハマ
優しさだけじゃ もの足りないのよ
好きよ・ヨコハマ
あなたから誘いこんでほしい
はるかな地平線を東へ走る船
私は昨日より 微妙にA・KU・MA
真昼の倉庫街は光が眩しくて
デニムのブルゾンをさりげなくぬいでみた
私は着やせすると 誰もまだ知らない
あなただけにそっと 教えてみたい
スリル・ヨコハマ
どこかで流れるリズム ブギウギ
好きよ・ヨコハマ
つま先がいつのまにかステップ
防波堤に波しぶき 潮が満ちてきたわ
あなたの指先も 微妙にA・KU・MA
昔(少女時代)は
梅雨が明けて
ガードレールや道路の白線が眩しく感じるようになると
「夏到来!」と
嬉しさにワクワクしていました。
夏に何があるというわけではないけど。
そう、「夏」や「17才」、「ひと夏の~」など
ワクワクさせるような文言がやたらとあったけど
期待するわりに何もなかったなぁ・・・。
「真っ白なガードレール」
「真昼の倉庫街」
夏っぽくて都会的な香りがするようで
憧れました。
地方都市である高松には
そんな場所はなかった。
(探せばあったかもしれないけど)
「ヨコハマ」というカタカナ表記も
異国の香りと
「見知らぬ大人の世界」への憧れを
感じさせます。
「スリル・ヨコハマ」からサビ。
揺れるようなリズムに変わります。
南佳孝作曲だけあって(偉そうな感じですみません)
緩やかな車の振動、
寄せる波や風の動き、
そして何といっても
主人公の心の動き、
が伝わってくる気がします。
南佳孝といえば
「スローなブギにしてくれ」や
(男子が「♬ウォンチュウ~」って真似してたなぁ。
この歌大好きだ~♡♡♡)
郷ひろみが歌った「モンローウォーク」など
(本人のセルフカバーもあって、Good!)
都会的でスマートというイメージ。
この歌も都会的ではあるけど
明るくポップな感じが
あどけなさの残る明菜ちゃんと相まって
夏の初々しい熱気を感じます。
主人公の、
ちょっとドキドキしながらも
精一杯強がって「攻めてみる」ところが
明菜ちゃんに合ってる気がして
中森明菜の歌の中でも好きな歌です。
歌い方も
初々しい色気があって好きです。
そういえば、
「デニムのブルゾン」まだ持ってます。
ボブソンの紺色。
着丈が一時ダサくなったりしましたが
捨ててないです。
娘が着ていた時期もありました。
ちょっと「重め」なのが難点。
でも好きな彼のそばなら
そんなことは全く気にならないのです。
それを「さりげなく脱いで」みるあたりが
オシャレです。
デニムのブルゾンに「ポニーテール」は
明菜ちゃんの雰囲気にぴったりです。
当時はまだシートベルトの着用は
義務づけされてなかったんでしょうか。
今ならシートベルトしてるから
「さりげなく」は脱げない。
あ、車を降りて
「倉庫街」を歩いてるのかな、
「防波堤」に向かって・・・。
当時はまだ運転免許も持ってなかったし。
助手席に乗せてもらうなんてことも
夢のまた夢。
スリル・ヨコハマ
潮風 ポニーテールをほどくわ
好きよ・ヨコハマ
くちづけが軽いめまい誘う
夕陽が沈んでゆく 心が熱くなる
さよならはしないで ヨコハマA・KU・MA
主人公が「A・KU・MA」となり
次いであなたの指先も「A・KU・MA」となり・・・
しかもどれも「微妙に」。
最後、ヨコハマという街が
「A・KU・MA」となっていくのです。
魅惑的な表現・・・。
小悪魔的な魅力も感じる明菜ちゃんに
「A・KU・MA」という表現は
よく合っていると思いました。
「悪魔」と表記するより
「A・KU・MA」のほうが
ライトで小悪魔的でかわいい。
一時期、「男はオオカミなのよ」と
好きな男性であっても「気をつけなさい」
(それは「S・O・S」ピンクレディー)
というイメージがありましたが、
(実際、気をつけるに越したことはない)
この歌では主人公(女性)から
モーションをかけてるようなので
「オオカミ」ではなく
「A・KU・MA」としたのかな、とも
思っていました。
「ア・クマ」ということで、
「クマ」にかけて。
それはないか・・・。
オオカミというよりも
不思議な魔力で相手を惑わせるような
「魅惑的な存在」ということで
やっぱり「悪魔」ですよね。
スリリングでロマンチックですね。
こんな
夏らしい夏、
トキメキに胸おどる夏
が恋しくなってくるくらい
暑すぎて
眩しい光を避ける夏が来ようとは。
素敵な夏よ、ふたたび・・・。
いつも読んでくださって
ありがとうございます。