「運命の人」(作詞・作曲:草野正宗)は、
スピッツの8枚目のアルバム
『フェイクファー』(1998年)の
4曲目に収録されています。
☆君がいなきゃ困る

※私なりの解釈で、
これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。
【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。
青文字は、
「運命の人」(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋
歌詞を少しずつみていきます。
バスの揺れ方で人生の意味が解かった日曜日
でもさ 君は運命の人だから強く手を握るよ
ここにいるのは優しいだけじゃなく偉大な獣
日曜日の混んだバスに立っていて
揺れたとき
横に立っていた君の手を
思わず掴んだんじゃないですか?
大勢の人が乗ってるけど
揺れて咄嗟に手を掴むのは
自分にとって「大切な人」でしょう。
君は自分にとって「大切な人」なのだと
改めて認識したのです。
縦揺れとか、
そもそも揺れたりしなかったら
君の手を掴むこともできなかった。
ほんの些細なことで
君との関係、ひいては自分の人生の
大きな一歩を踏み出すことができたのです。
「でもさ」「運命の人だから」というのは
照れくささもあるだろうけど
偽りない僕の本心だと思います。
そして、揺れてよろめくのを防いだだけなのに
「優しいだけじゃなく」「偉大な獣」と、
自信あり気に言っています。
本当は気弱なのに
手を握って
君が運命の人だと確信したことで強気になり
「優しいだけじゃないのさ」
「君を守る勇気もあるんだぜ」
みたいな・・・。
休みの日に出かける約束をしてたのだと
思います。
愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探そうよ
変な下着に夢がはじけて たたき合って笑うよ
余計な事はしすぎるほどいいよ 扉開けたら
自信をつけて強気になった僕は、
さらに強気に出ます。
例えば映画だけで終わる予定だったのが
「お茶でも飲んでいこうよ」とか。
それでも僕には精いっぱいの強気。
要は、
もっと君と一緒にいたいのです。
もっと君に一緒にいてほしいのです。
だから「もう少し探そうよ」と言っている。
喉が渇いた・小腹がすいた・絆創膏がほしい
などという欲求を満たすくらいなら
コンビニに駆け込めば何とかなる。
それらもコンビニで得られる「愛」。
僕が探す「愛」はそんな
手軽で便利(コンビニエンス)なものじゃない。
「愛」は、一緒にいて「育む」もの、
そんなに簡単に手に入るものじゃない、と
若い僕は強い信念を持っているのです。
一緒にいたい・離れ難いというのは
そういうことでもあると思います。
「変な下着」
これはアルバム『フェイクファー』の
ジャケット写真の女の子が着てるような
「キャミソール」ではないかと
当時から思っていました。
お茶でも飲みながら
その「変な下着」が気になってた僕は、
「肩寒くないの?」とか
「こんなデザインの服あるんだね」とか言って
それが「キャミソール」だと知ると
「上着着るの忘れてるのかと思った~」などと
ごまかして、
下着だと思ってたと気付かれると、
「やだ~」と君が僕を叩いて笑い合ったのです。
自分の殻に閉じこもりがちだった僕は
女の子の服などには疎かったのです。
でも、そんなことで
君と打ち解けることができた僕は
「余計な事はしすぎるほどいい」
とまで言っています。
まあ、「人生に無駄なことはない」って言いますから
何ごとも経験です。
失敗しても、そこから新たな発見があるかもしれないし
お互いをより深く知ることに繋がるかもしれません。
そして、
それまでの「閉じこもっていた殻」から
自分を解放していくのです。
走る 遥かこの地球(ほし)の果てまで
悪あがきでも呼吸しながら君を乗せて行く
アイニージュー あえて無料(ただ)のユートピアも
汚れた靴で通り過ぎるのさ
自力で見つけよう 神様
この歌のサビは大好きです。
嬉しさと自信に溢れた感じ。
「君を乗せて行く」というフレーズが
希望に溢れてて
聴いてて、こちらまで嬉しくなります。
「遥かこの地球の果てまで」というところも。
が、しかし
「アイラブユー」ではなくて「アイニージュー」。
でもこれは
照れ隠しもあるかもしれないけど
「自分の人生には君が必要なんだ」ということで
それはつまり
「人生の伴走者として一緒にいこうよ!」という
素敵な意思表示ではありませんか。
そして、なかなか辿り着けないとされる
「ユートピア」がせっかく無料(ただ)なのに
汚れた土足で通り過ぎるとは。
ユートピアって、
理想郷・桃源郷とも言われ、
どんなに徳を積んでもなかなか辿り着けない、
そもそも存在するのかさえわからない
とも言われています。
そこでは
欲しいものは愛でも幸せでも何でも
簡単に手に入り、
一生悠々自適な生活ができる、
という(私の)イメージです。
でも僕が欲しいのは
そんな「イージー」(死語?)なものじゃなく、
自分の足で探していくもの、という
前節の
「コンビニでも買えるけれど〜」の
意思表示にも通じると思います。
お誂えのような既存のものに甘んじない、
言い方を変えれば、
そんなものは中身がなくてつまらないし、
信じられないのだと思います。
「こんなところはウソさ」と
目もくれないという気概が
汚れた靴のまま通り過ぎてやる!という表現に
表れていると思います。
自分の可能性を信じてるからこそ
ユートピアよりもずっと
確かで揺るぎない未来を掴む、掴めるという
強い信念を感じます。
若い頃特有の「不思議な自信」かもしれないけど。
ところで
何を「見つけよう」と言ってるのでしょう?
「愛はコンビニでも買えるけれど
もう少し探そうよ」と言ってる、
「愛」ではないかと思います。
だから「アイラブユー」ではなく
「アイニージュー」。
「愛」は君と一緒に探すのです。
そして、この歌にはよく出てくる「神様」。
お願いしてるのでしょうか?
それとも誓っているのでしょうか?

晴れて望み通り投げたボールが向こう岸に届いた
いつももらいあくびした後で涙目茜空
悲しい話は消えないけれど もっと輝く明日!!
1行目の歌詞から、
僕の思いが君に伝わって
「僕と付き合ってください」的なことに
OKを貰えたのだと思います。
でも、僕はルンルン(死語)なのに
君はいつも「あくび」ばかり?
それは、
君が実際にあくびばかりしてるのではなく
僕といても「退屈でつまらなそう」
に見えるのでは?
僕は退屈そうな君を見るたび
切なくなって「涙目」になってしまう。
「茜空」は、
夕焼けと僕の目が涙で充血して赤いことを
かけてるのでは?
それくらい
君に心を揺らされてるということでしょう。
「悲しい話」は
退屈そうな君を見ていて
僕といてもつまらないのかな、
僕に対してその気がないのでは、と
僕が気にしていること。
もしかしたら
君には他に心を寄せる人がいるのかも、と
僕が危惧していること。
これでは「君を乗せて行く」のは
前途多難なようです。
だから1番の歌詞に
「悪あがきでも」ってあったのでしょうか。
でも僕は
「もっと輝く明日!!」があると
信じることにします。
やっぱり若い頃特有の
「根拠のない自信」でしょうか。
いや、二人なら大丈夫だと思ってるのです。
走る 遥かこの地球の果てまで
恥ずかしくてもまるでダメでも かっこつけて行く
「悲しい話」が僕の心から消えなくて
そんな自分が
「恥ずかしくて」「まるでダメ」なような
気がするのです。
でも堂々と行けばいい、と思ってる。
開き直りともとれるけど
その心意気が頼もしいです。
若い頃特有の「自分最強!な自信」でしょうか。
アイニージュー いつか つまづいた時には
横にいるから ふらつきながら 二人で見つけよう
「横にいるから」のフレーズが好きです。
君の「前」にいるのではなく
君の「後ろ」にいるのでもなく、
いつも君の「横」に「並んで」進んでいく。
だから「君を離さないでいる」ことができる。
バスの中で君の手を掴めたように。
だからこその「アイニージュー」。
「つまづく」こともあるでしょう。
「ふらつきながら」でも、
僕の横に一緒にいてほしい。
時には支えてもらいながら。
♬だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
力尽きたときはそのときで 笑いとばしてよ
(「スパイダー」)
と言ってる歌もあります。
こちらも
ダメになりそうな時でも
そばにいてね、
大目にみてね、
という
「アイニージュー」の気持ちを感じます。
1番の歌詞では
君を引っ張っていく、守っていく
という男気も感じましたが、
2番では
君がいてくれれば心強いよ、
一緒に頑張れる気がする、
みたいな
「君がいてこその人生」みたいなものも感じます。
神様 神様 神様 君となら
このまま このまま このまま君となら
「神様」と「このまま」は
韻を踏ませているのでしょう。
このCメロは、
好きなスピッツCメロの
5位以内に入るくらい好きです。
このまま君となら
ずっと一緒に歩いていける、
苦楽を分かち合える、
神様お願い
ずっと一緒にいさせて・・・・
という、ちょっと弱気な感じもしますが。
走る 遥かこの地球の果てまで
悪あがきでも呼吸しながら君を乗せて行く
アイニージューあえて無料のユートピアも
汚れた靴で通り過ぎるのさ
自力で見つけよう 神様
【歌の感想】
「正夢」と並び
スピッツで一番好きな歌です。
若い僕の、若さゆえの
夢や理想を信じて思いっ切り突っ走る
向こう見ずな懸命さがいいです。
既存のものや状態に甘んじることなく
むしろそんなものは信じず、
自分の手でつかみ取っていきたい、
もっと言えば
二人でいれば何も要らない
二人でいれば何もかも自ずと付いてくる、
「愛」だって、
と言わんばかりの
「反骨精神」を感じます。
よくある「天邪鬼」「強がり」の別の面という感じです。
そして、いろいろ不安要素はあっても
「君を乗せて行く」「かっこつけて行く」
という強気モード。
でも時々
「神様~~」という
気弱モードも出てきて
そこが人間味があっていいです。
そして大前提は「アイニージュー」だと思います。
反骨精神を貫くにしても
強気モードでも気弱モードでも
「君がいてくれないとだめ」なんです。
だって君は「運命の人」だから。
やっぱり気弱?
まるでダメでもかっこつけて行く。
強気のようで気弱。
当時の私は
「これがスピッツなんじゃないか」
と思っていた大好きな歌です。
歌の最初から続く、
宙を飛ぶような
「ピュ~~ン」という音も好きです。