「夕陽が笑う、君も笑う」(作詞・作曲:草野正宗)は、
スピッツの7枚目のアルバム
『インディゴ地平線』(1996年)の
11曲目に収録されています。
☆勝手に決めたリズムは
僕なりの愛情表現

※あくまで私なりの解釈で、
これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。
【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。
青文字は、
「夕陽が笑う、君も笑う」(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋
歌詞を少しずつみていきます。
ここにいる 抱き合いたい ここにいる
やたら無邪気な演技で 泣けちゃうくらい
この「日本語どうなってる?」的な部分が
僕の気持ちを端的に表していると思います。
君のそばにいるのに
離れてる気がする。
わかり合えてない気がする。
不安でしょうがないのに
平気な素振りをしてるんでしょう、
君の前では。
「泣けちゃうくらい」健気に、
「やたら無邪気な演技」で。
だって君を失いたくないから。
求める 胸が痛い 求める
君はいつも疲れて不機嫌なのに
僕はいつも君を求めてるのに
君はどうなんだ?
いつもはぐらかされてばかり。
「いつも疲れて不機嫌」なのは
君の「嘘」?「ごまかし」?
「優しい嘘」も通用しなくなってるんでしょうか?
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう
きれいな夕陽と共に
笑う君が嬉しい僕。
君の本心はわからないけど
君が笑うと
なんとなく二人の「明日」は
きっと続くと思えてくる。
「甘いしずく」は、
「軽いベーゼ」(「初恋クレイジー」)
なのでしょうか?
もしかしたら僕は
君との一度のキスを
ずっと生きる「糧」にしているのかも?
初恋「クレイジー」ですから。
それとも、
君はいつもキスをしてくれるのかもしれない。
どんな意味?
混乱しますねぇ。
罪作りなキスで
さんざん振り回されてるのかもですね。
怖がる 愛されたい 怖がる
ヘアピンカーブじゃ いつも傷ついてばかり
君に愛されてない気がして怖い。
でも愛を求めると
君が去ってしまいそうで怖い。
「ヘアピンカーブ」は
文字通りヘアピンのようにU字に曲がった、
山道に多い、急な角度のカーブです。
スピードを落として慎重に行かないと
遠心力で体を振られてしまいます。
グリップをしっかり握りしめていましょう。
「きゃー!」と運転手にしがみつくのは
双方にとって危険ですからやめましょう。
この「ヘアピンカーブ」とは
君の「急な予定変更」や、
とりわけ
「君の気持ちの変動」のことではないでしょうか。
向きがU字に変わってしまうわけですから
気持ちや態度が「真逆」になるのでしょう。
それって結構キツイですよね。
僕に愛情を示してくれるかと思えば
素っ気なくなったり、
急にいなくなったり。
スピードを落とすことなく
急に曲がる(気持ちが変わる)んでしょう。
そのたびに僕の心は
遠心力で吹っ飛ばされ、
その辛さになすすべもなく
ただただ耐えるのみ。
間違っても君にしがみついたりすると
君の心が余計離れるだけです。
さまよう 何もない さまよう
中途半端な過去も 大切だけど
だから二人の関係は
実体があるようでないようで
何もわからなくて不安。
実際、
「軽いベーゼ」だけで繋がってるのかもしれません。
君との間には何の約束も
積み上げてきたものもなく
それはただ
「中途半端な過去」なのだけど
僕にとっては大事な宝物。
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
勝手に決めた リズムに合わせて歩いていこう
でもそんなことより
今ここで君が笑ってることが僕には大事。
迷いや不安など、どうでもよくなって
「明日」を信じられる気がしてくる。
「勝手に決めたリズム」は
本来なら結ばれない運命かもしれないし
君にも難しい事情があるのかもしれない、
でもそんなのはどうだっていい、
僕は僕なりに君を思い続ける
ってことではないですか。
♪みんなあらすじ書き変えた(「虹を越えて」)
って言ってたし。
この
「勝手に決めたリズム」ではないかと思う
ポイントがあります。
この歌は始めからずっと四つ打ちのリズムですが
サビの
「明日を見る」の部分だけは
シンコペーションのような
違うリズムになります。
まるで
「明日を見る」ことに躊躇して
ちょっと立ち止まってしまうようなリズム。
1番のサビからずっとそうなのです。
このあとのソロのギターの部分は
好きなスピッツソロの
ベスト10には入る部分です。
滑るようなスライドギターの音色が
より疾走感を高めます。
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう
ここのサビの「明日を見る」はまだ
変則リズムのままで、
まだ迷いや不安があるようです。
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
勝手に決めた リズムに合わせて歩いていこう
短いギターソロ(ここも大好き)をはさんで
最後のサビ。
この最後の「明日を見る」は
それまでの変則なリズムに変わることなく
四つ打ちのリズムのままです。
もう立ち止まることなく突っ走る感じは
まさに「勝手に決めたリズム」だと思うのです。
ここの最後のサビが
この歌の一番のクライマックスだと思っています。
吹っ切った感じの僕の気持ちを
一番代弁している部分だと思っています。
ただ
「歩いていこう」と言ってるので
疾走感はありながら
自制心はしっかりと持っている感じ。
君にいろいろ事情があるのなら
僕なりの愛情の向け方でいいよね、
って感じがします。
【歌の感想】
このアルバムで一番好きな歌です。
スピッツの歌全体でも好きな歌です。
イントロから間奏からアウトロまで、
アレンジも全部好き。
「勝手に決めたリズムに合わせて歩いていこう」は
私の「座右の銘」的な言葉。
「Live my story!」です!
スピッツの歌詞は、「君」がいてこその
「Live my story!」だと思います。
歌詞に「ヘアピンカーブ」が出てくるからか、
車で走ってる感じがしますが
どうなんでしょう。
僕は助手席で
君がどこに行こうとしてるのかわからず
ハラハラ・ドキドキしてる感じ。
アルバムのジャケットみたいに
女の子の運転するバイクの後ろに
乗ってるのかもしれないです。
ヘアピンカーブをこなしながら
海沿いの山道を走り、
笑ってる君ときれいな夕陽に
明日への希望を繋ぐ。
スリルとほっこりに溢れた歌だと思います。
力関係では圧倒的に君のほうが上で
一筋縄ではいかなそうな君のことが
本当に好きなんでしょうね。
軽快なリズムで駆け抜けていく感じが
アルバムジャケットの写真とだぶります。
もっとも
ジャケットでは青空の下ですが
この歌では夕陽を浴びて疾走です。
そしてこのまま
このアルバムは終了するように思えるのですが
このあと「チェリー」が続きます。
最後に「チェリー」を配する理由があるのでしょう。
それに私の頭の中ではもう
「夕陽が笑う、君も笑う」のアウトロは
自然に「チェリー」のイントロに続いてしまいます。
いつも読んでくださって、
ありがとうございます。