スピッツの7枚目のアルバム
『インディゴ地平線』(1996年)の
2曲目に収録されています。
☆どうかしてるけど諦めない
君とのキスで有頂天になった僕
でも君はだんだんつれなくなってきた
僕たちずっと一緒だって約束したよね
僕はずっと待ってるから
※あくまで私なりの解釈で、
これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。
【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。
青文字は、
歌詞を少しずつみていきます。
見慣れたはずの街並みも ド派手に映す愚か者
君のせいで大きくなった未来(1番Aメロ)
スピッツの歌には
自分のことや
自分たちが置かれている状況を
卑下するような表現が多々あります。
ここでは「愚か者」と言ってます。
のぼせて有頂天になってる自分を
自虐的に客観的に表現している。
まあ、歌の題名がすでに「クレイジー」ですから。
初めて人を好きになって、
しかもどうやら両想いだったら
そりゃ、世界が輝いて見えるでしょうね。
それまでさえない日々を送っていたなら
明るい明日が楽しみにもなります。
夢の世界とうらはらの 苦し紛れ独り言も
忘れられたアイスのように溶けた(1番Aメロ)
思うようには素直になれなくて
つい強がりや意地を張ってしまう天邪鬼だけど
そんなことはもう
どうでもいいと思えるくらい
毎日が生きている実感に溢れているのだと
想像します。
僕の有頂天具合・・・
誰彼 すき間を抜けて おかしな秘密の場所へ
君と行くのさ 迷わずに(サビ)
「おかしな」
これもスピッツ(というか草野さん)特有の
自虐的な表現では。
たぶん
好きになった人は
好きになってはいけない人では?
危うい、普通ではない関係だとわかってるから
それを「おかしな秘密の場所」と言ってるのだと思います。
いろんな人の、世間一般の常識という
強い風当たりがあって、
それを避けながら
君と歩いていく、
迷うことなんてない、ということでしょうか。
「君と行くのさ」のフレーズが楽しそう。
「恋は盲目」といいますから。
言葉にできない気持ち ひたすら伝える力
表の意味を超えてやる それだけで(サビ)
君への溢れる思いを伝えるため
僕はどんなことも厭わない。
君に言われたら、その通りにする。
待ってと言われたら待つ。
君の気持ちが変わらないように。
のぼせた僕の真剣さがうかがえます。
軽いベーゼで満たされて 遠吠えしてた常日頃
違う四季はあっという間に過ぎて(2番Aメロ)
2番の歌詞は
のぼせている1番の歌詞と趣が違ってきます。
僕は君との触れ合うくらいのキスで
ずっと有頂天な日々を送っていたのです。
僕が恐る恐るキスしたのでしょうか。
君は逃げなかった・・・?
それとも
君が軽くキスしたのでしょうか。
その不意打ちに僕は驚いて舞い上がる・・?
気になりますねぇ。
他人事なのでどうでもいいけど。
そんな僕の有頂天な日々と
君の日々は
ちょっと違う速さで回っていたみたいです。
気付いたら、
君の態度に変化があったようです。
そもそも、
君は僕ほどに「恋をしていた」わけじゃなさそう?
心のプロペラまわす バカげた秘密の場所へ
約束だよね 二人きり(サビ)
僕は胸騒ぎがしてきます。
いろいろ勘ぐります。
僕たちの関係は「バカげた」と表現されています。
僕の君への思いはずっと変わらないのに
どういうこと?、と。
あのキスはなんだったんだ?
「約束だよね」
私がこの歌で一番心に残るフレーズです。
無邪気に言ってるようで
実は君に圧をかけてるっぽく聞こえる。
期待を裏切られたような
不安と焦りが入り混じったような、
でも悲しい予感は信じない
君の気持ちは変わってなどない
という複雑なフレーズです。
優しくなれない時も 優しくされない時も
隠れた空は青いだろう 今のまま(サビ)
君の態度が素っ気ないときは
僕はつい思ってもいない
意地悪なことを言ったりする。
でも、そんなときだって
君の気持ちはもちろん
二人の愛は本物、
どんなことがあっても壊れないと信じている。
泣き虫になる 嘘つきになる 星に願ってる
例えば僕が 戻れないほどに壊れていても(Cメロ)
そうはいっても、
僕はだんだん泣き虫になってくる。
本当に僕のことを好きなのか?と
不安と猜疑心で一杯になる。
君はだんだん嘘つきになってくる。
何かごまかされてるように思えてくる。
だから僕はひたすら星に願う。
二人の愛が永遠に続きますように、と。
もう僕が後には引けない、
君を諦めることはできないくらい
どうにかなっているかもしれないけど。
♪誰かがベルを鳴らす
そうだよ 解るだろ?
(「惑星のかけら」)
誰彼 すき間を抜けて おかしな秘密の場所へ
君と行くのさ 迷わずに
言葉にできない気持ち ひたすら伝える力
表の意味を超えてやる それだけで
超えてやる それだけで
最後は1番のAメロ。
君の気持ちに不安はあるけど
僕はそれでも君を信じる。
恋に落ちた最初の幸せをずっと信じているという
僕の何とも切ない意志表明。
【歌の感想】
スピッツの歌には
君との様々な情景が歌われていると思っていますが
これは恋に落ちた頃の歌でしょう。
題名に「クレイジー」とあるように
初恋の
盲目的で向こう見ずな思いを歌っています。
そして同時に
思うようにいかないことも含めて「クレイジー」。
いけないとわかっていても
好きになってしまい
諦めきれないということは
人間ならあることだと思います。
君の方にそんなつもりはないとしても
うまく弄ばれてしまってる感があります。
若い僕が必死に耐えている姿が
申し訳ないけど、可愛いと思えてしまいます。
というように私は
世間に受け入れられない関係を想定して
書きましたが
相手の態度にやきもきするのは
何の壁もない関係でもありうることだと
思います。
曲のテンポやリズムは
テクテク歩いてる感じで
あまり焦りや苛立ちは感じません。
間奏のハーモニカが
心のすき間に入ってきて
一抹の不安を感じさせます。
でもまだそこまで緊張感はなくて
諦めないぞ!と逆に奮起してる感じ。
「初恋は成就しない」と聞くけど
僕の恋は成就するのでしょうか?