スピッツの5枚目のアルバム
『空の飛び方』(1994年)の
10曲目に収録されています。
☆君を見て 海を見て
キラキラを見る

※あくまで私なりの解釈で、
これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。
【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。
君と生きていくと決めて
寂しかった思い出を
あらためて確認してみる
とてもハッピーな歌
青文字は、
冷えた僕の手が君の首すじに
咬みついてはじけた朝
冒頭から難解な歌詞です。
でもこのたった2行で
ずっと不安だった僕の気持ちに
君がやっと応えてくれたのかな、と
想像してしまいます。
「はじけた」わけなので、
「本当?」「マジで?」「うっそー!(死語)」と
飛び上がって喜ぶ様子が浮かびます。
永遠に続くような掟に飽きたら
シャツを着替えて出かけよう
「永遠に続くような掟」は、
どうやっても変わらない二人の関係性かと。
どうやら手放しで祝福されるような間柄では
ないのでしょう。
「シャツを着替えて出かける」のは、
これまでの自分の殻やこだわりを捨てて
心機一転するイメージがあります。
君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
もう何も恐れないよ
君の車なのかな?
本当に青色なのかな?
本当に海に行くのかな?
と、いろいろ考えさせられるところです。
「青」は、これまで純粋無垢なイメージで
使われてきてると思うので
二人のピュアな気持ちを表してるのでしょうか。
車は「君のための車」という意味かもしれません。
「車」は、事が前向きに進むときに
使われる言葉ではないかと思います。
古くてタイヤもすりへった
小さな車ででかけた
「死神の岬へ」(『スピッツ』)
シルバーのビートルを
見かけたんだ20号で
「ナイフ」
(『オーロラになれなかった人のために』)
海に行って、
「おいてきた何か」を見ようとしている。
これは、「海とピンク」(『スピッツ』)の
続きなんじゃないかと思っています。
あれから何年か経ってるのかもしれません。
待ち続けた僕が、
あのときを思い出しに行くのだと思います。
あのときは涙したけど、
もう何も恐れないと。
そして輪廻の果てへ飛び下りよう
終わりなき夢に落ちて行こう
今変わっていくよ(*)
二人の関係が許されないなら
「輪廻」から外れてもいいという覚悟。
掟で定められた世界から逃れられないなら
そんな「メビウスの惑星」から二人して飛び下りて
二人が夢見る世界で二人で生きて行く。
これまでの
「日なたの窓に憧れて」いただけの僕ではない。
そんな強い覚悟を感じます。
生きるということは 木々も水も火も
同じことだと気付いたよ
この部分は、僕の気持ちが
とても前向きになっているのが
わかる歌詞だと思います。
生まれたからには、
自分たちの「生」を全うすればいいのだと。
愛で汚された ちゃちな飾りほど
美しく見える光
ちゃちでおもちゃのようなものでも
すごく美しいのだと気付いたようです。
愛があるとわかったから。
やっぱりキラキラはあったのだ、と。
「愛で汚された」って
天邪鬼な草野さんらしい表現ですね。
君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
もう何も恐れないよ
つまらない宝物を眺めよう
偽物のかけらにキスしよう
今変わっていくよ
「海とピンク」では、
いらなくなってしまったけど大事な思い出を
たくさん抱えて途方に暮れてました。
どうすることもできず、置いてきたのです。
その時はプラスチックだと思ってがっかりした
君の嘘(本当は本心を隠していた)に気付き、
今度は愛しくなっています。
潮のにおいがしみこんだ
真夏の風を吸いこめば
心の落書きも踊り出すかもね
寂しかった思い出や
改めて気付いた大切なものを
一つひとつ確認していったら、
ひそかに心にしまっていた夢や希望も
現実味を帯びてきそうです。
「落書き」は、
叶いそうもない無理な夢や希望。
スピッツの歌にたくさん登場していて
悲しいほど
いろんなところに落書きされています。
落書きだらけの夢を見るのさ
(『惑星のかけら』)
(*)くりかえし
【歌の感想】
この歌は、「心中の歌」という説があるらしいです。
リズムやメロディは明るく軽快で、
展望のある明るい(と思われる)歌詞、
弾むようなボーカル。
それらから私は、
とても幸せな生き生きとした歌だと思いました。
「もう何も恐れないよ」
という歌詞は
空にも舞い上がるような
パワーワードではないですか?
「今変わっていくよ」という歌詞からも
僕の自信ややる気が感じられます。
「海とピンク」で
当時は偽物でがっかりしたような
海にたくさん置いてきた「宝物」を
確認しに行くのだと思います。
行先は「海」とは限らないかもしれないけど。
このまま幸せになれるのかな、
という不安はありますが
前向きでハッピーになれる
素敵な歌だと思います。