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映画『裏窓』(アルフレッド・ヒッチコック)と、その原作(ウィリアム・アイリッシュ)

 

 

昨年4月に図書館に予約していた本が、

やっと私に順番が回ってきて、

「届いています」というメールを受けて借りに行って、

先日ようやく返却しました。

 

こんなに予約者が多いと

首を長くして待ってたり、

逆に忘れかけている人もいるかもしれませんよね。

(私は忘れてました)

 

 

実は、昨秋高松に帰省中にも

昨年4・5月に予約していた本が届いたという連絡があって

泣く泣くキャンセルしました。

よりによって2冊も。

この2冊は同じ作者(日本人)のものですが、

今回読んだのは、違う作者の翻訳もので、

これだけ日数がかかるということは、

どれも人気なのでしょうね。

 

その翻訳もの

(「マット・ヘイグ」著『ミッドナイト・ライブラリー』)

を読みながら、

あの「主な舞台となる場所」って、どんな造り?

もし実写化されたらどんな感じになるんだろう、

などと考えていて、何となく思い出したのが

映画『裏窓』と「ウィリアム・アイリッシュ」です。

 

 

 

 

 

 

 

Wikipediaより

 

 

 

 

映画『裏窓』といえば、

ヒッチコック監督の有名な映画。

 

この映画の原作が「ウィリアム・アイリッシュ

だということも知っていましたが、

観たときの驚きが、かつてないほどのものでした。

 

 

ウィリアム・アイリッシュ

(「コーネル・ウールリッチ」名義でも作品を残しています)は、

アメリカのサスペンス作家で、

何とも形容しがたい作風が好きで

一時期はまってしまい、

彼の作品を読み漁っていました。

 

都会的でスマートなのですが、

常に悲壮感が漂っていて、

刹那的で厭世的でもあり

全体的に「モノクロ」な感じです。

 

これは、邦題が「黒い~」「夜の~」「死の~」みたいなものが

多いイメージからかもしれませんが。

「幻の女」は寧ろ派手な色彩のイメージがありましたが、

全体的に私のイメージは「モノクロ」です。

 

 

私はそれまで、「アガサ・クリスティ」や「松本清張

レイモンド・チャンドラー」等

サスペンス物を多く読んできました。

 

レイモンド・チャンドラー」は、

ハードボイルドと言われていますが

私はハードボイルドが好きというわけではなく、

レイモンド・チャンドラー」の作品が好きです。

(「ロバート・B・パーカー」も好きですが)

 

レイモンド・チャンドラー」の作品

とりわけ「フィリップ・マーロウ」ものは

ちょっと切ないんです(あくまで私の感想)。

ハードボイルドのドライさの中にある

ウェットな切なさが好きです。

 

そんな

レイモンド・チャンドラー」、「ロバート・B・パーカー」

をよく読んでいるうちに、

彼らの作風とは全くタイプが違うにも関わらず

ひょんなことから「ウィリアム・アイリッシュ」に

はまってしまいました。

 

ウィリアム・アイリッシュ」はハードボイルドではないけど

ドライな部分が多く、

逆に切なさやウェットな部分はあまり感じませんでした。

むしろ冷たさや諦観のようなものが多いような

(あくまで私の感想です)。

 

その魅力にすっかりはまってしまったあと、

テレビだったかで偶然『裏窓』を観ました。

 

観ているあいだに、

これは本当に「ウィリアム・アイリッシュ」?

と、その原作との乖離(私の感想)に驚きました。

 

映画のイメージ写真は、

ウィリアム・アイリッシュ」の「裏窓」とは

大きくかけ離れているのです(私の感想)。

なぜなら、原作には主人公に恋人などいないからです。

 

美しい「グレース・ケリー」、

若い女性の服装や調度品等の華やかさは

原作にはなく、

もちろん、恋人や他の人物との

明るくコミカルなやりとりもなく。

 

少なくとも私にとって原作は「モノクロ」で

決して華やかな「カラー」ではありませんでした。

 

 

そのとき、「映像化するってこういうことなんだな」

と思ったのです。

映画化するとなると

興業収入も考慮に入れないといけないから、

どうしても華を添える「女性」の存在が

必要になってくるんでしょうね。

そしてロマンスを期待させる甘い雰囲気とか。

原作だと、男性ばかりで淡々と物語が進むだけですから。

 

原作者「ウィリアム・アイリッシュ」は

どう思ったんだろう?

了承したから映画化されたんだろうけど。

 

 

ただ、原作ではわかりづらかった建物の構造等が

映画ではよく理解できて、

そういう意味では「視覚効果」があるんですね。

 

ダヴィンチ・コード」でも、

原作ではよくわからなかった建物の構造や地理が

映画で観てはじめて理解できたし。

 

 

なかなか難しいことかもしれないけど、

原作の世界観が大きく変わってしまうと

「そんなんじゃない」というモヤモヤが残ってしまう。

映画『裏窓』は、私にとってモヤモヤが残るものでした。

 

 

 

何年か前、

松本清張作「張込み」の2時間ドラマを観たとき、

あの短編をどうやって2時間ドラマにするんだろう、

これといって大きな山場もないと思うんだけど、

と思っていたら、

原作とは展開がかなり変わっていて、

原作の、刑事が淡々と粛々と事件をさばいていく

あの潔さ(それがこの作品の魅力だと思っている)

が全く感じられなくて(私の感想)

ちょっと残念でした。

 

「張込み」って、こんなストーリーなの?

と勘違いする人が出てくるんじゃないの、

と文句を言う私みたいな人もいるかもしれない。

(私だけかな?)

 

 

でも、

「原作」は揺るぎないものとして存在しているから

いろんな味付けで映像化されたものも

楽しみの一つと考えれば。

 

 

昔、出版社のキャッチコピーに

「読んでから観るか、観てから読むか」

というのがあったけど、

どっちがいいかという楽しみ方もあるけど

どっちも楽しんでほしいということでしょうね。

 

 

今まで観た映画やドラマで、

原作を知らずに観て

よかった~と思ってるものも結構多いと思うし。

 

 

ただ・・・

私は原作の世界観が好きになるほうなので、

本音は、世界観は変えてほしくないです。

 

アニメの実写化とかも、してほしくないタイプです。

アニメは既に「視覚効果」があるわけだし・・。

 

 

私は変わってるのかな?

頭が固いのかな?

もっと柔軟に考えるようにしないといけないかな?

 

 

 

などといろいろ考えるきっかけになった、

今回読んだ、

『ミッドナイト・ライブラリー』(「マット・ヘイグ」)。

きっかけといっても、

本の主題と全く関係ないことで申し訳ないです。

内容は若い人に向いているんじゃないかと思います。

でも、

もし映像化されたら、どんな感じになるのか観てみたい。

 

 




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