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北の旅情〈参〉

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雨の五稜郭

歌になりそうだ

五稜郭タワーなるものから眺める

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良くも悪くも

昭和の観光地

なんとチケットの改札係が

改札鋏を入れてくれるのだ

さらに

エレベーターには

エレベーターガール?!

その人件費必要?

と、突っ込みたくなる

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次の目的地へはバス移動の予定だったが

雨に加え風が出てきたので

タクシー移動

やや無愛想なドライバー

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青函連絡船を展示した記念館

両親より会ったことのない祖父が

青函連絡船に乗っていたという話を

聞いたような微かな記憶

ちゃんと聞いておけば良かったなぁ

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波止場ということもあり

風が強まってきた

買ったばかりの傘が折れそうだ

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祖父は

北海道では亡くなっていないと思うが

仮に青函連絡船で働いていたとすれば

手荒い歓迎ぶりだ

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雨のせいもあると思うが

函館は思ったより寂しさが漂う

あくまでも個人の感想だが

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タクシーで

この青函連絡船前に着いたときは

雨が横殴りに降り

人影も無かったが

それでも船内には何人かの見学者がいた

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所在なさげな係員が

場末感を盛り立て

退鑑者と思わしき老夫が

熱心にガイドをこなす

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空間そのものが

その時代にタイムスリップした

そんな空気感

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