SixTONESの京本大我さん主演の映画『言えない秘密』の超私的な感情による感想です。
ネタバレはがっつりしていますのでご注意ください。
先に言っておくと、褒めてはないです。 ただ、これを読んでいるあなたには是非何も知らないまま一度観てほしい.....
理由はこのあと書くけれど、一度自分の目で見たほうが、私が言いたいことが理解してもらえると思うから.....
決してあなたの時間を無駄にさせたいとかではないんです。ほんとに。

2024年/114分/日本/恋愛
監督:河合勇人
脚本:松田沙也
撮影:足立真仁
照明:市川徳充
音楽:富貴晴美
主要キャスト:京本大我、古川琴音、横田真悠
予告編 youtu.be
つまらなかったけど.......
本作はピアノ留学から帰ってきた主人公の湊(京本大我)が、大学でヒロインの雪乃(古川琴音)出会い仲良くなるが、ある日突然雪乃は姿を消してしまい―というストーリーです。
主人公の挫折や彼を密かに想う同級生との三角関係、そして突如姿を消すヒロイン。彼女が隠していた秘密とは......
典型的な邦画ですね。 どうせ病気なんでしょ?とか思っちゃいます。
クライマックスに至るまでの展開も、伏線を張っている最中とはいえ退屈だし、音楽で泣かせに来てるな感がすごいし、演技もちょっとしんどいし......
なので全体を通しての個人的な評価はけっこう低いんですけど、それでも皆さんに観てもらいたい理由がありまして。
というのも、この映画.....とんでもない話題作になれたんじゃね...!?
王道のラブコメ展開、そしてピアノバトル
留学先で挫折を味わい帰国してきた湊人は音大に復学するもピアノの道を諦めようとしていた。
そんなとき旧校舎から聞こえてきたピアノの音。その美しい旋律に惹かれ旧校舎へと足を運ぶと、そこには雪乃がいた。
彼女の奏でる音に引き寄せられるように、次第にふたりは心を通わせていく。
雪乃と楽しい日々をおくる湊人だったが、ある日試練が訪れる。
そう!この大学の通過儀礼であるピアノバトルである!!
広いホールに対面するように置かれた2台のピアノ。対戦するふたりは交互にピアノを引き、観客が勝者を決める。
湊人の相手はあの大学無敗の帝王、ピアノ王子である。
ただでさえ強敵な上、用意されていたピアノは黒鍵と白鍵が入れ替えられたものだった。
先行のピアノ王子が華麗な演奏を披露すると、負けじと湊人も同じ曲を完璧に演奏する。
次の曲を弾く王子。また完璧に再現をする湊人。
そうやってピアノ王子に食らいつく湊人だったが、突如トラウマがフラッシュバックし演奏を止めてしまう。
勝負は決した。
ドヤるピアノ王子。
おい、
ズルいぞピアノ王子。 君にはプライドがないのか。
君は何度もピアノバトルに出ているんだよな。 白鍵と黒鍵が入れ替わっていることも知っていたんじゃないか?
1ラウンド目で先行とったのはいいよ、同じ曲を弾いたのは湊人の勝手だしね。
でもさ、2ラウンド目は後攻とろうぜ。 これじゃあピアノ王子が負ける要素ないじゃんか。
湊人にやられたことをやり返してやろうぜ。それが矜持ってもんじゃないのかい。あんなに煽っておいたくせに相手の土俵で戦う勇気もないのか。
そんな圧倒的有利な条件で勝ってドヤ顔するなよ。ちゃんと相手を讃えようよ。
ピアノ王子にはがっかりしました。
ピアノ王子ってなんだよ。
話は変わりますが、雪乃と湊人が初めて出会ったあとに講義で再会するシーンで雪乃が遅刻してきたのに先生がなにも言わないから、「雪乃はもう死んでて幽霊なんじゃね?」なんてふざけて言っていました。
なんか一緒に撮った写真も見せないし怪しいな〜。幽霊か湊人のイマジナリーフレンドなんじゃないの〜?
でも湊人の幼馴染と会話してたし違うか〜
さすがにアイドル主演の恋愛映画でそんなことしないよね
..........
まさかそのせいであんなに感情をかき乱されることになるなんて.....
そして物語はまさかの展開へ
ピアノバトルのあと、雪乃とピアノの連弾をしたりディスコパーティーで一緒に踊ったりし、そんなこんなあってもう一度ピアノに向き合う決意をした湊人。
雪乃のおかげで前を向くことができた。
自分ができる恩返しはピアノを弾くことだ。
コンサートメンバーに選ばれるためにもう一度頑張ってみたいと雪乃に伝える。
しかし突然雪乃は姿を消してしまう。
彼女の家に行くもお母さんにそんなに!?ってくらいキレられて探すのを諦める。
そして月日は流れ、コンサートメンバーに選ばれた湊人は演奏の最中、観客席に雪乃がいることに気づく。
演奏を中断して雪乃の元へ駆けていく。 しかし雪乃はどこにもいない。
同級生に雪乃を見なかったが尋ねるが、誰も雪乃の存在すら知らないと言う。
「ディスコパーティで俺が一緒に踊っていた女性だよ!」
「は?お前ひとりで踊ってたじゃん。あの時が盛り上げるためにそんなことまでしてくれてありがとな。」
え?まじ?
ディスコパーティでの動画を見せられた湊人は驚愕する。動画にはひとりで楽しそうに踊っている自分の姿が映っていた。
おどろおどろしい音楽が流れ、画面の色彩が一気に暗くなる。あのときも、あのときもあのときも雪乃はいなかった。
まじで幽霊なの? あんなに王道ラブコメの宣伝してたのにホラーなの??大丈夫???
湊人はもう一度雪乃の家に行き、そこで日記を読み真実を知る。
雪乃は21年前に死んでおり、彼が会っていたのは過去から現在にタイムリープしてきた雪乃だったのだ。
なんだ〜〜〜タイムリープか〜〜〜
謎の安堵感に包まれるとともに、落胆している自分もいた。
.......
.......
.......
なにそのミスリード!!!
もう少しで伝説のトンチキ映画になれたかもしれない
いや、どうせやるならもっと突っ走ってほしかったです。
もっとホラー演出に力を入れていたらたぶん伝説になっていたのでは?
最終的にタイムリープでしたで着地するにしても、もっと早い段階で幽霊かもって思わせる演出を入れても良かったと思います。
湊人以外には雪乃のことが見えていないことをもっとわざとらしくしたり、お父さんがトイピアノを直すくだりの中で雪乃の死を匂わせをしたりとか。
まず、単純に「え?幽霊なの?」ってところに意識を向けさせるほうが、タイムリープ展開からは頭が離れるから後半の展開がもっと活きた気がします。
あとは、本来の狙いとは外れちゃうのかもしれないけど、「え?幽霊?さすがにそれはないよね?」みたいな混乱状態にされたほうがこっちとしては道中の展開にいちいちドキドキできたし、タイムリープでした〜の時に安堵感にしろ落胆にしろ色々な感情が湧いたのではないでしょうか。
だって私がそうだったから。
たまたま超序盤で幽霊説を出しちゃったもんだから、本当に幽霊なのかもってなったときは衝撃で震えましたね。
ただ、普通に見てたらそんなことにはならないと思うし、ホラー演出を入れてすぐにタイムリープの種明かしをするから最終的な印象としてはよくある泣かせ邦画の印象に落ち着いちゃっています。
どうせホラー演出を入れるならとことんやったほうが観客のインパクトに残るし、話題になったと思うのにな。
まあ原案の台湾映画があって、本作はそのリメイクだから仕方ないのかもしれないけどどうせなら振り切ってほしかった.....
もし幽霊?→タイムリープでしたじゃなくて、タイムリープ?→幽霊でしたの展開だったらトンチキ映画として伝説になっていたと思うのは私だけでしょうか。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
あなたの意見も是非お聞かせください。
余談
古川琴音さんの演技がちょっと浮いているような感じがして、それは彼女は別世界の人間だよっていうのを示す演出だと思うんですけど、それも幽霊だったらしっくりくるけどタイムリープならちょっと違うよなとは思う。
全然そんな意図なかったらごめんなさい。