今週は、火曜日にサントリーホールでした。

6回目参戦のブレハッチさんです。
前回アルゲリッチさんを抜いて参戦回数単独トップの5回になっていましたが、記録更新。
東京2回を含む全8回公演の、本日が最終日です。
ブレハッチさんは先日、といっても昨年ですが、12月12日にはリヨンのサラ・モリエールでリサイタルをやっていて、嫁が聴いています。
彼のショパン ソナタ第3番、私は日本で聴きましたが、素晴らしいです。
まあ嫁は、もっと最近の1月、正月明け間もない藤田真央さんのリサイタルが出色だと言ってましたけども。
座席はS席9,000円@お一人様。

最前列でした。3年前オペラシティのトリフォノフさん以来の最前列。
あっさり前の方が取れ、そんなにチケット代金も上がってないので、人気伸び悩みかと心配しましたが、この日のチケットは完売していた模様。
でもラッキーなことに隣が空いていたので、狭いサントリーホールの座席でも快適でした。足元も当然広いし。
右手とペダルがよく見えたのもよかったです。ピアノ弾かない私には、ペダリングがどれだけよく見えても参考にはなりませんけども。
【プログラム】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」 嬰ハ短調 Op. 27-2
シューベルト:4つの即興曲 D 899 Op. 90
* * *
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op. 60
バラード 第3番 変イ長調 Op. 47
3つのマズルカ Op. 50
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op. 39
(アンコール)
ショパン:ワルツ 第7番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第2番 第3楽章
私の話題にはあまり出てこないベートーヴェン、ブレハッチさんは、相変わらず深い精神性を感じさせる美しさでした。私が本当にそんなこと分かっているかは怪しいですが、磨き抜かれた一音一音の美しさとかよく「ピアニズム」と呼ばれるそれとはやっぱり違うと私は思うのです。
シューベルトは特に第二楽章の流麗さが素晴らしかったですが、この間のバッハ、今回のベートーヴェンにシューベルト、楽曲の構築性をしっかり描き出しつつ無機質さを感じさせない温かさと優しさは、ブレハッチさん独自の世界だな、といつも思います。
と言っている一方で、彼がまさに今世界の第一人者であるショパンは、舟歌は前半ちょっとしたズレが生じてリズムに乗れなかったように聴こえた(ホントにそうかどうかは自信がないですが、手持ちのアルゲリッチさんやツィメルマンさんのそれのようにはスッと耳に入ってこなかったのです)のと、マズルカは曲自体があんまり面白くない(と私は思っている)ということで、過去のブレハッチさんのリサイタル程の感動はなかったように思いました。
が、ワルツ。ワルツが素晴らしかったです。これこそショパンのワルツ。
そして最後のベートーヴェンのソナタは、個人的には初期でなく中期の作品が聞きたいところでしたが、それでもベートーヴェンのソナタを2曲聴いて私は思いました。
「グレン・グールドの全曲CDよりいい。」
カーテンコールの回を追う毎に拍手も声援も高くなってきましたが、最終日でお疲れだったのか、割とあっさり終了しました。(池袋ではアンコールがもう1曲あったそうですが。)
はあ、今回もよかった。