
駅ピアノがあるここは上野駅。
東京文化会館です。

先月、大規模改修に伴う長期全館休館が発表されました。
私が初めて訪れたのは1990年5月、シカゴ交響楽団日本公演でした。ショルティさんを聴くチャンスだったのに都合が悪くなってバレンボイムさんが指揮する回に変えちゃったんですけども。
この日は10月20日月曜日です。コンサート行った時の記事は早々にアップしてしまいたいのですが、忙しくて今頃(10月25日朝)になりました。
オペラは大体長いので、開場・開演時刻は早いのが常ですが、それにしても平日に14時開場・15時開演ってのは、ワーグナー演るにも早過ぎるくらい。

なので本日は14時に業務を終了して駆け付けました。

ということで、個人的には今のホールを訪ねるのは恐らく最後になりましょう本日は、ウィーン国立歌劇場日本公演、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」です。
これまで何度か言及した、94年の来日公演で「あの」カルロス・クライバーさんが振った「ばらの騎士」です。あのとき嫁と合わせて13万円(S席)のチケットを購入する経済力がなかった私(たち)、今でも惜しいです。
が、それを上書きしてくれることを期待して、2演目中「ばらの騎士」を選びました。
チケット高いのでS席79,000円は見送ってA席69,000円ですけども。

1階レフトウィングのほぼ最後方、ほぼ左端。舞台が見えないかと心配しましたが、舞台左奥が見えないだけで問題なし。
【キャスト】
指揮:フィリップ・ジョルダン
元帥夫人(マルシャリン):カミラ・ニールンド
オックス男爵:ピーター・ローズ
オクタヴィアン:サマンサ・ハンキー
ファーニナル:アドリアン・エレート
ゾフィー:カタリナ・コンラディ
演出:オットー・シェンク
ピーターさん、アドリアンさんは上手いです。性格俳優です。サマンサさんもカタリナさんも素晴らしいです。流石ウィーンです。
が、何と言っても当代随一のドラマティック・ソプラノにしてシュターツオーパー宮廷歌手カミラさんです。役柄としてはリリックなので、決して声質が合っている訳ではない筈ですが、嘗てエリザベート・シュワルツコップさんらが演じた気高い元帥夫人を見事に演じ切った印象でした。
そしてフィリップさんと管弦楽団は、この上なく美しい世界を紡ぎ出し。
今年1月に亡くなったオットー・シェンクさんの1968年の演出。舞台装置こそ日本の狭い舞台用に上下若干寸詰まった感じでしたが、18世紀の煌びやかな貴族世界と19世紀末の耽美で退廃的なウィーンの融合。とか言わなくとも、もう元帥夫人の立ち姿見るだけで作品の世界に入っていけます。
幕間。オーストリア・カラーのデコレーション。

いやー、よかった。掛け値なしによかった。
表紙込み120ページ、3,000円の公演パンフレット。
そしておよそ19時半、随分早く終演した東京文化会館を後にして帰宅、2時までテレワーク残業したのでした。