続いては、集合/解散場所のすぐ近くにあるサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会'Basilica di San Lorenzo Maggiore'(TAナポリの観光 1,004件中60位)。
修復工事中のファサードは措いて中に入ると、木組みの天井は戦争で落ちたのかな、と思いつつも、南イタリアでは珍しい(筈の)ゴシックの内陣に鎮座するルネサンスの祭壇。

とはいえ地味な教会だなーと思って左側を覗き込むと、豪華なバロックのカカーチェの礼拝堂。

これは右だったかな、のサン・アントニオ礼拝堂。この2点だけ異様な程豪華。
そして床下にはローマン・モザイク。この下には更にローマ時代の市場があって、そこと博物館は有料。
しかしローマの遺産をどれだけ見ても飽きない私と違い、嫁はもう限界。昼寝すべくホテルに帰りました。
今日歩いた界隈がスパッカナポリ'Spacca Napoli'(TAナポリの観光1,004件中45位)。

ホテルへは、バスが定刻より4分早く通過したせいで乗れなかったので、タクシー€10に乗車して帰りました。
これで基本的にナポリ市内の観光は終了しました。
上位にランクされる観光スポットで行ってないのは、この辺。
- 「サン・セヴェーロ礼拝堂」'Museo Cappella Sansevero'(TAナポリの観光 1,003件中1位):教会でなく私邸の礼拝堂。ジュセッペ・サンマルティーノの「クリストヴェラート」'Cristo Velato'は私の興味を惹かず。
- 「サンタ・キアラ教会」'Basilica di Santa Chiara'(TAナポリの観光1,003件中35位):マヨルカ焼きの庭は見たいと思いましたが、「ナポリ最大のゴシック教会」というところが私の興味を惹かず。
- あとここにもカタコンベがありますが、私は人骨を見たくないので、ローマでも行ったことがないです。
サンカルロ劇場 ドニゼッティ 歌劇「ロベルト・デヴリュー」
夕方はガレリアから横断歩道を渡ってお向かいのサンカルロ劇場へ。
200年前の世界のオペラの最高峰でした。

https://www.teatrosancarlo.it/en/
ほぼ無いに等しいロビーから階段を昇るのが我らの席ですが、
まずは土間席に出ます。天井画に桟敷席の装飾。
まさにこれぞオペラハウス。
ミラノとウィーンにはないけど、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場には天井画があった筈。
まあ漆喰の天井でもシャンデリアでも、地震で崩落したら、下の人は死にます。
オーケストラピットを覗いてみました。
ロイヤルボックスは1階中央。
我らのボックスはこちら1階(日本でいう2階)9番。
やはりボックス席の壁は赤い布張り。

舞台から9つ目、ロイヤルボックスから6つ目のボックスです。1列めは€90@1席、プロテクトを付けて合計€206、安いなあ。演目次第かな。現地で購入した公演パンフは€10。

馬蹄形の客席、桟敷席は後ろ寄りの席の方が舞台に正対できて見易いです。
我らのボックスの位置だと、1列目は椅子を動かしてどうにでも座れるのでOK、2列目は厳しい。
広角の画なので遠く見えますが、舞台との距離感は2枚上の方が実感に近いです。
幕間に5階に上がってみました。3つのボックス席を横に抜いたような座席配置になっていて、天井桟敷のイメージじゃありませんでした。
土間から見上げる天井画。
舞台に近いボックスは2列4席、中央寄りは3列8席。我らのボックスは3列7席なのですが、入っているのは我ら2人。となれば大人しく1人1席で座る必要はないので、脚を伸ばして観劇。
さて、ドニゼッティの歌劇「ロベルト・デヴリュー」、1837年にまさにここで初演された作品でした。
https://www.teatrosancarlo.it/en/events/roberto-devereux/
上演機会の多い作曲家で、ウィーンで聴き損なったのもドニゼッティ。これは「女王三部作」として知られる作品ですが、やっと最近ベルカント・オペラを聴くようになった私には、あまり馴染みがなかったりします。
【Cast】
Conductor | Riccardo Frizza
Elisabetta | Roberta Mantegna
Sara | Annalisa Stroppa
Roberto Devereux | Ismael Jordi
The Duke of Nottingham | Nicola Alaimo
Lord Cecil | Enrico Casari
Sir Gualtiero Raleigh | Mariano Buccino
イタリア生まれ、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭で指揮者デビューし、ドニゼッティを得意とする生粋のイタリア・オペラ指揮者リッカルド・フリッツァさんは、手堅く、愛憎劇の陰影を巧みに織り込みながらテンポよく物語を運んでいた印象。オーケストラも、特に秀でたソリストがいた印象はないですが、歌唱を引き立てた演奏は、やはりイタリアのオペラ・ハウスはオペラの聴かせ方に長けていますな。という私の感想ですが、カーテンコールではフリッツァさんに若干のブーイングあり。
女声ツートップを成すメッゾ・ソプラノ、サラのアナリサ・ストロッパさんは、何でカタカナ名がない(少なくとも名のある役を日本で歌ったことがない)のかと思う素晴らしさ。
ノッティンガム公爵のバリトン、ニコラ・アライモさんは、非常に安定感があって、二重唱が格別に良かったのは相手を引立てるのが上手いんでしょうね。
タイトルロールは、当代有数のテノールの1人であるルネ・バルベラさんが当劇場デビューを飾る予定だったのですが、急遽降板して代役のイスマエル・ジョルディさん。かなり健闘していたと思いますが、やはりリハーサルの差か第1幕あたりのアンサンブルはちょっと不安定だったように感じますが、美声でテクニックも優れていたと思います。
そしてエリザベッタ(エリザベス1世女王)のロベルタ・マンテーニャさんは、ちょっとオーラが違っている感じで、舞台を制圧する存在感と最後のハイDで圧倒。
カーテンコールでは、ニコラさんとロベルタさんへのBravo/Bravaの声と拍手が一際大きかったです。
ドニゼッティの作品は歌手次第なところがありますが、流石古豪サン・カルロ劇場でした。
尚、ジェツケ・ミンセン'Jetske Mijnssen'さんの舞台は終始英国王宮内という設定で、これは心理劇を演出する意図としては当たりじゃないかと思います。とか言ってますが、第3幕途中で寝落ちして場面転換を見落としていまして。嫁から「上から降りてきた」と聞きました。

尚、7月16日から25日に掛けて、計5回上演される計画でしたが、25日はキャンセルされたそうです。
観劇後のディナーは、「レアーレ」'Casa Reale di Lino Ranieri'(TAナポリのレストラン3,385軒中329位)再訪問。
最終日&オペラ観劇の後で、我らには珍しくワイン。2人で1杯やっとなのでグラスワインですけど。

私はマルゲリータ・ピッツァ。
嫁はシーフード・リゾット。
と一昨日訪問時と大して変わらない内容ですが、2品+グラスワイン1杯+水で€53。嫁絶賛メニューを再度楽しめたので、満足した私。
店内かホテルに戻った後だったか忘れましたが、美食の都ナポリ(因みにフランスではこの称号はリヨンのもの)のディナーを完遂し、嫁にどこの食事が一番美味しかったか聞いたら、
「昨日のとこ❣️」
と即答でした。
レアーレじゃないのか、、、。一昨日のレアーレで史上最高との声を得たことに油断し、ブランディが最高を更新していると思わずにレアーレに来てました。
レアーレも文句なく美味しかったですが、ブランディが最高ならもう1回ブランディ行くチャンスあったのに、、、惜しいことをしました。
私と違って伝説やストーリーを判断材料にしたりはしない(清潔感とか店員の態度は判断材料に入りますが)嫁が挙げたということは、嫁にとっては単純にブランディの方が美味しいと思ったということです。
そうしてナポリ最後の夜は更けていきます。
おやすみなさい。