7月18日金曜日
今日は早起きです。
3たび訪問のKE' KAFEの開店を待って飛び込み、素早くコーヒーとジュースを受け取って席に着き、クロワッサンを待つ我ら。

開店直後でフレッシュジュースの準備が整っていないので、今日はフレッシュじゃないオレンジジュースです。
お零れに預かろうと鳩がやってきます。
私は小さくて弱い子が大きくて強い子に追い立てられるのを見るのが忍びない人なので、パン屑を落とす時はなるべく小さい子に届くように注意するのですが、仲々上手くはいきません。
さて今日は、船に乗って日帰りツアーに参加します。
催行会社はBlue Grotto Tours、費用は約23,000円@1人。
他にも色々な会社が似たようなツアーを提供していますが、ここを選んだのは、データという程緻密ではないが入場成功率を表示してたからだったかな。まあ表示しても真偽の程は分かりませんが。
船はヌォーヴォ城下のモロ・ベヴェレッロ港から出ます。
建物外の一次集合場所でガイドと予約確認をしてチームワッペンを貰い、建物内の二次集合場所でガイドから声が掛かるのを待つのですが、別ツアーの人達でごった返しているし、どんどん船が出ていくし、ということで、結構不安になります。

が、無事ガイドのティツィアーナさんがやってきて、彼女に付いて8:35発の船に乗船。潮で窓が汚れて視界はクリアーではありませんが、ナポリ港を、ヴェスヴィオ山を、ソレントを眺めながら凡そ1時間の船旅。
そしてやってまいりました、カプリ島です。
今回のイタリア行にこの季節、暑いこの季節を選んだのは、偏にカプリ島のためです。
世界に青の洞窟は数多あれど、「何処其処の」と謳わない「The 青の洞窟」、「Il Glotto Azzurro」とは、カプリ島のそれ。
そして青の洞窟は自然が相手ゆえ、入れるかどうかは気象条件次第です。
ベストシーズンは6-8月。
バラつきはありますが、この時期なら入場成功率は概ね7割以上。最近低下しているのが地球温暖化の影響か押し寄せる観光客を収容しきれなくなったのかは知りません。
来ても1回だろう南イタリア旅行で青の洞窟入場を優先すれば、ポンペイやヴェスヴィオやナポリは灼熱地獄になりますが、已むを得ません。それでいうと何で夏に灼熱のシチリア行ったんだったかな。私の旅行歴で最も暑かったと感じているのは7月のアグリジェント、嫁はシチリアでもスロベニア・クロアチアでも再三閾値越えでした。
海辺に平地の殆どないカプリ島、マリーナ・グランデでマイスロバスに乗り換えた我ら10人のツアー客とティツィアーナさんを乗せたバスは、狭い坂道をぐいぐい登ります。視界中央断崖の中腹に見る「マンマ・ミーア・ロード」。

映画「マンマ・ミーア」の舞台はギリシャなのでここではないとして、絶景への感嘆か、断崖への恐怖か、無事通過しての安堵か何れを表すかは不明。
マンマ・ミーア❗️

私は選択肢1でお願いします。
何でもここ数日のカプリ島は海が荒れていて、青の洞窟は昨日まで3日連続で入場中止、この日もバスがスタートした時点では入場できるか分からないがまず行く、とのことでした。
カプリ、アナ・カプリ(「高い方のカプリ(の街)」)を過ぎてからは狭い道を海抜30m位まで下り、駐車場に着いた我らには、その少し前、入場が開始されたとの吉報がもたらされました。
ティツィアーナさんに急かされて階段に並びます。
「青の洞窟」'Grotta Azzurra'(TripAdvisorアナカプリの観光23件中14位 妙に低いぞ。)。
待ち時間は相当長くなりそうとのことで、2時間当たり前だそうです。(想定より時間が掛かった場合は、お昼以降の自由行動時間が削られます。)
歓喜の一方、乗り合わせたうちブラジル人家族は子供が車酔いで吐いてました。残念ながら彼らは目前で洞窟を断念でしょう。
階段踊り場から見下ろすと、ボートが集まっています。
船着場のすぐ横に洞窟入り口があるのでした。
2人連れの我らは、他の2人連れ個人客と乗り合わせるため列を飛ばして前に出るよう言われ、他のメンバーよりも多少早くボートに取り付くことができました。
ボートは波で終始揺れます。足を波に洗われて濡れるぐらいは仕方ないとして、最も運が悪いパターンでは、足を踏み外して船頭の手が離れると海中に落ちます。そしてここは日本じゃないのでライフベストなんか当然着ません。まあ結構危ないですね。
上の写真は船頭の前に2人、後ろに3人ですが、4人連れ、2人連れ×2を前1・後ろ3で乗せるパターンが多く、我らもそうでした。
ということで、水上に出た我ら。海でこんな小さい手漕ぎボート乗ったって生まれて初めてだな。
入場料は€18@1人です。受付ボートがあり、料金に含まれるツアー客の我らは船頭を経由して領収書を受け取るだけですが、船でやってきたフリー客は実際にそこで支払います。
コマンダンテ。彼の指示でボートは洞窟を出入りします。
木の葉の如く波に翻弄されるボートは、洞口に寄ったり離れたり、というかあと3番目くらいかなと思われた後大きく離れたりするのは、船頭の腕の差もありそうな気がします。うちのボートは見たところ一番若そうなお兄ちゃんで、後回しにされたりしていた観もあります。
まあでもお陰で水上に長く居られるのも楽しい、と思っている間に愈々我らの番が回ってきて、一切船より上に出すなとの指示を受けて身を屈め、というか寝そべっている私の上でお兄ちゃんがチェーンを手繰って遂に洞窟に進入しました。
おお、これが。

奥に続いているように見えるところがティベリウス皇帝が降りるための階段(があるらしい)に通じているのかどうかは分かりません。
思っていたより広いです。
白い岩肌と白い砂の石灰岩の洞内に差し込んだ陽光が、複雑で神秘的な青色を作り出しています。

まさに神秘のブルー。
中を巡って、船頭が歌を一曲、というのがパターンで、それ以外の時間は波の音だけが聞こえます。
そして一巡りが終わると中のボートは順番に出ていくのです。まあ短時間ですが、波が荒れている今日は、入洞するボートも仲々入れず、出洞するボートも仲々出られない状況。干潮に向かって潮位は低下中なのですが、この日の潮位差は42cmと大きくないので、寧ろ更に波が高くなったら出られるのか一抹の不安が頭を過る待ち時間でした。
そして我らの順番が来て、洞口を抜けて明るい空の下に出て安堵した瞬間、頭上を覆う大波が…。
ということでまず私がボートを降り、打ち寄せる波に手間取って多少時間が掛かって降りる嫁。
因みにチップは€20要求されるようですが、1人だけ反対側に乗り込んで話が聞こえていない&英会話が聞き取れない私は嫁と合わせて€10支払い。実際はこれが相場だそうですが、嫁によると一緒に乗っていたドイツ人は2人で€40払ったそうです。
グループ1番で洞窟から帰ってきた我ら2人は、先に駐車場への階段を登り、ボートが殺到して渋滞する洞口を見下ろします。

そしてずぶ濡れになった服を乾燥。
幸い我らが戻ってそう程なく全員戻り、ブラジリアン・ファミリーを除いて全員入場できました。
この青の洞窟、期待との落差だったり危ない思いをしたり値段だったりチップを請求されたりと言ったところが原因だと思いますが、レビューでは低評価も多いです。
ここまで来て€18+チップってのは十分リーズナブルだと思うし、不便なところに船で来るんだから2万何某払っても高いと思いませんが。
まあ、コスパとかタイパ言う奴は島とかイタリアとか来るな。言い過ぎか。イタリア来たいならローマまでの4都巡るツアーで来い、今ならチヴィタ・ディ・バーニョレッジョもコースに入ってるぞと。
続きます。