7月16日水曜日
静かなアマルフィの朝。

バルコニーに朝食を狙うウミネコがやってきました。やられると思って先に茶器を出したら、紅茶のパック2つ程持っていかれました。

ここの朝食はプレオーダー式の部屋食です。前日のうちに、オーダー表を出しておきます。

静かと言っても、フェリーがひっきりなしに出入りします。
ルートによるので全部に寄港するわけではないですが、サレルノ、アマルフィ、ポジターノ、カプリ、ソレント、ナポリを結んでます。サレルノとナポリならシチリア航路もあるんじゃないかしら。
さて、アマルフィとお別れする時間になりました。

こちらの宿泊料金は、朝食付きで約63,000円+現地現金払い宿泊税€3@1人でした。
5つ星プライスです。高いけど、アマルフィのオーシャンフロントはこれくらい出さないと泊まれません。ポジターノだとこの倍は出さないといけないし。あとホテルが少なくて、ここもそうだけど民泊です。
荷物を引いた我ら、(建築物としての)教会好きな私が、嫁を荷物番として階段下に置いて、単独でアマルフィ大聖堂・ドゥオモへ。様式はロマネスクとゴシック、カラーマーブルはトスカーナのルネッサンスで、上部の金色のモザイクはヴェネツィアン・ゴシックでよく見ますね。海洋都市らしい色んな文化のMix。
おお、これは素晴らしい。
ファサードはロマネスクとゴシックでしたが、内部は壮麗なバロック。
これは見なきゃいかんと思い、交代で嫁も階段登って見てきました。
さすがイタリア、他国では楽勝で国宝になるレベルのものがフツーに田舎にあります。いや昔は一大海洋国家ですが。
合流地点に嫁を置いて自動車をピックアップしに行く私、🅿️に入る車が溢れて係員が車両を出すのに時間が掛かったので、不安になったんでしょう、別れた場所の真向かいに居ろと言ったのに途中まで追ってきた嫁を見落とさないよう注意して、無事嫁もピックアップしました。駐車料金は€50。
我らはサレルノ方面に1集落引き返して間も無くカスティリオーネを強引左折し(アマルフィ方面への西進車両が多いので、突っ込まないと動けません/東進する後続の邪魔)、狭いSS373をグイグイ登ります。
断崖の街ラヴェッロ、アマルフィ最古の街スカーラを掠めつつ、広い2車線で快適なSP1に切り替わっても奥地に分け入る我らは、ラッタリ山脈の標高900mぐらいの峠を越えて、ソレント半島の北側に出ました。
もーね、南側アマルフィ海岸の景色も素晴らしいですが、北側の視界が開けた瞬間、ヴェスヴィオ火山とナポリが見えます。こちらも素晴らしい!
が、止まらず北に上り山を下る我ら、その「キウンツィ峠」'Valico di Chiunzi' 標高656mの写真はありません。
https://goo.gl/maps/pbS8k42NRm4Vk3Lr5
そして山を下り切り、E45に入って西進してポンペイに到着しました。
前日に続きこの日も世界遺産スタートですが、初めて訪ねるという意味では本日最初にしてこの旅4つ目の世界遺産「 ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域」。
ポンペイ遺跡とSR18を挟んだ南側にはキャンプ場が並んでいて、うちのレンタカーはそのうちの1つ、その名も「スパルタカス駐車場」に駐車。€10。名前に釣られたわけではなく、真正面の駐車場がGoogleで幾つか悪評があったので、隣のにしたというだけ。
ポンペイ
さて、ポンペイ遺跡です。
チケットは、GET YOUR GUIDEで音声ガイド(アプリ)付企画券約5,000円@2人を購入しました。最初に書いておきますが、これは失敗です。
指定時刻制です。この旅行、ここ以降の主要な見学場所は、全て日時指定制です。オーヴァーツーリズム対策は分かりますが、到着時刻が正確に読めない自動車、見るのにどれ位の時間が必要かも不明。気ままな旅ってのはどんどん通用しなくなってますね。
ゲートを通過してポンペイ考古学公園 (TripAdvisorポンペイの観光111件中1位/トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト2025)に入場。

街が丸ごと灰に埋まったということは大概の人が知っていると思いますが、街丸ごとというだけあって、半端なく広いです。アッボンダンツァ通り(TAポンペイの観光111件中10位)。

発掘された中のとりわけ優れたフレスコ画はナポリの博物館に入っているとはいえ、2000年前にこれを眺めて寛いだり、食事したり、眠ったりしていたと思うと、やはり驚異としか言いようがありません。
入口から1本目の道を直進して円形闘技場の前に出るだけで、結構時間が掛かりました。

写真にはあまり写っていませんが、人が多くて流れが悪い、そして日陰が建物の中にしかないのよね。
そんな感じで一番長い通りを東端に突き当たると、円形闘技場(TAポンペイの観光111件中13位)。

歴史に詳しくない人でも、我々より上の世代のロック・ファンなら、同世代以下でも人並み以上にロックに通じているなら、1971年にピンク・フロイドがここで繰り広げたライヴ・パフォーマンスのことは知っていると思います。
私はレーザーディスクを所有していますが、今はCDにもなり、4Kレストアされた映像が収録されたブルーレイとセットになっていまして。
割と最近買い直していますが、映像なし音声のみで視聴すると、演奏の水準は高いし音質も非常に鮮明ですが、スタジアム・ライヴ感がさっぱりありません。無観客だからというのでなく、マイクが近くて限りなくスタジオの音なんですな。ライヴ・アルバムとしては☆、 「Meddle」のオルタナ盤と思えば☆☆☆☆。まだブルーレイの映像は見ていませんが、音声だけだと私がここ1〜2年に購入した音楽メディアでは最低評価です。
そんな、現代の音楽ともまだ繋がっているというめでたい話ではありますが、コンサートのため暫く一般入場不可・日中は閉鎖になっていました。おい。
世界のテノール アンドレア・ボチェッリさんから始まり、メタルのドリーム・シアターに、カナダのロックシンガー ブライアン・アダムスさん、でリッカルド・ムーティさんと多様なジャンルからの出演が予定されているそうです。
闘技場の前には「7月22日 I POOH」とか「IL VOLO」といった表示もあったのですが、前シーズンなのかな、I POOHの7月22日は去年だし、IL VOLO(私の好きなプログレ・バンドではなく別名ユニット)も別の時期のよう。
まあ兎に角円形闘技場には入れませんでした。
厨房があるのはレストラン。
修復中の館。
当時の活気が偲ばれるフォロ(TAポンペイの観光111件中3位)とユピテル神殿(TAポンペイの観光111件中15位)。
ここに着いた時点でオーバーヒートしていた嫁を、水の沢山残ったボトルを渡してフォロと考古学博物館・出口を結ぶマリーナ通りの日陰に置き、私は単独でフォロの北側の遺跡群を文字通り走り回りました。
日陰に佇む黒猫。
ポンペイ一の大通り、フォロ通り'Via del Foro'に立つ「栄光のアーチ」。

カーブしている轍がセクシーです。
日陰を確保したとはいえ、いつまでも嫁を炎天下に放置してはおけないので、30分程で嫁に合流。多少エアコンの効いた考古学博物館を見学してから、出場しました。
嫁をゲート前のカフェに置いてまたひとっ走りして「秘儀荘」(TAポンペイの観光111件中5位)に向かうべく、チケットを買おうとしたら、「ない」と。別料金だと思っていましたが、セットでないチケットとセットのチケットがあるのだそうで。
ということは、この別料金部分が含まれないチケットを買った私の失敗。
€18のチケット2枚に音声ガイド付けてなので1,000円以上安い計算ですが、音声ガイドもイマイチだったし。秘儀荘入らなかったし。
公式サイトで€22@1枚を買った方がよかったね。
あと色々見落としていますが、今時紙のマップは置いてないので公式サイトの「詳細版マップ」をダウンロードしてました。マップというよりも解説書。148ページもの大著ですが、歩き回るにも、見たいものを探したり自分がどこにいるか確認するには使えませんでした。
そして強烈な日差しの下、iPhone16 Proでも画面がよく見えません。
【教訓】
- チケットは公式サイトで買いましょう
- マップはるるぶや地球の歩き方にあるであろう綴込み等のマップやコピーを紙で持っていきましょう
- 半端なく広いので、ポイントをしっかり押さえたい人は、ガイドツアーに参加しましょう
- 春か秋か冬行きましょう
- あとフリーで見学時間は5時間、別施設と合わせると7時間は必要じゃないかな。要は1日
ということで、秘儀荘他色々と見逃し次の目的地に向かいました。
大遺跡を2つ回る本日は字数が多くなったので、続きます。


