リヨンは自転車道(というよりは大半は車道の自転車レーン)がよく整備されていて、レンタル電動アシスト自転車やレンタル電動キックボートが沢山走っています。

普通に生活の場を歩き回っていたからだと思いますが、結構多いと思ったウィーンが全く問題にならないくらいキックボードは多かったです。
当地でもマナー問題はありまして。
自転車もキックボードも信号無視が結構ありますが、自己責任の国フランスでは歩行者は周囲の交通の状況を見て勝手に渡るので、これらの車両もその辺が実態としては許容されているのではないかという気がしますが、分かりません。見ていると、日本のそれらよりもパワーがあるだけに、マナー問題はスピードに起因するものが多いんじゃないかな。キックスケーターのあの小径タイヤで荒れた路面を走ること自体恐怖だと私は思いますが、ママチャリとかキックスケーターがロードバイクを追い越していくのは車両の能力を考えると飛ばし過ぎ、安全に走れるのかしら。まあ皆ヘルメット被ってるし、信号無視って言っても一時停止して安全確認してから出ています。日本の自転車の安全確認しない一時不停止/信号無視に比べれば全然いいように思います。
あとはレーンがよく整備されていることもあるでしょうが、歩道を走る自転車がいないし、自転車レーン歩く歩行者もいないです。
あと歩行者。フランスは日本と反対で、法律上車両 が右側通行・歩行者が左側通行、マナーも車両右側通行・歩行者も右側通行です。
ナポレオンが天邪鬼なのか左利きなのか(私は右胸心を疑いましたが、左利きですらないというのが真相らしい)、馬車の通行の便宜なのか(御者の鞭が対向の馬車の馬に当たらないようにという尤もらしい理屈が言われますが、ヨーロッパはローマ帝国以来馬車が左側通行、英国も馬車が左側通行、因みにもう9年も前になりますが、三菱地所の福澤武さんが日経新聞「私の履歴書」で昔の丸ビルの出入口も左側通行指定だったと書かれてました)、兎に角ナポレオンが左側通行を右側通行に変更したと言われています。まあ天邪鬼と、他に理由を付け加えるなら「権力の誇示」だと思います。それまでの慣習とも人間の生理とも合わないことを押し付けたんだから。
まあそんな左側通行だったり右側通行だったりですが、どの国も(都市部を)歩けば分かるのは、車両も歩行者も同じ進路内で同方向に進み、対向を必ず別進路に見る「対面通行」(Single carriageway)。です(用語/訳はWikipediaが正しいことが前提)。Chat GPTに手伝ってもらって内外の道路交通法規を調べると、一様に車両と歩行者が同じ進路を逆方向に進む「対面交通」(Bidirectional traffic)です。まあ日本の為政者だけが馬鹿なんでなく、主だった国の為政者もまた、非合理的なことをわざわざ法律で規定している馬鹿ってことですね。
まあ都市部はそうです。私の経験では例外なく。
ヨーロッパの街の中なんて日本より道路が狭いんだから、そもそも対面交通なんて機能する筈がないです。
て言うか、「目が付いてりゃ相手が前から向かってきたら分かるだろ」だけじゃ事故は防げません。対面交通では、歩行者がどかなければ、事故にならなくともそもそも交通が流れません。
これ大事。
対面交通の要諦は「歩行者がどけ」「歩行者が進路を変えろ」です。それをよしと思っていない私は、対面交通反対です。
で人間の生理という点では日英の左側通行が合理的であり、今更でも変更するなら左側通行への統一が合理的なのですが、自分達の側を変えたくないというエゴと大量に出回っている自動車のお陰で、どちら側に変更するの難しいです。できるとすれば優秀な政治指導者であるドラルド・トランプ氏と習近平氏がナポレオンに倣って、なのですが、それは横に置いて、大事なのは対面通行、車両と歩行者が同じ方向に進むということです。
「人は左、車は右」と法律で決まっているフランス、リヨンで歩行者は車両と同じ右側を歩いています。マナーは、ルールと逆の右側通行です。きっちり歩車分離しているので車両と同じ車道上を通行する必要は工事現場でもない限りはまず生じないのですが、歩道上でも車両と同じく右側通行しています。歩道は狭いです。車両と同じく右に避けて譲り合います。エスカレーターも上りしかない場合が多いですが、日本みたいに右にあったり左にあったりでなく進行方向右側にあります。でエスカレーター上では右を歩き(「立ち止まるのがマナー」にはなっていないです)、立ち止まる人は右に立ち、追い越す人は車両と同じく左から追い越します。日本で右側通行(逆行)の率が高い老人も右を歩きます。日本では右側通行(逆行)の率が高い女性も右を歩きます。日本の都市部、浦安では歩行者は左60〜70%、右20〜30%(真ん中ってのが10〜20%居る)、都区部はもっと左に寄りますが、リヨンは右90%以上、左10%未満。日本では「法律守っているのは俺だ」的に絶対に右を譲らなそうな態度の奴が、リヨンの左側通行者と同程度、10%には届かない数いますが、リヨンには逆行を譲らない奴はいませんでしたね。
と言う感じで、リヨンの歩行者も日本と同じく、法律と逆に車両と同じ側を通行します。が、歩行者の通行は、リヨンの方が遥かに秩序立っています。まあ、日本人よりも協調性がある、日本人よりも空気を読むって感じですかね。これ、観光客が多い分大分乱れているだろうとは思いますが、ローマでもパリでもウィーンでもそういう印象です。どこでもそう。
折角歩行者通行にも秩序があるリヨンですが、惜しむらくは、その歩行の方向が逆、人間の生理に合わない右側通行である点。これは車両が右側通行する限りどうもなりませんが。でも人間の生理に合った左側通行がマナーになっている日本なんか逆行皆無でもいい筈なのにそうならないのは、やっぱり日本人は周りが見えなくて空気が読めなくて自分勝手な人が多いんでしょうな。
日本がドイツなんかと組んでアメリカに無謀な戦争を仕掛けるんでなく、戦争目的を見失って中国大陸深くまで踏み込むんでなく、英国と組んでフランスオランダベルギースペインポルトガルの植民地をひっくり返すことに専念していたら、世界は左側通行優勢になったかもね。あと世界一優秀な日本の自動車メーカーが、日本らしい謙虚な現地化じゃなく品質にモノを言わせて世界中に右ハンドル車を大量に流通させていれば、車両右側通行の国が左側通行に改める素地になったかも。まあないですけど。
まあ他所の国のことなんか日本には関係ないのですが、ランニングしていて真正面から向かって来る邪魔な連中に不快な思いをさせられる私としては、リヨンは快適だったな、日本は折角車両が左側通行しているんだから歩行者も左側通行を意識して欲しいよね、という殆ど脱線でリヨン編を終了します。