4月16日水曜日、今日も雨です。
朝食は、Puralusのプラリネブリオッシュ'La Praluline®'を2人で90°ずつ。結構な値段になりますが、DONQのパンを2個ずつ食べると思えば別に高くもないのでした。

プラリネ単体を食べても硬過ぎてあまり美味しいとも思わないのですが、パンとかクッキーに入れるとすんごく美味しいです。
まあ大量のバターを気にして(せっかくフランスに居るのに)嫁が敬遠気味のクロワッサンよりも糖分が多いので、健康面ではより悪いんじゃないかとは思います。
雨の中、嫁のオフィスに挨拶に行き、そしてその後は近郊の街ヴィエンヌを訪ねるつもりだったのですが、観光で歩き回るにはよろしくない天気、そしてフランス国鉄RATPのサイトによると週末から始まる筈だった工事(イースター・ウィークエンドに始めること自体異例だそうですが)が、何故か前倒しで始まり、朝夕を除く電車移動が不能(所要時間が2倍の1時間掛かるバス代行が疎にある模様)、ということで嫁のオフィスを訪ねた後は方針を変更しました。
ヴィエンヌ‘Vienne’は、中世から1887年まで『聖なる都市ヴィエンヌ』(Vienna civitas sancta)を掲げていたそうですが、1887年以降は『元老院の都市ヴィエンヌ』(Vienna, urbs senatoria)になったそうです(ウィキペディアによる)。公会議も開かれたくらいなのでキリスト教的には非常に重要なのですが、キリスト教徒ではない私にはどうでもいいキリスト教的な意義よりも、ローマ元老院に議員を送っていたという遥かに古い歴史の方が重要です。そう、ここもローマ時代からの重要都市、ユリウス・カエサルがローマ化した街。リヨンを「中心地」と言いましたが、徒歩では1日距離の30km離れた両都市、古代ではライヴァル関係だったのでした。キリスト教による破壊を免れたか破壊されたから廃墟なのかは分かりませんが、大規模なローマ遺跡が残っているから行きたかったのですが、まあまた今度来た時の宿題。
こちらは予定通り嫁のオフィスに顔を出し、挨拶。スタッフは日本人と日本語ができるフランス人ですが、人見知りする私にはコミュニケーションの問題は言語ではないので、一通りお話しして退散しました。
嫁のオフィスから暫くは、厳密にはリヨン市でなく、ビルールバンヌ'Villeurbanne'。Grater福岡における新宮町みたいなもんです。
シャルペンヌ地区、アンドレ・フィリップ大通りとガブリエル・ペリ通り、エティエンヌ・ガネール通り〜シャルメット通りが交差する六差路。Google MapでもTripAdvisorでも紹介されていない壁画'Fresque Le Théâtre des Charpennes'があります。

アーチの先に街が見える構図ですが、幕があるから舞台ですね。1786-1932年のビュールルヴァンヌに住む人々の歴史だそうです。

この辺のサイトでは紹介されています。
そのすぐ先「エクトール・ベルリオーズ通りの壁画」'Fresque rue Hector Berlioz'になると随分モダンな絵になり、
Fresque rue Hector Berlioz • A Colorful Canvas in Villeurbanne • FranceRent
同じ通りを少し進むと、'Fresque murale aquatique en réalité augmentée(「拡張現実による水生の壁画」みたいな感じ?)'。

Fresque murale aquatique en réalité augmentée • A Digital Dive into Art • FranceRent
下に見えるのは作品の一部を構成するオブジェでなくゴミです。閉鎖された駐車場とそのアプローチにあるという立地上、残念ながらありがち。半年以上前からこうらしいので、作品の一部である可能性も否定はしきれませんが。
その後はイモムシのような車両のトラム4号線に乗車して南へ。

このトラム、線路と路面との段差が非常にフラットで線路が目立ち難く、給電の架線も細いのかな、どこを通るのか見付け難い程です。ロードバイクのタイヤが嵌ったり雨の日のモーターサイクルのタイヤが滑ったりするリスクが低いかどうかは不明。
なお、「ローヌ・エクスプレス」(TAリヨンの観光 392件中279位)、如何にも高速鉄道のような名前でリヨン市内とリヨン・サン=テグジュペリ国際空港’Aéroport de Lyon-Saint-Exupéry’を結ぶ鉄道があります。
これがここから程近いパールデュー駅'Part-Dieu'発着ですが、車両は違いますがトラムです。郊外を30km走るトラムって私見たことないですが、トラムです。TGVが発着するターミナル駅パールデューでなく、その外、フツーな感じのトラム停留所から発着します。イースター前に完工しないと困るので予定ではこの週は工事が終わっている筈なんですが、工事中で走っていません。
私が現地を発つ19日土曜日も完工が遅れて動いていませんでしたが、結局イースターも動いていなかったらしく。やっぱり。。。
途中の集合住宅に「理想都市-バベルの塔」'Cité Idéale - La Tour de Babel'の壁画があります。生憎雨滴が車窓を流れてよく見えませんが。

Fresques La Tour de Babel - Office du tourisme de Lyon
この集合住宅自体リヨン出身の著名都市計画家・建築家トニー・ガルニエ’Tony Garnier’氏が建てたものです。古いし、著名な建築家が建てたから住みやすいとは限らない(黒川紀章氏:中銀カプセルタワービル)のですが、どんなもんなんでしょうか。
またリヨン市からちょっとだけはみ出たヴェニシュー 'Vénissieux'(Grater福岡における春日市みたいなもん)のJoliot Curie駅(原子物理学者のジョリオ=キュリー夫妻の名を冠しているのだと思います)で下車。
リールに本部を置く大型DIY「ルロイ・メルラン」'Leroy Merlin'で壁紙とACタップ、IKEAでは幾つか小物を買って帰宅し、濡れたシューズを履ける程度まで回復させました。
ソックスを履き替えて家を出て、午後はメトロA線からC線に乗り換えてクロワ・ルース'Croix-Rousse'駅で下車、世界遺産「リヨン旧市街」を構成する3エリアの最後のピース、「クロワ・ルース地区」'Croix-Rousse'(TAリヨンの観光 392件中25位)を歩きました。
C線はケーブルカーを改修した路線で急峻な丘の上に登るため、リヨン・メトロ唯一の鉄輪式で、一部区間はラック式。クロワ・パケ’Croix-Paquet’駅はヨーロッパ地下鉄最大の17%という半端ない勾配です。
「リヨンのだまし絵」'Fresque des Canuts'、ヨーロッパ最大級1,200㎡の壁画(TAリヨンの観光 392件中4位/トラベラーズチョイス2024)。
街が続いているように見えますが、平らですよ。

階段踊り場ににゃんこ。
絵でない人が混じっています。
そこからMontée de la Grande Côte(TAリヨンの観光 392件中41位)を含む急な坂道/階段を降り、着いたのは円形闘技場'Amphithéâtre des Trois Gaules'(TAリヨンの観光 392件中90位)。

客席をほぼ喪失し、アリーナも1/3は市域に埋もれているので、エンタメ系のイヴェントには使い難そうですが、展示系ですかね、準備中。
客席が片側だけの円形劇場は傾斜地に作られている例をたくさん見ますが、客席が一周する円形闘技場を傾斜地に作った例は個人的に初めて見たんじゃないかしら。
まあ闘技場は絶対数が劇場より少ないので、見た数も少ないですが。
前半ここまで。