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欧州オペラハウス・ツアー 8日目#2 ウィーン国立歌劇場「魔笛」でコンプリート

ゲルストナー・カフェ

 

さて、16時30分。

予約してあったゲルストナー’Gerstner K. u. K. Hofzucker­bäcker’(Tripadvisorウィーンのレストラン5,487軒中147位)に向かいました。

www.gerstner.at

ホテル・ザッハーの斜向かい徒歩1分、ウィーン国立歌劇場の隣、滞在時間次第ではウィーン国立歌劇場直行なので、私はコートなしで出ました(注1)。

 

当初は豪華な2階(日本でいう3階)のサロン(カフェ・レストラン)を予約していたのですが、1ヶ月程前に「已むを得ざる重要な行事が入るので空けてくれ」という連絡を受けまして、残念ながら予約は1階(日本でいう2階)のカフェ・バーに変更になりました。

まあでも朝ご飯でお腹いっぱい、お昼ご飯残してまだ夕方、メニュー的には却ってよかったくらいです。2階だったとしてもコーヒーとケーキで軽く済ませるつもりでしたが。

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見た目はザッハトルテと同じですが、アプリコットジャムが入らない普通のチョコレートケーキ「ゲルストナー・ケーキ」。
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そして日本でいう「ウィンナー・コーヒー」、「アインシュペナー」。
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あと嫁の紅茶と写っていないサンドウィッチを合わせて€31.9。

ウィーンは(ミラノとパリも訪ねているから「ウィーンも」と言うべきですが)コーヒーが美味しいです。どれぐらいコーヒーが強いかと言うと、ホテル・ザッハー、高級ホテルであるホテル・ザッハーの客室に普通のポットが設置されていなかったくらい。コーヒー愛飲家の私には困りませんが、緑茶1番、紅茶2番の嫁は困ります。f:id:ABi-R:20250215210211j:image

因みに地階(日本でいう1階)のショップには些かお高いお土産になるコーヒー、チョコレートその他が売られていますが、ここゲルストナーで有名なのは「スミレの砂糖漬け」、エリザベート皇后が愛した菓子(お洒落だが特に美味しい訳ではない)です。幾らでも日持ちするのですが、旅行の前週に嫁が「家にある」と言うので、私はさっっっぱり存在に気付いていなかった美しいパッケージがマリオ・コルチャゴのカップボードに入っていることを知りました。さすが嫁。そしてその中の最後の1個を食べました。はい、砂糖の塊なので普通に金平糖と同じです。
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ウィーン国立歌劇場魔笛

 

さて、最後は今回の旅、欧州オペラハウス・ツアーの目的というか動機、1年越しのシュターツオーパーSTAATSOPER、ウィーン国立歌劇場'Wiener Staatsoper'(ウィーンの観光1,105件中58位)です。

www.wiener-staatsoper.at

1階よりも地階の階高が低いのは、前を通る環状路リングシュトラーセが計画より高くなったことによる残念な結果らしいです。

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ミラノ・スカラ座より90年程新しい1869年竣工の旧歌劇場が第二次世界大戦で焼け落ち、忠実に再現されたとのことですが、やっぱりミラノとここは豪華ですね。
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パリもガルニエ宮だとこんな感じかもしれませんが。
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ゲルストナーの支店があります。東京文化会館サントリーホールにもこういう優雅さが欲しいです。
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ステージもオーケストラピットも大きいです。
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5階層の桟敷席は、地階〜2階は限りなく全部ボックス席ですが、真正面1階2階をぶち抜く広い貴賓席は見えない聴こえない4列目まであります。1stカテゴリーで申し込んでここが当たったらヤだな。その下の地階部分真正面は立ち席です。多分ユース席とかそういう扱い。f:id:ABi-R:20250215210233j:image

 

本日上演されるのは、今年の新プロダクションでも最注目のモーツァルト 歌劇「魔笛」’Die Zauberflöte’

www.wiener-staatsoper.at

私としては折角のウィーン、ワーグナー、なるべくなら「神々の黄昏」があればベストなのですが、生憎ワーグナーは4月以降しかなく、というかタンホイザーローエングリンパルジファルニーベルングの指輪、6月までの3ヶ月間怒涛のワーグナー攻勢になるのは、バイロイトの練習もあるのでしょうか。バイロイトの現プロダクトでリングを振るのはミラノで振っているシモーネ・ヤングさんですが、元々はウィーンでリングを振っているシャルル(なぜ間違えたのかしら)フィリップジョルダンさん(事情は知らないが降板)の予定でしたしね、ウィーン国立歌劇場のメンバーが多いんじゃないでしょうか。

まあ嫁はワーグナーの長大な作品はあまりウェルカムじゃなく、その意味ではモーツァルト、しかも「魔笛」の新プロダクトというのは、普通に言って当たりです。

ANAが飛ばしている割には直行便のマイレージ予約が取り難いウィーンは、旅の最後にちょっと寄るというのが難しいので、嫁がフランスにいる間でもウィーンを訪ねるチャンスはあまりありませんけども。

 

桟敷席地階のステージから左右2番目と9番目のボックスに各1台、正面立ち見席に3台と計7台の放送局用大型カメラ(本体はキヤノン、モニターはソニー)、オーケストラピットにも小型カメラが設置されていまして、後で確認したところORFの実況放送があったそうです。f:id:ABi-R:20250215210256j:image

 

さて、今回の旅行、人気がありそうな施設、お店の予約は、悉く事前調査のうえで予約開始初日に予約しました。

ウィーンの「魔笛」のチケットはプレオーダーの抽選だったので、取れなかったらどうしようか(ディナーが潰れるものの前日の「ナクソス島のアリアドネ」でも私は全く問題ないのですが)というところでしたが、無事地階ボックス席左4番の最前列が確保できました。

€209@1人、プライスゾーンは上から2番目です。

赤いビロード貼りのボックス席、ミラノの鏡張り程の雰囲気はありませんが、前室にコート掛け、傘立てにベンチとあり、ドレスコード的に土間席にコートを持ち込めない筈ですが、ボックス席は全く心配無用でした。

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字幕モニターは英語とドイツ語。ディスプレイの視野角か私の座席位置かどちらの原因か分かりませんが、ウィーンでは土間席のディスプレイが一斉に切り替わる様子は見えませんでした。
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ステージ近いです。因みにボックス席の座席配置は、1列目3席、2列目2席、3列目1席。

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Musikalische Leitung Bertrand de Billy *
 *statt Franz Welser-Möst
Sarastro Georg Zeppenfeld
Tamino Julian Prégardien
Sprecher Jochen Schmeckenbecher
Königin der Nacht Serena Sáenz
Pamina Slávka Zámečníková
1. Dame Jenni Hietala
2. Dame Alma Neuhaus
3. Dame Stephanie Maitland
Papageno Ludwig Mittelhammer
Papagena Ilia Staple
Monostatos Matthäus Schmidlechner
Inszenierung Barbora Horákova

 

自転車に乗った3人の少年たちが幽霊屋敷に入って肝試し、から始まるバルボラ・ホラーコヴァー・ジョリーさんの演出意図はよく分かりません。ザラストロ以下やたら会議室にいるのは面白いところでしたが。演出意図不明という点では今回の4劇場ではミラノ以外全部同じですが、ウィーンの魔笛は各場面が象徴する意味はそれぞれ大きく外れてはいないかなという点で、音楽に没頭する邪魔にはなりませんでした。胡散臭さではタメの筈のザラストロよりも夜の女王一行を応援している私としては、最後両者が和解して大団円、夜の女王は敗れず、というのは逆にどうか、違うだろとは思いましたけども。

癌治療中のフランツ・ウェザー=メストさんが降板し、ベルトラン・ド・ビリーさんが代役で指揮。私がベストだと思うよりは若干インテンポな印象。それよりも最近のウィーン国立歌劇場管弦楽団の音は、ウィーンに期待するよりもモダンでシャープになっていないかしら?ショルティさん/ウィーン・フィル/デッカの録音を沢山持っている私としては全く文句ありませんが。

Julian Pregardianさんのタミーノは、元々のヘタレなだけでなく、多分にコスチュームの影響かだらしなさも加わって高貴さも失われた感じが、まずヴィジュアルでちょっと入り込めない印象。Ludwig Mittelhammerさんのパパゲーノの方が主役のように感じました。パミーナのSlávka Zámečníkováさんの美しい声は意志の強さを感じさせ、こちらもJulianさんに優っている感じ。

あと良かったのは、モノスタトス、Matthäus Schmidlechnerさん。
そして、今各地で夜の女王を歌う痩身美形にして美声の新鋭、セレナ・サエンス・モリネーロさん。本来は夜の女王に期待される筈だが最高音が心配な重めの声質の方で、ちょっとハラハラしながら聴いていましたけども。


www.youtube.com

リハーサルを使ったと思われるプレビューではちょっとどうかなという印象ありましたが、いや、リアルの方はよかったと思います。怨念の籠った凄みのある夜の女王でした。

 

たとえ色々引っ掛かるところがあるプロダクションでも、「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」と「パパパの二重唱」がしっかり決まれば、満足して帰れるのでした。

 

ハイライトでしっかり感動し、この旅のイヴェントもコンプリートしました。

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ウィーン国立歌劇場との名残を惜しみ、
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更に惜しみ、
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余韻に浸りながらホテルに戻りました。
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44ページの公演パンフレット英語版(価格は、Cashで買った嫁の記憶では€10)と6ページリーフレット。ドイツ語版はもっと分厚かったらしいです。

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これで欧州4大オペラハウス・ツアーを無事完遂しました。

NBSとか、日頃からヨーロッパのオペラハウスにアクセスできる訳ではない日本人のために比較的オーソドックスな演出の作品を選んで持ってきてくれていると思うのですが、お陰で聴いて(というか観て)違和感はあまりない。でも現地で最新の演出を観るとこんな感じなんでしょう。特にパリとウィーンはそうらしいし。ということで、正直引っ掛かるところもいろいろありましたが、やっぱりミラノとウィーンは流石でしたね。ロイヤル・オペラは来日公演がよかったのでそれとの比較をしてしまいますが、別に悪くはなかったです。歌唱と演奏は。パリは、、、演奏は熟成待ちでしょうが、演出はどっか行って欲しい。

あとこの先は、リヨン・オペラがいいタイミングで観れるか(ハウスはコンサートホールと別にあるが、オペラの上演は少ない)と、ウィーン国立歌劇場の来日公演ですね。

www.opera-lyon.com

リヨン・オペラには、オッフェンバック「天国と地獄」の名演を残した実績があります。

ウィーンは、「フィガロ」じゃなく「ばらの騎士」を選びたいのですが、まるまる1週間休暇予定週の前週の15時開演なんて行けるかな。

www.nbs.or.jp

 

注1:ウィーン国立歌劇場の土間席ではコートをクロークに預ける必要があります。




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