スズキRG500Γ買いました。所謂「ゴガン」です。

1985年式HM31Aのウォルターウルフです。旧車カワサキGPZ400Rがあるのに、2台めがまた同じ時代のもの。外装は登録年と合わない'86。別のメディアには別の'85外装が付いた姿で写っているのですが、こっちが本物であっちがチャイナコピーだそうです。
XJR1300が去っていった6月22日土曜日から丁度1週間後の6月29日土曜日、先週の土曜日ですが、納車されました。

昔話
私がGPZ400R買った1986年は、動力性能においては2ストロークのRG400Γがミドルクラス最強だった筈。
モト・ライダー誌85年6月号での最高速度は214km/hだそうです。巷間226km/hと言われているのは広報チューンどころかただの都市伝説らしいですが、85年時点4ストローク最速のGPZ400Rが85年のオートバイ誌で205km/h、私が愛読していた方の86年のモーターサイクリスト誌で209km/hだったのよりも速かったと。
出典が分かりませんが、データベースでは205km/hとありますけども↓。
https://www.ultimatespecs.com/motorcycles-specs/suzuki/suzuki-rg-400-gamma-1985
1996年秋までは運転免許の「限定解除」が必要だった大型車の市場は国内では極めて小さく、GPZ750RもGSX750SもVF750Fも誌面上のお飾り(大学の先輩が1人VF乗っていましたが、ニンジャ750は見掛けなかったなあ)で、自動二輪車市場は中型250cc以上400cc未満のクラスが主力。スズキが83年のRG250Γと84年のGSX-Rでレプリカ路線を仕掛けて以来、ミドルクラスはTT-F3レギュレーションのベース車両になる4ストローク400と、同じくTT-F3のベース車両&WGP250ccクラスのレプリカになる2ストローク250が主軸になり、フルスペックの4ストローク400が各社の実質的なトップモデルとして覇権を争っていました。速さでは優位の筈の2ストローク車は、、、振り返ると雑誌にも載っているのですが、「ナナハンキラー」の異名をとったヤマハRZ350発売から5年を経過してすっかりインパクトがなくなり、カテゴリーとしてオワコン化していた印象でした。まあ私が16バルブDOHCにしか興味なかったからかもしれないということはありますが、実際新車市場では86年を以て絶滅したし。
中型トップモデルの歴史(多分正しい)
- ①4気筒 → CB400フォア '72
- ①4気筒+②DOHC → Z400FX '79
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ → GSX400F '82
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ+④水冷 → GSX400FW / XJ400Z '83
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ+⑤高回転高出力(但し58ps)+⑥セパハン → CBR400F '83
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ+④水冷+⑥セパハン+⑦フルカウル → VF400F Integra '83
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ+④水冷+⑤59PSフルパワー+⑥セパハン+⑧アルミフレーム → GSX-R '84
- ①4気筒+②DOHC+③4バルブ+④水冷+⑤59psフルパワー+⑥セパハン+⑦フルカウル+⑧アルミフレーム → GPZ400R '85
丸目2灯の耐久レーサー風を演出していた他3社のトップモデルはハーフカウルでしたが、GPZ400R '85がハイスペックを象徴するキーワード全部入りのフル装備になりました。そして翌86年にはホンダからCBR400R、ヤマハからFZR400、スズキからGSX-R(2代目)と、4メーカー全てからフル装備車が出揃いました。
因みに、条件に集合マフラーを加えると最初のフル装備はGPZでなく翌年の3車になりますが、あれはスーパースポーツのマストアイテムでなく、レプリカのマストアイテム。

ということで、新車購入して1986年からGPZ400Rに乗っている私、途中2005〜2006年頃に一時GPZ400Rを増車していた以外は1台持ち、然も他車種所有歴はなかったのですが、再度増車したい気持ちになって大型免許を取得した後に初めて取得したのがXJR1300でした。liprofumodellarosa.hatenablog.com
そして先日、約1年半乗ったXJR1300を売却して、GPZ400R1台状態に戻ったばかりでしたが。
次にターゲットに定めたるは、2ストローク。当時は見向きもしなかった2ストローク。
乗りたい気持ちは再増車を考え始めた頃からあって(それ以前はない)、大型車で旧車いくか最新SSいくかとか言っている一方で、
- オフ車KDX200/220(これは過去数回言及したことがあるし、程度のいい車両をXJR1300より先に見付けていたらこっちを買っていたかも)
- 遠出できるオフ車TDR250(これに言及したことはなかったがかなり真面目に検討した)
- 別に2ストロークは二輪だけじゃないからセカンドカーとしてSJ30ジムニー、SS20セルボ、LC10Wフロンテクーペ
を候補に挙げ、フロンテクーペに至っては試乗まで行こうとしたのですが、嫁が運転する可能性のある車としては不適であると却下されていました。
liprofumodellarosa.hatenablog.com
20年程前に叔母が乗っていたSS20セルボを時々借りて乗っていまして、フロントが軽過ぎるショートホイールベースRRは真っ直ぐ走らないし、当時の標準的なコンパクトカーであるマーチの1300ccの1/3しかパワーがないので客観的に見て遅いのですが、快音を立てて一気に9,000r.p.m.まで跳ね上がる2ストローク3気筒550ccエンジンのキレは、発売から20年以上経過していた当時でも素晴らしかったです。
まあスズキですからね、セルボのエンジンって事実上GT550と同じもんでしょ。
それで2ストロークといえば、何と言っても250cc。4スト400、4スト250と並んで恐竜的進化を遂げた2スト250。王者NSRはMC28で原始的な2ストロークエンジンを16ビットコンピュータがインジェクション制御し(80年代末期発売のR32GT-Rは8ビットですよ)、3XVはありとあらゆる装備がスペック表に盛り込まれた上に惚れ惚れするほど格好いいし、VJ23Aは格好はアレだと思いますが輸出仕様のカタログスペックが62ps。これらはチャンバーを交換したフルパワー仕様ならリッター300ps、Ninja H2 R並みです。
NSRは高いけど年式の割にパーツ供給の懸念が小さいし、TZRかVΓならそんなに高くない(恐竜になる前に市場から去ったKR-1なら希少車なのにもっと安いかな)。
はい、ということで、いろいろ目移りもしたのですが、決めたのは、RG500Γ。

ここでは1回だけ言及したことありましたが、RG500Γ。
理由はただ1つ。
WGP500レプリカだからです。
ライバルはRZV500Rのみ。どっちも二輪ロードレース最高峰WGP500レーサーのレプリカとして、メーカーとして採算性を考えたら止めといた方がいいような拘りがてんこ盛りです。
当時の現役レーサーYZR500のレプリカであるRZVが大型車としての理性をもってツアラー然としていたのに対し、RGΓ500で7年連続のファクトリータイトルを取ったスズキは当時ワークス活動撤退済ゆえかスズキらしい大人気なさか、ワークスレーサーフルコピーの過激なRG500Γを出してきました。
どっちも凄いですが、RG500Γプロジェクトリーダー・故横内悦夫さんの言葉を感じてみようと私は思いました。
以下の文は下記サイトからの引用です。
チャンピオンマシンそのままなので、チャンピオンと同じような人間性でマシンに触れてほしい。
進む勇気だけでなく、引く勇気、注意深さ、そして男として本当のやさしさ、
そんな世界チャンピオンのような心をもって、このγに乗っていただきたいですね。
私が数々の世界チャンピオン達と一緒にいて、いつもそんなことを感じてきたからです。
ヤフオク!で購入した車両です。スガヤチャンバー装備のフルパワー仕様(95psくらい)だそうです。
RG500Γは、グーバイクには暫く登録がありません。BDSバイクセンサーには2台載ってますが、これはヤフオク!に3台載せている某ハーレーショップの在庫車のうちの2台(たった今ヤフオク!には載っていない模様&一番高価だったウォルターウルフは消えた)。そこの車両にも興味ありましたが、結局選んだのは、ヤフオク!でこの車種のお気に入り登録数が一番多かった1台。
なので、今この車種に興味を持っている人なら「ああ、あれか」と分かるかな。
魔窟ヤフオク!だし、結構な価格だし、相応に車歴は分かりエンジンOHから日が浅い一方でその前に派手にブローさせた経歴があることも分かるし、気にすれば色々とあります。800人も登録していて半年間誰も手を出さなかったということは、皆どこかしらに引っ掛かって躊躇していたのでしょう。
が、世に出回っていない以上、私なりに捨象できるところは捨象して勝負に出ました。

スクリーンの歪みが大きいので、スモークに変えちゃろ。
納車その日のうちに初期整備と名義変更依頼のため、かかりつけバイクショップに自走して預けてきました。

ハンドルが低くて車重がXJR1300よりも70kg軽いので、押し引きやスタンド掛けは楽。これは登り坂でも押せるな。
私の走行距離は10kmにも満たない段階ですが、5,000r.p.m.までは吹け上がりが重くて鈍いし、排気音は整わないし、同年式であるGPZ400Rと比べて全く洗練されていません。メカノイズが大きく太い排気音にビビった(38年前の)GPZ400Rより遥かに野蛮です。
XJR1300のもっと野太い音はヘルメットで相応に減殺されるのですが、RG500ΓはアライRX-7 RR5を被ってもうるさい。音質の違いか、音量の違いか。あまりうるさいのは世間様以前に自分が気にするのですが、近接騒音規制の掛からない85年車なので車検自体は問題ないか。
5,000r.p.m.を超えて排気音が同期してくると怒涛のパワーが立ち上がります。
ああ、これは面白そうだ。
あとはもーちょっと乗ってから。