
柳・水木(みずき)・接骨木(にわとこ)・
白膠木(ぬるで)・胡桃(くるみ)・榎(えのき)・松などの白い若木の皮を剥き取り、身を薄く削いで
削いだ部分を縮らせたり反らせたりして
稲穂や花に似た形にしたものを
「削掛」(けずりかけ)と言います。

正月14日(十四日年越し)に
正月の輪飾りなどが全て外された後、
その年の豊作を祈って
門口や神棚、仏壇に飾り、
あるいは寺社に奉納します。
紙が容易に手に入らない時代に
「幣」(ぬさ) として用いられたことに
由来すると言われています。
なお「削掛」(けずりかけ) は
土地によって様々な言い方があり、
稲の穂が熟して垂れた様に似ているので、
「木花」(きばな)・「削花」(けずりばな)・
「穂垂れ」(ほたれ)・「ほんだる」・「ほんだれ」・
「ほいたけ棒」とも言います。
また「粟穂稗穂」(あわぼひえぼ) と言って、
竹や梶の木 (かつぬき) を削掛にして
粟穂 (あわほ) や稗穂 (ひえほ) のに見立て、
割り竹などに刺して門口・庭・畑などに飾り、
豊作を祈りました。
現代は日本人の主食といえば「白米」ですが、
昔は農家でもお祝いや特別な行事の時しか
食べられないほど貴重な食材で、
日常での食事は粟や稗などの雑穀が主体で、
これらの豊凶も大変な関心事だったからです。