日本神道の神様は 、
「八百万の神」と言われるように実に多彩です。
海、山、川などの自然物から、
台所や鍋、釜、大工道具などの身近なものに至るまで、
全てに神様が宿っていると考えられてきました。
祭神
元々神様は姿を持ちません。
また、それぞれの神社で祀る神様「祭神」も
神社に常在している訳ではありません。
祭事のある度に、遥か彼方の常世の国から降臨し、
人々に祝福をもたらした後、再び常世の国に帰っていきます。
祭神の分類
神社には祭神として様々な神様が祀られています。
♦自然に関する神様
- 自然現象・気象神
- 動植物神
- 地理・地名・地形神
- 地理・地名・地形神のうち山岳信仰に関する神
- 皇祖・皇族神
- 氏神の祖神・守護神
- 国土創造の神
- 地域の開拓神
- 英雄・功労者神
- 文化・学術神
- 御霊神
- 職能神
- 食物神
- 霊能神
- 天地創造の神
主祭神・配祀神・勧請神
明治時代の神社整理などにより、
現在では通常、神社では複数の神様が祀られています。
その中で最も中心的に祀られている神様を
「主祭神」(しゅさいじん)と言い、
それ以外の神様を
「配祀神」(はいししん)「相殿神」(あいどのしん)と言います。
♦主祭神(主神)
神社の神々の中でも最も中心的な地位にある神様のこと。
神社によって、一神の場合や複数の場合があります。
♦配祀神(配神)
主祭神に並べて、配偶のお后神や御子神、随神・縁故の神など
同殿に祀ることを「配祀」(はいし)と言い、
その神を「配祀神」(はいししん)と言います。
伴に祀られるようになった神、後に加えられた神など、
神社によって経緯などは異なります。
♦相殿神(合殿神)
一つの社殿に祭神が二柱以上祀られる場合、
主祭神に加えてその他の神を合祀または配祀することを
「相殿」(あいどの)と言い.
その祭神を「相殿神」(あいどのしん)と言います。
主祭神より後に祀られた神、同時に祀られた神、
元は主祭神であった神など、神社によって異なります。
♦勧請神(合殿神)
神仏習合の発展によって、八幡大菩薩や熊野権現などの
垂迹神の神託を請うことを「勧請」と言い、
更に神仏の霊を招いて奉安することを言うようになり、
そこに勧請された神を「勧請神」と呼ぶようになりました。
奈良の春日大社の祭神は、
鹿島・香取・枚岡神社の祭神を勧請した勧請神を祀っています。
♦摂社・末社
神社境内にある本殿以外の小さな社や祠のこと。
「摂社」と「末社」の区別について明確な規定はありませんが、
多くの神社では、本社祭神の后神や御子神、
本社創建以前から祀られている神といった
本社と強い関係を持つ祭神を祀るのを「摂社」、
それ以外の神を祀るのを「末社」としているようです。
比較的規模の大きいものを「摂社」と呼ぶこともあります。
御神体
神様が宿る場所、降臨する場所を「依代」(よりしろ)と言い、
神社で祀った依代を「御神体」(ごしんたい)と呼びます。
山、樹木、石や鏡、玉、剣、絵画、御幣など、
御神体は神社によって様々です。
「御神体」と偶像とは異なります。
偶像は神仏を拝むためにかたどられた像ですが、
神道で拝むのは「御神体」に宿る、目に見えない神様です。
「御神体」は神聖視され、
神社の神宝とされているものも少なくなく、
本殿の奥に祀られ、
一般参拝者は勿論、基本的に神職も目にすることは出来ません。
様々な御神体
<三種の神器>
[読み]さんしゅのじんぎ・さんしゅのしんき・みくさのかむだから
古事記を代表とした神話の中に登場した3つの宝物で、
邇邇芸命(ににぎのみこと)が天孫降臨する際、
天照大御神(あまてらすおおみかみ)より授けられたことで、
この地上にもたらされました。
そして、歴代天皇はこの「三種の神器」を継承し、
これをもって、天皇は天皇であることの証とされてきたのです。
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天叢雲剣 /草薙剣 -
八尺瓊勾玉 -
八咫鏡 /真経津鏡
<神体山>
神体山は、御神体として崇められた山のことで、富士山などが有名です。
中には立ち入ることの出来ない「禁足地」とされた山もあり、
その麓や里には遥拝所が設けられ、後に神社に発展したものもあります。
<磐座> [読み]いわくら
磐座とは、神様が降臨して鎮座する依代となる岩石のことです。
巨岩や奇石などは、
古くから依代となる自然物の代表的な物として崇拝され、
その場所を聖地として神祭が行われています。
<御神木>
御神木は、神様の降臨に当たっての標識であり、
神様の依代とされています。
境内でも目立つ巨木や古木またはその地域特有の樹木が御神木となり、
樹種は杉や松、楠などの常緑樹が多いです。
