こんばんは、Clariceです。
ヴェネツィア滞在四日目。
この日は、計画を立てている時から絶対外せないと思っていた離島めぐりをしました。
特に私がヴェネツィア旅行なら絶対行きたいと思っていた、ヴェネツィアはじまりの島トルチェッロへ上陸できたのはとても嬉しかったです。
ーcontentsー
船の旅
8:45
ホテルから一番近いフェリー乗り場の券売機でヴァポレット(水上バス)の一日券を買いました。
なかなかのすし詰めヴァポレットで、スられるとしたらココだろうなと思うほど。実際、被害も多いみたいです。
自分がやっていたスリ対策は、バッグの口をカラビナでロック。財布はチェーンでバッグに留めておく。
ショルダーバッグの肩掛けの上から上着を羽織って切られないように。それから身体の前で抱える。とにかく厳重警戒アピール。
財布はダミーも用意して分けて、パスポートやメイン財布はセキュリティポーチに入れて服の中。
パスポートやバウチャーはコピーもそこに。
話戻って、ヴァポレットは友達がかなり放り出されそうなポジションで大海にでました。
私は掴むところがあったので、何かあったら支えられるよう準備してました。笑
水上バスのほかに、水上タクシーもいろんな島間を行き来していました。
目じるしとして、経路には杭が立っています。
ヴェネツィアが強国フランク軍と海戦になったときは、この杭を抜いて浅瀬に誘い込み座礁させる戦法を用いて見事勝利をおさめたといいます。

ムラーノ島
乗船して15分くらいで、ムラーノ島へ到着。
13世紀に、技術流出防止のため、島に職人を移住させ閉じ込めたのがはじまり。
国家事業として、防火と技術管理をしたのでした。


朝早いため、ガラスショップなどはまだ開いていませんでした。
ぶらぶら歩いて、お目当てのガラス工房兼ショップへ。

ちょうど開店と同時だったようで、店主の方が看板を出しているところでした。
「Buongiorno!」とあいさつすると、どうぞどうぞ言う感じでお店に入れてもらえました。
ガラスビーズやガラス細工のアクセサリーが、窓ガラスの日の光に照らされてキラキラ光っていました。
友達がガラスペンの購入を考えていて、試し書きをさせてもらいました。
すごく長いこと何周も何周もして悩んだ末、私はネックレスを買いました。
公式のムラーノグラスの認定書も頂けて、大満足。
お土産屋さんに偽物もたくさん出回っているそうなので、工房付きのところがおすすめ。
イタリアでは別れ際も、チャオ(敬語ではbuongiorno)やハローというようです。
そのあとは、道沿いにあった可愛いお店にて、お土産にガラス玉のペンダントトップを買いました。

ムラーノ島をぐるっと回ると、もちろんカンポ(広場)はありました。
レンガ造りの教会に、ヴェネツィアの旗が風になびいていて中世のような雰囲気がありました。



路地を歩いていると、のどかな生活空間に迷い込む感じ。
地元の八百屋さんとかパン屋さんがありました。
石畳も本島とは違ってタイルみたいな感じ。

途中ジェラート屋さんに立ち寄って、お店前のベンチで小休憩しました。
ベリーフレーバー。

ブラーノ島
次は、ブラーノ島へ移動。
タイミング悪く目の前で水上バスが行ったので駅で30分待ちました。

12時前発、今度は割と大きめの船で移動。
30分ほど乗船し、島に近づいた途端、カラフルな島の建物群が目に入ってきます。
いちばん観光地化された島という感じ。

こちらはレース編みが有名な島です。

自然豊かでお家の色が凄く可愛い!
可愛い物好きの友達がうっきうきでものすごく可愛かったです。


ちっちゃい子向けのお洋服もたくさん売っていました。

小腹が空いたので、生ハムとルッコラのピザをテラスで食べる。

途中の公園で童心に帰ってブランコで遊んだら、次なる島への船着き場へ。

待合場は小さく、私たちだけかなと思ったら、家族連れさんたちも一緒に行くことに。
トルチェッロ島
ヴェネツィアはじまりの島、トルチェッロへ。

ヴェネツィア本島から東へ10kmの距離にあります。
このあたりになってくるとガイドブックでも情報が少なくなってきて、計画段階ではかなりイメージがわきにくかったです。
しかし、ブラーノとトルチェッロを往復する船がある、というのは本当でした。
ありがとう『地球の歩き方』!一生ついていく。
本数が少ないので、帰りの時間をチェックしてから観光するのがおすすめです。
しっかりものの友達が、さっさと地図やら時刻表を解読し、ほとんど先導してくれました。
ひとりだったらこのあたりがスムーズにいかなかったことでしょう。ありがたいことです。
船は船長、という風貌の丸いサングラスを付けたイケオジが操縦していました!
そして到着しました。船着き場からほとんど一本道。

閑散としていて人がいない寂れた島、という前情報よりかは、全然人がいた印象です。

島にレストランがひとつしかない、とありましたが、公園らしきところに軽食とテラス席もありました。
静かなこの島は、葦の茂った沼地、という印象。

5世紀頃、もともとは本土にいたヴェネツィア人たちは異民族の襲撃から逃れるためにまずはこのトルチェッロへ移動したといいます。
10世紀くらいまでは人口2万人を超えるほど繁栄していたとか。
しかし、その後もフランク軍などが攻めてきて、さらに干潟の奥地へと移動し、防衛の容易な今のヴェネツィアの位置に移り住みました。
ヴェネツィア本島はひっくり返すと森ができるといわれ、それは木の丸太を杭のように海に並べてその上に街を築いたからです。
歴史をたどる情緒あふれる感じになって来て、私的にはものすごくテンションが上がりました。
悪魔の橋
途中、悪魔の橋と呼ばれる手すりのない橋に座って記念撮影。
島の数少ない観光スポットらしく、少し撮影の順番待ちができていました。
サンタ・マリア・アッスンタ聖堂
639年に建設され、ヴェネツィアで最も古い教会といわれるそうです。
チケット売り場で、聖堂への入場と鐘楼の共通券を買いました。
来る前に、トルチェッロ島の情報収集のために読んだ、とあるブログ記事にて鐘楼へ登れなかったことを悔やむ文章を読んだために。


教会内部は撮影禁止。
建築様式はビザンチンの都市ラヴェンナの教会をモデルにした初期キリスト教建築です。
足がすくむほど高い天井まで壁一面に敷き詰められたモザイク画の超巨大なキリストが大迫力でした。
ところどころ修復作業中のようで見られないところもありましたが、とにかくキリスト教の原初的な力強さを怖いくらい全身で感じました。
レンガ造りの空間自体は窓から日の光を差し入れ、わりと明るいのですが、友達はちょっと怖いんだよねと言っていました。
正面から見据えられている眼力が何とも言えない感じで、救済というよりは威厳。
聖堂内部は写真が撮れないので、雰囲気だけでもとポストカードを購入。
いざ、鐘楼へ。

鐘楼はイタリア語で、campanile。
リストの『ラ・カンパネラ』で、ピンと来て、無事入場チケットに気づくことができました。
入口から見上げると、頂上はくらくらするくらいの高さにありました。

エレベーターなし。なだらかな傾斜をひたすら登ります。

窓から外を見ると、葦の茂る荒涼とした景色。


「まだあるの?」「まだあるの?!」と、息も絶え絶え登り終えると、この絶景。

トルチェッロ、いいなぁ。来られてよかった。
普通にそこそこ高さがあって怖かったです。笑

鐘に描かれた模様。

これを見ながら、日本と似てるねーとか話していました。
ここで、ふと法隆寺を思い出しました。
同じく日本最古の寺院で、ちょうど同じころに建設されたものですから。
土地を超えて、不思議な縁を感じました。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島
本島へ戻って、フェリーターミナルであるフォンダメンテ・ヌオーヴェから南下し、サンマルコ広場を通り過ぎ、サン・ザッカリアへ。

そこから数分で、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に着きました。
ここの鐘楼から日が沈むのを見たかったから。

これも友達と「先人の知恵」と言って読み漁っていた、とあるブログ記事に夕暮れ時の雰囲気がいいと書いてあったので。
時間は割とギリギリ。
カード不可とのことで、現金にてチケットを買って、エレベーターで上まで登ります。

少し待っていると、マジックアワーが訪れました。
ラグーナの島々やサンマルコ広場、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会まで見渡せます。
海には船がゆっくりと行き交い、人々の往来までが見えます。

鐘楼には、日本人インフルエンサーみたいな学生がいて、スマホから景色を配信してました。
「俺、こんな夕日みたことない!マジで感動してるわ!」とはしゃいでいて微笑ましいやら、恥ずかしいやら。笑
友達が、「マッジョーレ教会、上から見ると十字架の形してる!西洋建築史で習ったやつ、本当だったんだね」と教えてくれました。

十字架の形になっているバシリカ形式は、古代ローマの集会所に起源があります。
コンスタンティヌス帝のキリスト教化により、バシリカがキリスト教建築に取り入れられるようになったのでした。


ゆったりした時間の経過とともに、空がピンク、オレンジ、イエロー、ブルーとグラデーションになっていて本当に美しかった。
とてもカメラではおさめ切れない色彩の移ろいでした。
この景色を私はきっと、生涯忘れないだろうと思いました。
翌日の昼には出立です。
すっかりこの水の都に愛着がわき、寂しい、まだ帰りたくないとずっと言ってました。

日が沈みかけるなか、マッジョーレ教会の絵を見ます。
人は居らず、闇の中で照らし出されるティントレットの『マナの収拾』はなんともいえない凄みがありました。

夕暮れ時のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島はおすすめです。
我が記事も、誰かの「先人の知恵」とならんことを。


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪

