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秋のヴェネツィア紀行Ⅲ 魚市場、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会、アカデミア美術館

こんばんは、Clariceです。

ヴェネツィア滞在三日目。

イタリア周遊であれば、行くことのなかったであろう少し奥に入るエリアへ。

観光客の群衆もここまでは来ない、というような閑静な場所にも足を延ばしました。

こういうのが旅の醍醐味です。


ーcontentsー



魚市場

早起きして朝食を食べ、活気ある朝一番の魚市場を見に行きました。

ヴェネツィア本島は北を上に眺めた場合、「鏡文字にしたS字」というよりは「2」の形にカナル・グランデ(大運河)が流れて、大海へ注ぎます。



ホテルがサンタルチア駅近くだったもので、これまではサンマルコ広場には「2」の右側を上からなぞるようにして移動していたのですが、今度は最初に橋を渡ってから「2」の左側に沿う感じ。


住居エリアらしい迷路のような路地裏を歩き、行き止まりかと思えば人ひとりが通れるくらいの道が出てきて、曲がるまで次の通路がわかりません。



でも、現地の生活感が垣間見れるこういった歩きが、一番楽しいのです。

(もちろん夜の大通り以外の移動は厳禁です。嫌な感じがしたら引き返すのがいちばん)




そして、「2」のカーブ内側あたりにあるのが魚市場。


アドリア海でとれた新鮮な魚介がたくさん!

目視で確認できたのは、サーモンや、イカ、エビなど。友人はタコも並んでたよーと教えてくれました。



市場での買い物は、料理に凝っている妹夫婦へのお土産に、リボンの形をしたカラフルなショートパスタを買いました。

farfalla(蝶々)の複数形が由来の、ファルファッレ(蝶々たち)という種類だそうです。


アカデミア橋

その後、リアルト橋を渡り、歩いて歩いて、木製のアカデミア橋を初めて渡り、新エリアへ到達しました。

アカデミア橋に映える、鮮やかな赤い花はベゴニアかなと思いました。

これから向かう、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見えます。



お昼休みがあるらしいということで、サルーテ教会へ直行します。


道中、行き止まりかと思えば、進んでみると曲がり角が現れます。


途中で行き当たった、ペギー・グッゲンハイムコレクションという現代アートの美術館です。

今回は中に入りませんでしたが、ピカソの絵があるみたいです。


道中見つけた薔薇。




サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会

路地を抜けると。


現れました。大運河にたたずむ白い貴婦人!サルーテ教会です。

ペスト終焉を感謝して、聖母マリアにささげられた教会です。



圧巻。

今回のヴェネツィア旅行でとてもとても印象深かった場面のひとつです。

近づくほどにわかるその大きさ。

メガロフォビアを発症しかけるほどの畏怖を覚えました。

イノセンスという言葉がしっくりきます。


真下から見上げると、迫るものがあります。

太陽を浴びて、目が痛いくらいの大理石の真っ白さ。

一切の混じりけのないその美しさに惚れ惚れしました。


真っ青な空のもと、聖母子像が光っています。

荘厳なバロックの世界。

ずっと見ていられると思いました。


内部は、八角形の空間となっており、高くクーポラを頂くすべての壁の窓からステンドグラスを透かして空の青が見えます。



ヴェネツィアではどこでも淡い色をした丸い色ガラスがはめ込まれていました。

友達は、スペインのサグラダ・ファミリアでガウディなステンドグラスを見まくったようで、こちらでは聖書モチーフのガラス装飾が一切ないことに気づいていました。


不思議に思い、あとから調べたところこれはロンデル(Rondelle)という、ムラーノ島産のヴェネツィアングラスの製法だそうです。

大きなガラス板は高価だから、小さな丸い色ガラスを組み合わせて採光と装飾を重視したデザインとなったようです。




(これはパラッツォ・ドュカーレのもの)




心が洗われるような、ずっと居たいような静寂。


こちらは告解部屋。


ミサがはじまり、讃美歌が天井から降るように聴こえてきました。

心地よい祈りの空間でした。



プンタ・デッラ・ドガーナ

次なる目的地、アカデミア美術館へ向かって、ランチを探しながら歩きます。

サルーテ教会から島の先端を折り返します。

そこにあるのがプンタ・デッラ・ドガーナ。


15世紀に海の税関として機能していた、船の荷揚げ場だった場所です。


今では安藤忠雄が美術館に改装した建物です。


岬から見えるはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。


とにかく太陽の光が眩しいです。

サングラスが必要というのは、太陽光線が強いことと、石畳の道がそれを鏡面のように反射するから太陽が真上に来ると、行く手が見えない。

しかし、このソーラーパワーが憂鬱に効果てきめんなのです!


サンドイッチ屋さんでお昼ご飯を調達。

お店の見ている前でスライサーでハムを切り、野菜を切り、選んだパンをカットしてくれるシステム。


ベンチのあるカンポ(広場)にて休憩。

街路樹が植わり、木漏れ日が光ります。

犬の散歩をしているご婦人。本を読んでいる学生。ちいさい子ども連れのお母さん。鳩。

水彩絵の具でポストカードに描かれるような風景でした。

カンポはどこにも今は封鎖された井戸があり、住宅と壁に囲まれていて、それを教会が静かに見守っています。

開かれた箱庭という感じ。


ゆったりとした時間が流れて、アコーディオンが遠く聴こえます。

休みの日は、時間に追われる必要ってないんだなと身に染みる思いでした。


外で食べるサンドイッチは美味しいし、小さいペットボトルにつめかえたSant’Annaのお水は美味しい。

そして、気候の素晴らしさ。テラス席が多いわけですね。


私が選んだのは、「サンマルク」という名前のサンドイッチ。


アカデミア美術館

団体の観光客もここまでは来まい。

全部、天使の顔!?(恐怖)



並ばずしてチケットを購入でき、すんなり入場。

ヴェネツィア派の絵をじっくり見ることができました。


ビザンチン装飾の十字架、三位一体の宗教画、ピエタ、どれも金ぴかで、さすがに疲弊し始めました。



この絵は可愛い。



個性光る受胎告知の絵がたくさん。

ドラマティック受胎告知。



不法侵入、受胎告知。



これも笑



しばらく進むと、もと教会などの巨大な壁画や天井画がそのままの形を活かした展示がされていました。

広い空間を利用して吊るしたり、部屋の角が利用してあったり。

キリスト教世界において、美術は嗜好品ではなくて実用品として必要だったのだなと実感しました。




油絵は、図録などの印刷物となると、例えどれだけ解像度が高くてもその魅力は半減してしまいます。

実際に絵画を目の前にして、つやつやとした煌めきをじっくり眺めることで、初めてその絵画が息づいていると感じることができるのです。



いちばんいいなと思ったのは、唯一しっかり知っていたジョルジョーネの『嵐(ラ・テンペスタ)』(1505-1507)。

遠雷の光る詩的な風景に惹かれます。



この絵の人物は誰なのか解釈もさまざまなようで、ミステリアスなところがいいです。


宗教画が多かった時代の、田園詩的風景の風俗趣味。デッサンよりも、色彩(コロリスモ)が重視されていました。

ジョルジョーネはティツィアーノの先輩にあたります。

記念にテンペストのポストカードを1€で購入。友人も私もポストカード収集が趣味です。


後半にもなってくると、ロマンチシズム溢れるものが出てきて、ノスタルジーを刺激する牧歌的な絵に嬉しくなりました。

満更でもなさそうなエウロぺ。なんて華やかなの!


また、初めて知ったヴェネツィア派の画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの絵も美しかったです。



18世紀のバロックからロココ時代に活躍したそうです。

天井画のトリック・アートであるトロンプ・ルイユのフレスコ画



私の部屋の天井もこれがいいな。

なお、写真を見た妹夫婦には「本場のサイゼリヤ」と言われていた模様。


カナル・グランデ(ゴンドラツアー)

新聞屋さんの前で集合。ゲットユアガイドで事前予約していたツアーでした。

端末とイヤホンを配布されて、ガイドさんの説明を聞きながらゴンドラの船着き場まで歩きます。


5人乗りのゴンドラでしたが、東京出身の女の子と一緒になりました。

大学を休学してロンドンでワーホリしているみたいです。

イタリアの友達に会いに来るついでに一人旅でヴェネツィア観光中とのこと。


「イタリアはご飯がおいしくて最高!」とのこと。

とっさに「ロンドンはごはん美味しいですか?笑」と聞くと「やだ!知ってるくせにー!」と叫ばれました。笑

「就職は何系を目指してるのー?」と聞くと、「英語極めてから、宅建取って不動産系で働きたいんです!」とのこと。

情緒に浸る暇もなく、ずっと喋りまくっていました。笑

旅はすべてが一期一会で、特に人とのこういった出会いはずっと覚えていることでしょう。


いくつもの橋をくぐります。


運河はゴンドラの大渋滞。笑

ゴンドリエさんの櫂さばきは、さすがといった感じでした。



いよいよ、カナル・グランデ(大運河)へ出ます。



私の大好きなサルーテ教会が目の前に!


櫂ひとつでけっこう幅の広いとこまで出るんだね!と友達がびっくりしてました。

水面が日の光を受けキラキラと輝き、潮風に吹かれる心地は最高に気持ちが良かったです。


大学生の女の子に「何か歴史のエピソードください!」と言われ、「ゴンドラは中世の時代はカラフルに塗っていたみたいですよ。ペストが流行って喪に服すために黒く塗ったとか」と答えました。

後日調べなおしたら、色んな説があるようで有力なのは贅沢禁止令の影響であるとか。

真偽アヤシイこと教えたかも!ごめんね!東京ガール!


このあと、ツアーの一環でゴンドラギャラリーに導かれ、VRでゴンドラの歴史解説がありました。

中世のヴェネツィアや海戦、カーニバルの街の様子を追体験できました。

ここでポストカードとノートを購入しました。



夜は帰り道にテイクアウトのパスタ屋さん。

トマトのシーフードパスタ。近くのスーパーでコカ・コーラを買いました。

冷たいコーラはとても美味しかったです。

やはりホテルに冷蔵庫は、欲しい。


そういえば、私は過去に「ゴンドラの旅」という曲を作ったのですが、ヴェネツィアに行かずして空想で考えたのでした。

今思えば、チャイコフスキー舟歌」にテイストがかなり影響されているようです。

www.youtube.com

実際に体験したゴンドラの旅は、呆気ないほど陽気でキラキラしていました。

そのうち、新しいバージョンも作ってみたいです。




今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪
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