先ほど、最近始めたTwitterで「名刺代わりの小説10選」についてツイートしました。
皆さん既にご存知かもしれませんが、これが面白いタグなのです。
他の方のツイートを見ていても、10冊の傾向から趣味嗜好が何となく掴めます。
個性が出るので、ついつい人となりまで、想像してしまいます( *´艸`)
ツイッターされている方は、時間があるときに一度検索してみてください。
10冊選ぶのは、なかなか難しいです。
はじめは10冊も埋められるかな、と思いましたが
書き出してみると、全然足りませんでした!!
ちなみに私の「名刺」はこちら。
塩野七海/サロメの乳母の話
— Clarice (@Lavandura_room) 2020年7月9日
山尾悠子 / 歪み真珠
阿刀田高 /新諸国奇談
芥川龍之介 /戯作三昧
須賀しのぶ /革命前夜
阿部謹也 /ハーメルンの笛吹男
原田マハ /ジヴェルニーの食卓
アンデルセン/絵のない絵本
パウロ・コエーリョ /アルケミスト
村山早紀 /シェーラ姫の冒険#名刺代わりの小説10選
https://twitter.com/Lavandura_room/status/1281101719489753088?s=09
泣く泣く削った本もありますが、読書人生に影響を与えてくれたのはこのあたりかと思われます。
傾向としては、このブログの雰囲気とぴっちり嵌っているのではないでしょうか。
音楽・美術・歴史・異国趣味…
このブログの記事で紹介した本も数冊ありますが、改めて語らせてください。

芥川龍之介が好きというのは、少し意外かもしれません。
全作品を網羅しているわけではありませんが、この時代の文豪のなかでは多く読んでいるほうです。
戯作三昧、河童、藪の中、羅生門、蜘蛛の糸、杜子春等が記憶に残っています。
『戯作三昧』は、『南総里見八犬伝』の作者である滝沢馬琴に自身を反映させた作品です。
変なんですけど、神田の銭湯での湯の描写がすごく鮮烈に残っていて。
銭湯の湯煙の匂いまで感じられるような表現に衝撃を受けた読後感でした。

人間を痛烈に風刺した『河童』も大好きでした。今思えば、こちらを選抜しても良かったな。
長野県上高地にある、河童橋を訪れた時はテンションが上がりましたね。
そういえば、百田尚樹『カエルの楽園』はこの作品のオマージュでしょうか。
こちらは政治色が色濃く、いろいろ思うところのある作品でしたが。
lavandula-pinnata.hatenablog.com
山尾悠子さんの幻想文学『歪み真珠』は、比較的最近はまったイチオシの作品です。
他にも『ラピスラズリ』、そして現在『夢の遠近法』を読んでいます。
美しく緻密に作り上げた世界を、崩壊させるという手法を以てカタストロフに満ちた作風、と紹介される著者。
挫折した、という口コミをよく目にしますが、
私は自分の性分にあっていたようで、どの作品も面白く読んでいます。
散文詩のような印象抒情詩、退廃的な世界観が好きな方にお勧めです。
そして、女性作家繋がりで、原田マハ『ジヴェルニーの食卓』も選抜しました。
印象派画家が好きなので、初めて読んだときは、温かい物語の数々に終始幸せな気持ちでした。
マティス、ドガ、セザンヌ、モネについて書かれた短編小説集となっています。
今でもたまに思い立って読み返します。

また、塩野七海『サロメの乳母の話』は外せません。
この作品は、わりと最近に記事を書かせてもらったので割愛します。
今年一月に文庫版が出版された『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』も非常に好きなのですが、『サロメー』への愛が強すぎてそちらを選びました。
他にも塩野さんの作品は、収集しております。
そしてドイツ中世史の権威、阿部謹也さん。
『ハーメルンの笛吹き男』の伝承が、史実に基づいていることを追うミステリのような歴史書でした。
西洋史を本気で好きになるきっかけをくれた歴史研究家、兼作家さんたちです。
lavandula-pinnata.hatenablog.com
大好きな阿刀田高さんも同じく、以前の記事で取り上げたので省略します。
lavandula-pinnata.hatenablog.com
パウロ・コエーリョの本からは、『アルケミスト 夢を旅した少年』を選びました。
他にも気に入った本はあるのですが、名刺なら一番有名なこの本かな、と。

キャラバンの一行に混じって砂漠を旅するシーンが印象的でした。
夜の砂漠の怖いこと!
駱駝の鳴き声を聞いたことがあるのですが、地の底から鳴り響くような声でとても不気味なんですよね。
また、賊もでます。夜は冷え込みます。
この本から、ピラミッドへの過酷な旅を体験できました。
何か起こる前には必ず「予兆」があり、それを見逃さないことというスピリチュアル色の強い作風ではありますが、
そのあたりは、適度に距離を置いて読めれば、「星の王子様」のような感覚で楽しめます。
そして、砂漠とくれば、異国趣味の表出ともいえる村山早紀『シェーラ姫の冒険』。
これは、子供向け文庫の本で全十巻(さらに続編も十巻出ている)。小学生の時に図書室で読みふけったなぁ…
大人になってから『カフェかもめ亭』『コンビニたそがれ堂』で、再び村山さんの作品と出会い、またシェーラ姫の冒険が読みたくなってきた今日この頃です。
アンデルセンの『絵のない絵本』も異国情緒満載です。西洋版のアラビアンナイトのようなおとぎ話集。
こちらも以前、記事を書きました。
様々な国を語り手の「月」の視点でめぐる詩的で夢想的なお話。
次々と現れる美しい情景描写が、想像を掻き立てます。まさに、絵のない絵本。
