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Progressive Internationalの肖像 来週note掲載予定 

 世界各国で一定の勢力を持つ緑の党は一部保守派(グリーン政治勢力にはいわゆる緑の保守主義と呼ばれる人もいます)から、「スイカ」と例えられる時があります。外形は緑(環境主義)だが、中身は赤い(社会主義)である、という批判です。私のような社会主義者から言わせてみると、緑の党社会主義的な要素は濃いとは言えず、左派や社民主義政党などと連立を組むのは基本的に「開発一点張り」の現代保守に比べると圧倒的に左派の方がまだ環境主義に理解があるので、そうなっているだけで「スイカ」とのレッテル貼りは不当なものだと思う緑の党関係者も多いはずです。
 そもそもなぜ「スイカ」呼ばわりされるのかは、いわゆる緑の政治勢力の潮流に「エコ社会主義」という人達も含まれていて彼らは、旧来の社会主義も主流派のグリーン政治も否定的で、基本的にグリーンニューディール構想にも異議がある人達です。そもそもあくまで環境政策の追求は資本主義社会からの転換の手段であり、緑の政治勢力主流派が目標としている「社会正義」とは一線を画しているからです。彼らの主張の一つは私有地の削減であり、協同体による所有を訴えていますがそれは再分配という概念というより、ある意味「革命」を達成する方法論であり、当初このエコ社会主義勢力は第四インター系が多かったです。ただ冷戦以降、様々な潮流が生まれて「エコ社会主義」も分派が生まれました。現在新しく生まれている革命極右は緑の保守主義も含めて全員「エコ社会主義」というレッテルを貼っていますが、本来細かく分散されているものです。
 さてここまではプロローグです。最近テレビでよく見かけるようになった斎藤幸平東京大学准教授。著作にヒットを生み出し、本来同じマルクス主義でも明らかに根幹が違う志位和夫と対談するなど、相当名前が売れてきていると思います。本来左翼勢力の中心は各国共産党にあり、日本共産党日本社会党を「社民ファシズム」、新左翼極左集団」だったのだから、今をときめく学者先生であっても迂闊に論議(と言っても、ほぼ志位和夫のインタビューみたいな対談動画でしたが)なんてしなかったのですが、共産党の明らかな退潮がこうした対談になったのでしょう。斎藤さんは国際組織「Progressive International」の評議員の1人で、ただ1人の日本人です。この国際運動は当初はバーニー•サンダース、ヤニス•バルファキスの米欧の進歩派が国際的な連帯を組んで極右ポピュリズムに対抗するという方針のもとに結成されました。特に冷戦期に活動していたノーム•チョムスキーの参画はこうした新興組織が重鎮からも支援があるという組織づくりは大変極東の島国から期待して見ていました。組織の機関紙「インターナショナリスト」に初めて登場した日本人は斎藤ではなく、ニューヨーク在住の翻訳家であり、アナキストの高祖岩三郎であり分裂ばかりで少しの間だけでも結束できない中小左派勢力まで纏め上げて国際運動に邁進していこうというProgressive Internationalの方針は私は歓迎でした。保守派ばかりか中間派、一部左派から「左翼の中でもさらに左が集まった集団」と呼ばれていましたが、むしろ左派として一定の統一した国際運動が可能ならば是非頑張って欲しいと思っていました。しかし発足から今年で5年目。ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻、第二次トランプ政権の誕生。こうした国際情勢の中で、PI自身もその運営に対して疑問符がつきます。また主張に対しても、一部の国家の影が見え隠れします。実際前述したロシア軍のウクライナ侵攻に対し、PIの大多数の人々は沈黙し一部は「NATOが戦争を引き起こした」という主張をしてしまいウクライナポーランドと言った左派市民団体は脱退を表明する事もありました。この辺りはPIがいわゆる「タンキーの集団」と揶揄される一因でもあります。(タンキーとは、資本主義やアメリカを批判するためにプーチンKGB政権や中国共産党と言った反米諸国を過剰に擁護する人達の事を指します)
 PIもいつまで経っても「左翼の左翼」と言われる集団から「左翼の主流派」に生まれ変わるため構造改革は必要です。

Progressive Internationalの主張

下記に書かれているのはPIの政治宣言です。
I.国際主義、絶滅
私たちの世紀の危機は、すべての大陸のすべての国ですべての生命の絶滅を脅かしています。国際主義は贅沢ではない。それは生存のための戦略です。
II。進歩の定義
私たちの使命は、進歩的な力の惑星の前線を構築することです。私たちは進歩を、民主的、脱植民地化、 社会正義、平等主義、解放、フェミニスト生態学的、平和、ポスト資本主義、繁栄、多元、そして過激な愛に縛られている世界への願望として定義します。
III。世界の人々、組織する
私たちは、権威主義的寡頭制の反動勢力に対抗して立ち上がる世界の労働者、農民、そして人々です。私たちの目標は国際組織です。地球を私たち自身のものとして取り戻すために、国境を越えて力を組み合わせることです。
IV。私たちはインフラを構築します
私たちの使命は、国際主義のためのインフラを構築することです。進歩の力は断片的なままですが、富と権力は世界中で強化されています。私たちは、戦い、勝利する力を持って、惑星戦線の足場を構築します。
V。一致、適合性ではない
私たちは、共同闘争を通じて団結を求めます。現在の危機は、すべての進歩的な勢力の戦略的同盟を要求する。しかし、調整は提出を必要としません。私たちは、その中で創造的な争いのためのスペースを作りながら、幅広い連合を構築することを目指しています。
VI。相互力によるパートナーシップ
私たちは、相互の力のないパートナーシップは、支配の別名にすぎないと信じています。私たちの仕事では、連合全体の権力の格差を再現するのではなく、バランスを取り戻すことを目指しています。
VII。資本主義はウイルスです
私たちはどこでも資本主義を根絶することを熱望しています。私たちは、搾取、収奪、環境破壊が資本主義の遺伝子コードに書き込まれていると信じています。私たちは、このシステムを救う努力や、地球の隅々まで拡大することを可能にしない。
VIII。国際主義は反帝国主義を意味する
私たちの国際主義は、戦争や制裁から民営化や「構造調整」まで、あらゆる形態の帝国主義に反対しています。私たちは、これらが一部の国が他国を支配するだけの道具ではないと信じています。彼らはまた、世界の人々を互いに対立させるための分裂の道具でもあります。
IX. 言語は力である
私たちは多くの言語で話します。言語の壁は、階級支配、白人至上主義、先住民の剥奪を強化する。私たちは、言語の壁を超越して、私たち自身の共通の抵抗言語を見つけることを目指しています。
X. 最前線での自由
私たちの国際主義は交差的です。私たちは、帝国主義の拡大の過程で人種資本主義によって沈着した抑圧の層が、解放のための最前線の闘争を世界経済の基盤に集中させることを要求すると信じています。食料、土地、尊厳、そして解放のため。
XI。解放の国際主義
私たちは人種差別、カースト主義、そしてあらゆる形態の社会的支配と戦います。私たちは、白人至上主義が世界システムの組織原則であることを認識しています。抑圧的なヒエラルキーへの反対は、私たちの国際主義の基盤です。
XII。非植民地化は比喩ではない
私たちの目標は地球を脱植民地化することです。私たちは非植民地化の象徴的な行為に満足しません。私たちの要求は、過去の犯罪に対する完全な賠償と、世界のすべての奪われた人々への土地、資源、主権の即時回復です。
XIII。フェミニスト政治、フェミニスト実践
私たちは、ジェンダー抑圧のシステムの中で誰も自由ではないと信じています。私たちの目標は、家父長制と決別し、それが依存するジェンダーの二元構造を混乱させることです。私たちは、ケア、協力、共同説明責任に政治を向けています。
XIV。良い生活
私たちは成長で進歩を測るものではありません。拡張の必須はエコサイドのエンジンです。私たちは、飢えや欲求のない良い生き方を求め、集団的共存の質によって成功を定義します。
XV。正義なし、平和なし
私たちの目標は永続的な平和です。しかし、平和は社会正義の安全の中でのみ持続できます。私たちは戦争機械を解体し、協力と共存に基づく人々の外交に置き換えることに取り組んでいます。
XVI。政権交代ではなく、革命
私たちは、社会を変革し、国家を取り戻すための大衆運動を支持します。しかし、私たちは資本の利益を守り、帝国の前進を支援するために、政権を転覆させる試みに反対します。
XVII。選挙に勝つだけでは十分ではない
私たちの使命は、地球規模で大衆の力を構築することです。選挙は政治を変革し、大衆の要求を政府の政策に変える機会です。しかし、選挙に勝つだけでは、私たちの使命を果たすには十分ではないことを知っています。
XVIII。多元主義からの力
私たちの連合は、集団的解放という共通のビジョンに縛られています。私たちはこのビジョンを輸入したり、他のプログラムよりも1つのプログラムを課したりしません。代わりに、私たちは私たちのニーズ、知識、政策の優先事項を織り交ぜて、多元主義から力を得る共通のプログラムを構築します。
XIX. 人間関係が基盤である
私たちの国際主義は親密です。新しいテクノロジーはコミュニティとつながりを約束しましたが、代わりに不和と幻滅を播種しました。私たちは、お互いを対等な条件で知り、信頼しない限り、成功できないと信じています。
XX. 対話だけでは不十分
私たちの目的は集団行動です。私たちはソーシャルネットワークの設定に満足していません。私たちの活動は、私たちの危機の規模を、私たちがそれらに対して行う行動の規模に合わせ、地球の動員に備えます。
XXI。営利のためではない、営利によるではない
私たちは、寄付と会員の寄付によってのみ活動に資金を提供しています。営利目的の機関や、化石燃料企業、製薬会社、大手ハイテク企業、大手銀行、プライベートエクイティ会社、ヘッジファンドアグリビジネス、武器産業の代表者からの資金は受け付けておりません。
XXII。私たちはNGOではありません
私たちの目的は連帯であり、慈善ではありません。私たちは、真の変化は慈善活動の慈悲ではなく、人々の動きから生まれると信じています。私たちは、それらの運動と彼らが成長するコミュニティにのみ責任を負います。
XXIII。あらゆる面で戦う
私たちの連合は、世界の闘争の多様性を反映しています。私たちは、組合、政党、運動、出版物、研究センター、近隣団体、そして個々の活動家が孤独な闘争にいることを歓迎する。一緒に、この連合はその部分の合計よりも大きく、世界を作り直すのに十分なほど強力です。
XXIV。それぞれから、そしてそれぞれへ
私たちのメンバーシップのモデルは単純です:それぞれから、能力に応じて、それぞれに応じて、必要に応じて。私たちは、メンバーができる限りの方法で私たちの共通の戦線の構築に参加することを期待しています。そして、私たちは、彼らの闘争が要求するあらゆる方法でメンバーをサポートするよう努めています。
XXV。連帯はスローガンではない
私たちは、連帯は行動であると信じています。私たちの同盟国への同情の表現は一般的です。私たちの仕事は、彼らの闘争を私たち自身のものとして認識し、その闘争に参加するために私たちのコミュニティを組織し、人々と地球の共通の防衛で国境を越えて力を合わせることです。(続)




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