先日バルセロナ自治大学の人類学者ジェイソン•ヒッケルから、寄稿文がローザ•ルクセンブルク財団に寄せられました。聞き手は ドン・カルブ、マリア・ディヴェケ・スタイヴ、フェデリコ・トマゾーネですが、このうちドン•カルブはヒッケルと同じオランダの人類学者で最近は政治などにも意見を言うようになりました。後の2人は大学院生と比較的最近財団に就職した研究者です。
正直賛同できない部分もありますが、「 その議論には非常に共感します。各国通貨による通貨主権の魅力は理解できます。生産と支出をより直接的にコントロールできるからです。しかし、それは闘争を分断する側面もあります。ユーロ圏各国が経済変革のために独自に階級闘争を繰り広げなければならないとしたら、進歩はせいぜい不均衡で脆弱なものになるでしょう。より戦略的な方法は、欧州中央銀行のルールを改革することです。これは制度レベルで迅速に実行可能です。緊縮財政の制約を停止することで、加盟国は公共投資を直ちに拡大できるはずです。」と言う部分は傾聴に値すると思います。いわばあの現代貨幣理論に基づいた偽りの「積極財政議論」は、仮にも左派を自称する松尾匡さんですら、市場原理主義的な発想をする事に私はかなり残念だと思います。
補足として冷戦から冷戦崩壊以降、大きく西欧の社会主義運動の潮流が3つあり、一つはコミンテルンの潮流、もう一つは社会民主主義の潮流、最後は比較的最近できた社会民主主義左派と社会主義理論学会の瀬戸宏が言う「民主社会主義者」のグループです。このグループは、社会民主主義=リベラル=ブレア「第3の道」と同じ意味で使うので、ぜひご参考を。