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リベラル再建? アメリカ民主党の20年

 アメリカでは、日本の「革新」という言葉同様「リベラル」という言葉は古い言葉になり基本的に「プログレッシブ」という方が現代では多くなっています。バーニー•サンダースとヤニス•バルファキスが結成した国際組織は「Progressive  International」で、ドイツ社民党が主導した社会主義インターナショナルの分裂組織は「Progressive  Alliance」です。

 ただ分かりにくいので、アメリカ民主党が90年代に定着させた路線「中道左派」路線の事を便宜上「リベラル」という言葉で表記します。「大きな政府ではなく、積極的に機能する政府」というニューデモクラッツ路線は当初学生運動出身の民主党内最リベラル派と看做していたビル•クリントンを一気に中道派に変えてしまいました。この辺りはクリントンというよりも当時アメリカ民主党内の選挙参謀、ディック•モリスの「三角測量作戦」とも称された戦術が彼をリベラル派から一気に右傾化する要因となりました。アメリカでは保守票が3分の1、リベラル票も同じぐらい。それならどちらでも傾く事がある残りの3分の1を積極的に取りに行くという作戦です。この手の話はクリントン以前からあり、党内予備選では立場を鮮明にしますが大統領本選になればどんどんリベラルなのか保守なのか分からなくなる手法は現代でもある程度通じるものがあります。ただ皮肉ですね。こうした中間派とも言える票がどんどん少なくなり、より二極化する一方で、一部の人は未だ「三角測量」が有効だと考えている日本の「野党」支持者は多いでしょう。立憲民主党は左派と言われますが、その代表の枝野幸男が「自分は宏池会ぐらい」というぐらい本質的には、右。また宏池会池田勇人のイメージが強いだけで、その池田も大平正芳も基本的に「増税なき財政再建」。新自由主義より若干マシというだけですが、十分小さな政府路線でした。池田勇人最側近だった田中角栄が池田派に入らず佐藤栄作の周山会に入会した理由は、宏池会再軍備に肯定的な石橋湛山を支持する事が決定されたので兵隊出身だった田中はそうした動きが許せなかったという話もあるそうですが、これは蛇足ですね。とは言え私は自分で名乗っているほど保守派の枝野幸男がリベラルなのかもしれませんが、左翼とは思いません。基本的に右派の人。だから立憲民主党はせいぜい中間派の党。

 こうした中間派を確実に取り組んだアメリカ民主党内における穏健派リベラル層は社会政策はかなり進歩的でも、経済政策は市場原理主義と緊縮財政を推奨し、むしろレーガノミクスのお株を奪ったかのように親ビジネス路線は、政党として十分な資金力を持つことになる一方、労働組合との対立や公共の福祉大削減で彼らの頼みの綱であった中間層をことごとく減らしていきました。アメリカ民主党がその票田を減らしてしまったのは自業自得であり、未だ金科玉条のごとく大切にしイラク戦争においてかなり際どい国際法の規定を無視したヒラリー•クリントンが右派はおろか左派からも非難されるのは当たり前の話です。とは言えそのお陰で台頭したのはトランピアンのような極右勢力でした。そもそもバラクオバマが台頭したのは無名の州議会議員から主流派と意見が異なり、イラク戦争には反対でした。そしてオバマ政権も前期はむしろ保守層を意識した動きを見せており、「もはや民主党共和党の違いは名前ぐらい」というぐらい左派層から幻滅されてきました。共和党内の保守派にも福音派リバタリアンネオコンが存在するように、民主党もその底流は複雑です。財政再建と経済成長が民主党の残された道であると当時クリントン政権を支えた人達は口々に言いますが彼らは、そうした言葉が多くの貧困層を生み出してそれに対してなんら解決策を持たない事を一部左派に押しつけているようにも思えます。

 




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