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文とむきあうこと

 


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川崎昌平『文とむきあう』を読みました。dee's magazineさん*1経由でのご縁があって人生で初めて"献本"いただいてしまい恐縮に恐縮でビビりあげて読むのが遅くなってしまいました…というのは本当に言い訳で、買ってもすぐ読まない本があるように(ありますよね?)お恵みいただいたのにすぐ読まなかった、読めなかっただけです。To Do リストに書いてあるのに、なんとなくなんとなく手がつけられなくて…売り出しの時期に読まないと意味がないのに申し訳ありません。

ついに時が満ちたのか、手に取って読み始めたらスルスルスルと読んでしまったこの数日でした。
この本はひと言で表すと「自分で自分の文を校正するための本です」とのことで、zine制作つまりひとり出版活動*2をしている私にうってつけ。見ても見ても無限に見つかる誤字脱字、やっぱこの言い方変なんじゃない?いやそんなことない?の繰返しを毎度やっていますとも…それでも本になるとおかしなところを見つけるものですよ。*3 ちなみにブログも同じで、スマホで書いた下書きをはてなブログスマホアプリで清書して、アプリ上でプレビューを見ると間違いが見つかってアレッとか言って直して、修正が全部終わったつもりでアップしてからもう一回全世界に公開されたページを見るとなぜかまだ変なところがあって、「わーまだ誰も見てませんように」とか言いながら直すのを毎度やっています。

この本はそんな私みたいな人たちに向けて、「君ら!こういうミスしがち!チェック!」みたいなtipsがさぞや目白押しなんだろうと思ったら、そういうことではなく。もちろんそういう、基礎的な教えも含まれているのだけど、この本で語られているのはもっと根本的なマインドのことなのでした。読み直すときの気の持ちよう、視点、まさに"向きあう"態度のこと。

印象的だったのは、学生のとき手書きで書いた小説をワープロで清書されたら一気に威力が失われてしまった、というエピソード。そこから、活字と肉体が離れているから誤変換が起きるんだ、しかもそれを見逃すんだ、手で書いていた時代には間違えるはずもなかったのに、、という話になっていくんだけど、これを読みながら「だからこそ逆に、手書き文字にはすごいパワーがあるんだ」とわたしは確信を強めてしまったのでした。
大人になるとなかなか手書きの文字を見る機会は減る…けれど、意外とわたしはツイッターやインスタで、たいていイラストと一緒にマンガとして文字を見ている気がします。そのせいか、どうもそういうものは”絵が大事”という気がしていたのだけど、実際マンガ(もしくはコミックエッセイ)であっても、文字が手書きかどうかで印象が大きく違うと思うのです。手書き文字のほうが情報量が多くて、より感情的に、軽くも重くもなるような。個性が追加されてしまうような。たまに手帳の文字を見せたり、メモ帳に手書きした日記を画像で載せている人もいるけど、なんかちょっとそれだけで面白い気がして読んでしまいます。中身がわりとどうでもよくても。
以前参加させてもらったdee's magazine vol.9*4はフル手書き号で、いろんな方の手書き文字が見られてかなりホットな一冊でした。読むのに、活字とは違うカロリーが必要な感じさえしました。 今年5月に出したgommのzineも、2作できたうちの片方『Postcard zine from Wonderfruit』*5はフル手書きの”お手紙風”という特殊なスタイルで作ってみたのですが、かなり独特な味わいになった気がしています。そもそもこのzineの大元の文章はスマホのメモ帳に日記のように活字で書いていました*6。そこから手書きに起こしてみると、やっぱりどうも言葉遣いとかテンションが文字と合わないところがあって気持ち悪い。それでこちょこちょと言い回しを直しながら…というか、手がスムーズに動く言葉に合わせるように書き換えていきました。その記憶がこのエピソードでわっと思いだされて、さらに、もうすこし手書き文字でなにかいろいろと作ってみたいな、と改めて思いました。*7
しかしこの”お手紙風”zineは、手紙というていで書いているのに、どうも説明的になるし、とはいえ本当の手紙のように書いてしまっても伝わらないような気もするし…という、別な問題も持っていました。いま『文とむきあう』を読んでみると、これはもっともっと個人的な書き方をしてもよかったのかなと思います。本文中に「強烈な個人という読者をイメージすれば、読者層を深めることができる」とあって、ああ、そうか、と。もともと、宛先としてgomm2人の共通の友人であるSちゃんを宛先にイメージして手紙を書く、とスタートしたのですが、どうも我々は変に真面目なところがあってそちらに振り切れず、なんだか解説してしまったり、急に叫んでしまったりと、くだけてるのかくだけてないのかわからない…くだけきれなかったのです。本当の手紙の相手は30年来の友人のはずなのに!それがポストカードに7枚も連なっていることへの反省が、読んでいるうちに染み出てきてしまいました。
でもね、形式は面白いと思う!旅先の写真のポストカードセットかあ、と思って裏返してみると、ほんとにお手紙が書いてあるんだもん。変だよ。(必死のフォロー)


ほかにも金言だらけの1冊だったので、付箋を付けたところを中心に折に触れて読み返したいなと思っています。そしてこれをふまえてやっぱりなにか本を作りたいなとも。なにをしようかなあ。

 

 

*1:

*2:およそ

*3:そんなふうにして作った本をこちらで売っていますので是非ご検討お願いいたします⇒ https://l11a.booth.pm/

*4:

*5:

*6:わたしの文章の90%はスマホのメモ帳からできています

*7:dee's主宰の千葉さんはその後手書きの週刊新聞を作られているようでこれまたうらやましい!いや、うらやましがってないで自分でもやればいいだけ…




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