5月に文学フリマに出店したときに、近隣の出店者さんからもご来場のお客様からもお気遣いいただいて、お菓子の差し入れをいろいろといただいた。うれしかった。もう、それはそれはうれしかった。日本のお菓子だあ!という喜び。久しぶりだあ!という興奮。あと何より素直に、美味しいなあ!という感動。
正直クアラルンプールというところには、ドン・キホーテがあったり日本食材店がいろいろあったりするし、ちょっといいスーパーに行ったらそこでも日本のお菓子を売っているのだが、ケチなのであまり買ったことがない。近所の安コンビニに売っているお菓子を試し試し買ってみて食べてみてをしていると、日本のお菓子を食べるゆとりがないといえばない。そこになければ思い出すこともないのだな。
といったような日々の中で忘れかけていたあれやこれやをいただいて、思い出したのはブルボンのお菓子の偉大さであった。
前職に勤め始めてすぐの頃、若い社員の皆さんたちと仲良くなりたい…というより率直に好かれたい!という下心があって、お菓子置き場を自分の机の近くにおいて自由に食べられるようにしていた。餌付けである。ちょっと立ち話をするのに、一口個包装のお菓子は大変に活躍して、甘いものとしょっぱいものを切らさぬように仕入れては設置していた。スーパーで目玉になっているファミリーパックをチェックしたり、季節の新しい味が出たら嬉しく選んだりしたものだった。
そこでブルボンだ。競合のキットカットとかパイの実とかカントリーマァムとか、いろいろあったがやっぱりアルフォート。あと、ルマンド・リエーゼ・ホワイトロリータあたりが入ったアソートパック。コーヒー味とチョコ味のクッキーも。うんうん、疲れ果てて何を買ったらいいかどうにも判断がつかないときはとりあえずこれでいい。超嬉しいわけではないけど、あったら落ち着くカテゴリー、安定のブルボンシリーズ…
と思っていたけど、この度およそ1年半振りのブルボン製品に出会い直してみたら、もう、超嬉しかった。
超美味しかった。
こんなに一つ一つ美味しく仕上がっていましたっけ⁉と焦ってしまった。冷蔵庫で冷やしたミニバームロールがなんだかわからないけど目を剝くほど美味しく感じた。これはこれは、大事にゆっくり食べないと…といただいた袋の中身を確認する日々が続いた。
そうだ、一気に食べすぎないように並行して、甘いシリーズとは別途でいただいたチーズおかきのアソートパック・その名も『味サロン』も食べよう。と思って袋を開けたらもっと大変なことになった。
めっっっちゃうまい。
なにこれ。
世界で一番美味しい食べ物なのでは?
チーズおかきの真ん中に穴が開いていてる、あの、オレンジの個包装のやつ*1は、前職のおやつラインナップ(塩気の部)にも時折登場させていたし、小さいころからの好物だった。しかし『味サロン』には3種類ものチーズおかきが入っている!アーモンドがのったやつ、海苔がのったやつ、2枚のお煎餅でチーズを挟んでいるやつ、の3種。全部それぞれにうまい…交互に一袋ずつ開けて食べてはパリっと音をさせつつ唸るのだった。お煎餅にチーズとアーモンドをのせるのはどこの特許にもしなくて良いのだろうか…とか、海苔と醤油だけで最高なのにその間にチーズかよ…とか、こんなにカリッとしたお煎餅が2枚も重なってつなぎにチーズを使っちゃうなんて…とか、直径数センチの米菓に心を動かされすぎている。
なぜ今までこの製品の良さに出会わなかったんだろう?もしかして超新商品なのでは?と思って調べたら2021年から売っていた。全然あったな。もしかしたらお煎餅がちょっと小ぶりだから、食べ盛りだった(?)かつての私の目には入らなかったのかもしれない。しかし今、好きなお菓子は何ですかともし聞かれたならば「味サロンです」と返事ができる。赤坂柿山のあのつぶつぶのおかきが好きとか、浮ついたことを言っていたのに、ごめんなさい。

