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いい人のこと

 

いまの会社に勤め始めて1年経とうとしている。やっと?もう?なんとも形容し難い1年だった。

その中でこの会社の人たちとじわじわと交流が広がっていく…というか、いまだに「はじめまして」のメールを書くくらいに少しずつ少しずつ、知っている人を増やしていっているような状況だ。
不必要に転職を繰り返して、小さい会社→ちょっと大きい会社→小さい会社、ときて、今いるのは人生二度目のちょっと大きい会社。しかし一度目のちょっと大きい会社とは微妙に違う。なにしろ、びっくりするくらい全員いい人なのだ。大丈夫か?っていうくらい。
語弊があるかもしれないので書いておくけれど、今まで勤めた会社の人たちはみんなみんないい人たちだった。でも1社目はかなり個性が強い人が多いという感じがあったし、2社目はまともな人と変わった人とのミクスチャーという感じで、3社目はとにかく若かったと思う。で、4社目の今は、登場人物が全員まともでいい人、ということだ。いまのところ。


例えば先週、私が知りたいことについて、まったく顔も見たことのない人にメールをした。トピックに関係のありそうな業務をしている人に訊いたら「この人が取りまとめているよ」ということだったので、当たって砕けにいく。
「はじめまして、かくかくしかじか、教えてください」というのが水曜日。当日その方は有休でご不在ということがわかっていたので、水曜はそこまでだった。
木曜はとくにご返信なし。
金曜になって「はじめまして、遅くなってごめんなさい」という出だしでお返事をいただいた。いえいえ、お忙しいのに、いいんです、と読み進めると、わたしが諸々誤解しているのでどこから説明していいかわからない、という内容だった。わたしは震え上がって、わ、これは怒られるやつか、何もわからんくせに聞いてくんなってことか、と唾を飲み、「とんちんかんな質問をしてしまい申し訳ありません(原文ママ)」「もしよろしければ10分ほどお話しさせていただけませんか」と高速返事をした。さらにチャットでも「お忙しいところすみませんが」と畳み掛けた。
20分くらい経って、「今からならいいですよ」とチャットのお返事があり、オンラインで顔を合わせた。
わたしが「あの、カクカクで、シカジカで、えと」と喋ると「そうなんですね、ふむふむ」から始まって、合間に「○○ってわかります?」と確認を挟みながらタタタと知りたそうなことを教えてくださり、「あ、そういうことだったんですね〜!」と私が納得すると「初めはわからないですよね〜」とトンチンカンぶりを慰めてくれたのだった。最後は画面越しに両手でバイバイした。全然怒ってないし全然怖くなかった。

画面を切ってから「優しい…!」と声に出して、噛み締めてしまった。


一事が万事この調子なのだ。こいつは何にも知らねえな、と思っているかもしれないが、それを表に出さない人たちなのだ。上から目線でなく、フラットに話す。なんなら下から話す。人間ができている。コミュニケーションが上手。理想の社会人みたいな態度の人ばっかりいる…というのは、わたしがまだこの会社の管理職以上としか話したことがないからそう思うのかもしれないが、だとしても、いや、だとしたら、管理職の育成が大成功しているではないか。
「どうやったらこういう人が育ちますか?」と、誰かにいつか聞こう聞こうと思っているうちに1年経ってしまった。今日こそ飲み会でこの話をしようとか思って参加するのに、飲み始めると楽しくなってそんなこと忘れてしまってダメだ。きっと小手先の話ではなくて、連綿と受け継がれてきた性質というか、カルチャーのようなものなので、聞いたところで何にもならないのだろうとわかっているが、知りたい。知ったところで自分に当てはめることは到底できないともわかっているが、少しだけでも染まりたい。わたしも「いい人」になりたい。ほんの僅かでもなれないだろうか、と思いながら勤めている。

 

 

写真は文章にあんまり関係ない美味しかったケーキです




 




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