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イマーシブの先のこと

 

月曜日、社外研修に出してもらえて、当地の消費税について8時間しっかりレクチャーを受けた。
日本の法律ですら全然詳しく知らないのにまさかの展開で、この地の法律に親しんでいく日々だ。意味不明で興味のない文章を前に、寝そうになりながら*1読めない言葉をなんとか一字一句調べては解釈し、つなげて読んでみてもわからないので日本語の資料を探して読み、わかったようなわからないような段階になって結局「わかんない」と天井を仰ぐ毎日なので、研修という形で言葉の定義から懇切丁寧に教えてもらえるのはとてもありがたかった。法律の英語はあまりに普通の英語と違いすぎて、すぐ迷子になってしまうのだけど*2、インド系ぽいデカい声の先生が、半分マレー語半分英語でじっくり平易な言葉に直して説明してくれて、かなりわかったと思う。一部、理屈が納得できなくてわかってないところもあるが、そこは追い追いなんとかしたい。

 

講義を聞きながら、板書をメモしながら、なんだか楽しく聞いているけどこれでいいのかな、と思い始める。
わたしの海外経験は大学時代のアメリカ留学に基礎がある*3。9ヶ月くらいコミカレに通って、2ヶ月くらいインターンした。このときは人生で一番勉強したんじゃないかと思う。英語を身につけることが最大の目的だったので、授業の予習も復習もしっかりやっていた。きっちり予習しないと授業中の話が1ミリもわからないので、必死だった気がする。逆に予習すれば先生が何を言っているか段々わかるようになり、それが嬉しかったような気がする。なにしろ20年前の話なので気がするとしか書けなくなっている。なお、当時も泣いたり喚いたりしながらブログを書いていた。でもブログは一週間に1度だけと決めていた。なぜなら「日本語だから」。*4
イマーシブ教育とか言うだろう。とにかく環境をすべて英語にして逃げられなくして、否応なく漬け込んで覚えるという手法。なるべく日本語に触れないように触れないように、辞書も英英辞典を引いて英語で英語を理解しろという教えだった。一方、授業中のノートテイクはスピードが命。「person」と書くより「人」と書いたほうが速いから、うまく日本語を使ってメモしろとも習った。「tree」より「木」、「day」より「日」。それが日本語話者のアドバンテージなんだから、と。

月曜日の講義中、わたしのメモはほとんど日本語だった。英語を覚えるのではなく、正しく解釈することが今の私に必要なことだから、それでいいと思った。思ったのだが、なにか不安なのだ。
「こんなに楽してていいのかな?わかる範囲でのんびりやるつもりでいいのかな?」
「いや、これは留学じゃないんだよ。1年で終わるわけでもない。ずっとずっと続く勉強のうちの1つなんだよ。」
「でももうすぐ40歳で、20年前とは気力も体力も記憶力も雲泥の差なんだから、騙し騙しやってる場合じゃないんじゃない?常に本気を出しておかないと何も身につかないんじゃない?もっとイマーシブに、聞くもの書くもの見るもの全部は日本語を排除して、英語マレー語中国語に。kemioくんのポッドキャストなんか聞いてる場合じゃないんじゃない?」
「それはそうかもだけど、だとしたら私は何を目指してんの?」
「えっ…?」
「おっ……?」
「……」「……」
とりあえず勤め先で早く役に立つようにはなりたい。しかしその先?その先、その先…どこに逃げても不出来な自分はそこにいるということと、その先のことを考えないといけないということは、あり続けるのだった。ちょっと忘れてた。

 


ちなみに講義は小さなホテルの宴会場を借りてやったのだけど、開始前の朝・10時・昼・3時と、しっかりきっちり食事とおやつが出たので楽しかった。朝ごはんはコーヒー・紅茶にこってりした茶色の焼そばだったことを、ずっと覚えていたい。


f:id:l11alcilco:20240503230807j:image(ホテルの周りの歩道はちゃんとしてました)

*1:たまに落ちてます

*2:たぶんトレーニングすれば読めるようになるんだろう。日本語でも法律の文章ってそうだと思う。独特の文法、独特の単語。

*3:しょっちゅう書いててご存知の方も多いかと思いますが。

*4:ちなみに英語のブログも同時に書いていた。かなりあけすけで若気の至りがぎっしりだった。読んでいた人は忘れてほしい。あとgommの前身でも往復ブログみたいなのを書いていた。20年前から何も変わらないね…ツイッターだけはまだなかった。なくてよかった…。




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