3月8日(土) に、当館主催の「ウィキペディア in エル・ライブラリー」を開催しました。今やだれでも知っているウィキペディアですが、いったい誰がどんなふうに記事を書いているのか、知っている人はそれほど多くないと思われます。Wikipediaの記事の信頼性を高めて誰もがもっと使いやすくするために、昨今では図書館資料が活用されることが増えました。
そこで! 当館でも『大阪社会労働運動史』全10巻を発行していることから、このシリーズを活用してもらうイベントを実施しました。1月に参加募集の広報を開始したところ、2週間で満席となり、キャンセル待ちも出る人気ぶりでした。当館は狭いので、12名だけのご参加となり、参加できなかった方には申し訳なかったです。

当日の様子は、参加者のお一人でウィキペディアンのAsturio Cantabrioさん(通称「かんた」さん)がブログで詳細に書いてくださったので、ご紹介します。題して、「「ウィキペディア in エル・ライブラリー」に参加する」。
今回のイベントの全体の流れや、参加者のプロフィール、どんな記事を編集したのかといった過程が詳細に述べられているので、↓をご覧いただくのが一番よいかと。
当日の講師を務めてくださったのは、ベテランウィキペディアンの Miya.m
さんと、先ごろ『ウィキペディアタウン・ハンドブック』を上梓された青木和人さんです。『大阪社会労働運動史』の解説については当館館長補佐・千本沢子(ちもと さわこ)が担当しました。
他の図書館でよく開かれている形式は、「ウィキペディアタウン」と言って、まず街歩きをして街の様子(史跡など)を確認したあとで、それらの記事を図書館資料を使って書くというものです。当館では街歩きではなく書庫歩きをしていただきました。わたしが書庫内の資料ガイドを行い、ギャラリートークしていくというものです。今回の編集には直接関係ない資料も含めてレアものをたっぷり紹介しました。
その後は3つのグループに分かれてもらったのですが…。あらら、約1名しかいないテーブルもできてしまいました。「この記事を書くのは難しいです」とうっかりわたしがつぶやいてしまったために敬遠されてしまった模様。果敢に分厚い本を片手に記事を執筆しておられる参加者さんには頑張っていただきました。
図書館の資料を活用するのにもっとも相応しい「集合知」の世界がウィキペディアと言ってもいいでしょう。しかし論争が激しい項目だと「編集合戦」が起きたり、政治的な意見の違いで議論が白熱して編集がブロックされてしまうことも起きるようです。
それはさておき、今回は学生さんから七十代まで、老若男女問わず集まって楽しんでいただけたようで何よりでした。このイベントはこれからも続けていきますので、今回参加できなかったかたもぜひ次は!
講師を務めてくださったお二人にも感謝感謝の一日でした。(館長・谷合佳代子)