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個が試される

 切り抜いては溜めてあるばかりの新聞切り抜き・・・・これを題材に記事を書く試みを思いついたのが昨年のこと・・・
…と言っても本日は1月3日ですからね、つい数日前のことであります。

ごくごく当たり前の願いとして平和な世の中を望む私、だからといって確固とした主義主張があるわけではないのです、と断りを入れつつ大晦日の記事をアップしました。

 年が明けて、さて何を書こう…と考えたとき、戦争絡みのことを続ける気持ちは消極的なものだったですよ。それでいながら続編的なものを残す気持ちも捨てきず・・迷ったまま本日を迎えたのでした。

 そんな朝、はてなのお知らせ欄にてneruzohさんが、私の記事を言及して下さったことを知りました。
記事本文及びそこに寄せられたコメントも貴重なものであるという旨のことが綴られており、リンクが貼られていました。
ありがたいことです。

 neruzohさんのこの行為によって、私の迷いが吹っ切れました。
手元の新聞切り抜きの一部をご紹介しながら本日の記事を綴ってみることにいたします。

戦後75年の節目に寄せられた森達也氏の主張です。(日付は不明)

個が試される時代になる。そしてその試練をクリアできるなら、この国の戦後はようやく終わり、新しい時代が始まる。クリアできなければ、曖昧な呼称の戦後がさらに続き、同じ過ちを繰り返す可能性がある。

 昨日2日、私は出窓に置きっぱなしにされていた1冊の本を手元に寄せて再読しました。
戦争ネタから離れたいと思いつつも、離れ難くもあった私の気持がこの本に向かわせたのでした。
『小さな魚』


第二次世界大戦下のイタリアを舞台にしたお話です。
小さな魚のごとき存在である子どもたち。そんな存在である少年グイドの視点で語られる物語です。
後半で、ルイージという男が登場します。
グイドたちを救済へと導く重要な人物です。

ルイージはかつてムッソリーニを熱く支持する国民でした。
そんな彼がグイドに語ります。

「わたしはムッソリーニがローマで演説するのを聞き、群衆といっしょに熱狂してさけんだものだ。わたしはそこで話されたことを考えていただけで、話されなかったことは考えてもみなかった。彼はイタリアの栄光について語ったが、死や飢えについては語らなかった。彼は悲惨な現実を語らなかった。彼は罪のない人々の流す血のことを語らなかったのだ。」

「わたしにわかっていたならな。語られない言葉がわたしに聞こえていなたらな。わたしは群衆といっしょになって喚声など上げなかったろう。でもな、グイド、わたしには聞こえなかったのだ。ほとんどの者には聞こえていなかった。はずかしいことだ。」

扇動的な言葉、人々を熱狂させる言葉は政治家にとっての必須アイテムみたいなものですよね。
私たちはこの言葉を受け取り、何らかの反応を示します。
これが一様でないからこそ賛否が分かれ分断を生むとも語られますが、反応が一様でないことは実に大切なことなのだと思います。


 森達也氏は、の姿勢をしっかり保った上で情報を受け取り、自分なりの思い、考えを持つことの大切さを述べておられます。

ですがね、それを持つためには一定の知識が必要でしょ。
世の中で何が起きているかを正しく知ること無しに自分の思いや判断を持つことはできませんから。
長らく新聞やテレビ放送が、世の情報を届ける役目を担っておりました。
しかし、今や、YouTube動画などのSNSによる情報が多く発信され、人々はそれらの情報を日常的に取り込むようになりました。

多様な情報を得ることができるということは、好ましい一面でもありますが、あまりに無責任な動画、視聴回数を稼ぐためだけに作られた動画まで、混ざり込むという困った現実も生み出しています。

 兵庫県知事を決める選挙活動時、大いに拡散されたNHK党の立花氏の動画。

下劣で下品そのもののあの動画に、多くの人々が食いつきました。
ムッソリーニの演説に熱狂したルイージたちのようにね。
熱い共感や賛同だけでは収まらず、元県議だった竹内英明氏への誹謗中傷へと発展していきました。
誹謗中傷の行為が人々を更に陶酔させていく様子は全く恐ろしい光景でした。
群衆から向けられるこのような憎悪に耐えきれなくなった竹内氏は、自死に追い込まれました。

立花氏はその後逮捕され、起訴され現在も拘置所に収容されています。自らが流した情報が正確なものではなかったことも認めています。

立花氏に追従した多くの人は、これをどのように捉えるのでしょうか?
これに賛同したご自分をどう思うのでしょうか。

せめてルイージのように、「恥ずかしいことだ」とつぶやいてほしいものです。

この新聞切り抜きは、昨年10月27日の北海道新聞のものです。
タイトルは排斥助長する動画 日常覆う

 日本で暮らす外国人は2070年に総人口の1割に達するとされる。ただSNSには外国籍の隣人を敵視する投稿があふれ、政治家も排外主義をあおるような発言を繰り返している。われわれは同じ社会をいきる外国人とどう付き合うべきなのか…(後略)

 このことに、自分なりの答えを見つけていかなければなりませんね。


 さらに続編を書きますよ。
全く別の方向からね。




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