前回の記事は新しく手に入れたノートパソコンについて書きました。
今年の夏以降作動しなくなったパソコンの代わりにと、次男がプレゼントしてくれたのです。
手元にある不用品だとのことですが、私にとっては立派な立派なありがたいノートパソコンです。
自宅のパソコンが壊れた原因を、私は夏の異様な暑さのためと考えておりますが、どうなのでしょうね。
さて、夏の暑さにやられたのは、実は我が家の機械だけではありません。
生身の身体を持つ我が家のワンコ…ブウタロウにとっても、とてつもなくしんどい夏だったのでした。
しかもこのひと夏、私はブウタロウのそばにおりませんでした。
出産を終えた娘の家で、1ヶ月余を過ごしていたのです。
そこでの滞在もあと僅かとなったある日、夫からラインが入りました。
「ブウタロウの命、今日明日までかもしれない」
と。
衰弱が進み、食べることもしなくなり、全身で息をしている状態だというのです。
直前に妹宅を訪れていたのが次男のYでして、その際、
ブウタロウもそろそろ寿命だと思うよ、などという会話が飛び出したばかり。
ブウタロウは、次男が2009年に衝動買いしたワンコです。

不細工な愛らしさに気持ちを奪われたのだそうですよ。「ブウタロウ」と名付け可愛がっておりましたがその後、仕事の紆余曲折があり、手元に置き続けることができなくなりました。
結果こやつは我が家のペットと相成りました。
病気知らずの健康なワンコで、すくすくと育ち16歳の高齢犬となりました。
その年齢を考えれば、夏の暑さによる衰弱は当然といえば当然です。
娘は、
「お母、心配でしょ。戻ってもいいんだよ。」
と言ってくれましたが、私は残り1週間を札幌に居続けました。
娘一家と過ごす時間も残り少なくなっており、その日々を手放し難かったのです。
ブウタロウはどうでも良いとはもちろん思いませんでしたが、逝く命は人間であろうと、動物であろうと最後はひとりなのだ、と自分を納得させました。
夫から送られたブウタの写真。

布団の上で、薄っぺらくなったブウタロウが横たわっています。
夜間の薄暗い部屋の中でひとりぼっちのブウタロウ。その姿が痛々しく私は泣きました。
私が戻るまであと1週間生きていてくれ!
そんな気持を抱きつつ、娘宅で過ごしたのでした。
日々のラインで知らされるブウタの様子・・・口に入りやすいようなスープを用意するなどして対応するも、ブウタロウはほとんど口にしないとのこと。
それでも、ブウタロウは1日1日と生き抜いて私の帰宅を待っていてくれました。
自宅に戻った私はすぐに寝室に向かいました。
布団の上でブウタは、手足を投げ出してねていました。
「ブウタ」
と声をかけるも反応無し。
ああ、もう声に反応もしないのか!?
と涙がボアンと溢れそうになったとき、ブウタロウはよろよろと起き上がりました。
弱弱しいながらもペロペロと私の手のひらを舐め始めました。
涙腺が一気に緩む私・・・でもね、いつまでもそうしていられない。
義母宅に顔を出したくもありました。
待っててねと立ち上がり部屋を出ようとすると、ブウタロウは、なんと私の後を着いて歩くのですよ。
トコトコと。
そんなブウタを残して、私は、ひとまず実家に顔を出しました。
帰宅の挨拶をしたあと家に戻ると、ブウタロウは私の去った扉の前で立ったまま待っていたのです。
たまらんよお。ブウタよ。
年老いてからというもの、ブウタロウは昼間はほとんど寝て過ごしていました。
夜は私の布団に潜り込み、手を舐めたり、そばで丸まったり…その時間が貴重な接触の時間となっておりました。
その時間が、ひと月余りもごっそり抜け落ちてしまったのです。
その寂しさも衰弱の要因になったのかもしれません。
夫の布団には、登らないブウタロウなのです。
夫が昼食後にソファに腹ばいになって休むときだけ、そのお尻にちょんと飛び乗り共に休むのが夫との触れ合いの時間でしたが、衰弱によってソファに飛び乗る元気も残していなかったことでしょう。
さてさて、その後ブウタロウはどうなったか?
何と、復活したのです。
身体はやせ、背骨は曲がりゴツゴツした体つきになりましたが、しっかりご飯を食べ、いつの間にか元通りの生活に戻ることができました。
夜は私の布団に潜ってきて、私の眠りたい時間にピイピイ鳴いてうるさいこと。
ブウタロウが生き延びたことの喜びも忘れ、
「ブウタ!うるさいわ?」
と叱ることも度々となりました。
こうして秋となり、初冬となり、娘らの帰省時には彼らの家族である大型犬ちいずとわずかながらの接触もできました。
そして、12月。
私の冬休みが始まったその夜のこと。
ストーブの前で暖まっていたブウタロウが立ち上がり歩き出した時、その異様な様子に驚きました。
首をひねりあらぬ方を向きながらよろよろとし、まっすぐに歩けないのです。
酩酊状態のよう。
「ブウタ!どした!」
私は思わず声をあげました。
「犬、まっすぐ歩けない」
と検索。
老犬が突発的に発症する「前庭疾患」という症状であるようです。
そういえば、ブログ仲間の方の記事で、飼い犬が突然このような状態になり看病をした体験が綴られていたなあと思い出し、改めて読んでみたりしました。「夢」という名のこのワンちゃんは元気を取り戻しています。
ネット情報でも、即、命に影響をするものでは無いと書かれています。
とはいえ、既に16歳となり、夏場の衰弱をいくらかは引きずっているだろうブウタロウの身体です。
持ちこたえることができるでしょうか?
スポイトで与えてやる水と、お湯で溶いたチュール、さつまいものつぶしたやつ、クリームチーズ、シュークリーム(カロリーが高いので効果的らしい)などで何とか持ちこたえておりますが・・。
どのような結末になるのか未知なままにとりあえず発信いたしました。