話の発端
話の発端は、私の来札直後のこととなります。
Kと共にTパパさんの車に乗って、用足しついでの買い物に出かけました。
その折、区役所そばの広場で、なにやらイベントが開催されていたのです。
ちょいとのぞいてみましょうか?
会場には数台のキッチンカーが並び、その周りにはいくつかのフリーマーケットも出店していました。
私の足は、雑貨を並べたお店に吸い寄せられていきました。
カラフルな色が私を誘ったのです。
それは、一辺が約7〜8cm程のセメントのキューブに描かれた絵たちでした。
おしゃれな絵が描かれたキューブが積み上げられていたのです。
「わあ!可愛い」
と声をあげた私でしたが、買い上げることなくその場を去りました。
その会場では、娘の好きな鈴カステラだけを買い、車に戻ったのでした。
コンクリートキューブ
車内で、
「コンクリートブロックの絵、可愛かったなぁ!あんな風に描けたら楽しいだろうなあ。」
と話をしました。
「でも、あんなキューブ型のブロックなんて見たことないな。」
話を続ける私にTさんが一言。
「ありますよ。ああいうの。」
製品として出回っているものだし、彼の働く現場で見かけることもある、と教えてくれました。
その日からほんの数日後、週明けの仕事から戻ったTさんが、
「これ、お母さんに」
と差し出してくれたものがありました。
一辺が6cm程のキューブ型ブロックふたつ。
「現場に不用物として落ちていたから、持ってきました。」
とのこと。
思いがけないその手土産に心温まった私でした。
しかしね、その土産は、手を加えなければいつまでたってもただのブロック。
それに相応しい絵付けを施してこそ、Tさんの行為は実を結ぶのです。
画材はアクリル絵の具が良いようです。
コンクリートブロックはしばらく玄関の片隅に置かれていましたが、数日前に娘が安価なアクリル絵の具セットをネットで注文してくれたことで事が動き始めました。
で、昨日、ようやくお絵かきを決行することができたのです。
絵筆握って
食卓テーブルに新聞紙を敷き、卵の空き容器もパレット替わりにして、まずは娘と孫が絵筆を持ちました。

ママの髪がみだれていますね。
この頃ぐずり気味のA君との暮らしのなか、自分のケアは後回しもいいところなのです。
ママは何度も色を重ねて、丁寧に慎重にお魚を、描いていきました。
孫もお魚を…。
彼女は、魚のための水槽も描きました。池のそばには愛犬ちいずも添えました。


孫の絵が可愛らしい。
気持ちの赴くまま、素直に描きあげてあり、大人には出せない味がありますね。
次は私の番。
ママが描いたキューブの、別の面に描きます。
私は花の絵を描こうと考えていました。
シロツメクサの絵をね。
ところが、繊細であるべき花びらは、雑な白線が横並びするだけの仕上がりになってゆき、私がこうしたいというイメージに全く近づきません。
娘がそばに来て、私の作品をのぞき込み
「うーん」
ともらしました。
「ばあさんもお魚にしたら?」
と提案。
花を諦めて海の生き物にしたら?と言うのです。
そうだね、そうしようかな。
緑と白の面を青い絵の具で塗りつぶし、そこにクラゲを描くことにしました。
が…またしても…なんだかカビたお供え餅のようなものが出来上がってゆき、これ以上、何をどのようにして修正していけばよいのか、全く分からなくなってしまいました。
「もうやだ!難しい!」
と音をあげたばあさん。
娘に筆を預けて退散することにしました。
表面を再び絵の具でコーティングして、娘が仕上げたのがこちら。

孫も2作目を完成させました。
私だけが、没の連続です。
気持ちを切り替えて再再挑戦だ!
ヤドカリにしよう!
スマホで画像検索する私に向かって娘が言います。
「そういうものに頼るから描きにくいんだよ。直感でかいたらいいのに。」
でも、ヤドカリの体や足の付きかげんなんて写真見なければわからないですからね。
そして案の定首をかしげながらの作業となりました。
途中経過です。

入道雲の白の真下にヤドカリの白…。
まずいかな?
↓

ああ!気に入らぬ!
没だ!
・
・
・
最終的に、こうなりました。
]
気に入っているわけではありません。
そして今、ブログを綴るにあたり、没にした…つまり塗りつぶしてしまったヤドカリを見てみたら、そちらの方が比較的良いようにも感じます。
試行錯誤の末の残念な出来上がりでしたが、機会があれば、再再再再挑戦して描いてみたいです。
Tさん!
ありがとう。
娘と孫と、女3代で楽しい時間を過ごすことができました。
Kは、しばしタブレットから離れて、母親との良き交流の時間となりました。