昨日の出来事を綴ります。
その日の朝は、空気が柔らかく、優しく顔に当たる風は春のものでした。
気持ち良い風、身構えなくてもよい風でした。
青空も心なしか優しげで、朝日はピカピカ輝いておりました。
「春の風だねえ。」
出勤途中の道で会った児童と、そんな会話を交わしながら歩きました。
そんな喜ばしい一日のスタートでしたが、10時を過ぎたころでしたか、ふと見た窓の外の風景に驚きました。
雪が、ビュービューと西から東へと真横に吹きすさんでいたのです。
そのうち視界は白一色になりました。
図書室の窓に近づきスマホを向け、遊具のある庭を写しました。
ほれ、この通り。
そんな午前中、3時間目の出来事です。
あっ、ここまで綴った天候とは全く関連のない話題です。
2年生の国語。
いよいよ最後の物語教材である『スーホの白い馬』に入りました。
有名な作品ですから、皆さんご存知かと思います。
モンゴルの楽器、馬頭琴の由来が物語となっています。
もちろん、私も知っていましたし、その美しい絵本のページを開き、物語を味わったことも一度ならず…。
既に馴染みすぎたとすら思える作品なのです。
単元初回の授業でしたので、まずは作品に触れるため、担任は、朗読の音声が収録されたCDの再生ボタンをポチッとな。
男性の落ち着いた声がお話を語り始めました。
あれあれ、私はすうっとそのお話の中に引き込まれ、涙腺がゆるんできてしまうのでした。
こんなところで泣いてはいかん!と思っても、大事な馬と引き離された少年と、大事な少年と引き離さされた馬の情景がぐいぐいと胸に刺さってきて、涙が膨張してくるのでした。
それを我慢したいたら、耳下腺が痛みだし、鼻の穴からは水っ洟が流れだし…。
机の中から、そっとティッシュを引っ張り出して、鼻の穴に当てました。
そして、目の縁にも当てました。
一人の児童が、そんな私に気づきました。
見られた!
その子はそっと隣の子をつつきました。
その子も私を振り返りました。
「見るな見るな!反応するな!」
の私の思い虚しく、くるりくるりと振り返る子どもが増えて…
「◯◯◯センセイ泣いてる。」
私は、仕方なく泣き笑い。
物語が終わるとともに、子どもたちは口々に
「泣いていた」
「泣いている」
と、騒ぎまして、私も観念。
「泣いたわあ。泣くだろこれ!」
応戦しました。
ホントにね泣きましたわ。
これ、担任が教科書を読み聞かせていたら泣くまでにはならなかったかもしれないな。
(失礼ながら)
プロの朗読の力量を感じましたね。
さてさて、本日から、この『スーホの馬』を学んでゆくのですがね。
この時少年はどんな気持ちでしたか?
悲しかった。
悔しかった。
あなたはこの作品を読んで何を思いましたか?
悲しかった。
とのさまはひどい人だと思った。
きっとそんなところ。
この作品は、もう味わうだけで良いのではないか?
そう思う私です。
感想などというものを、無理に文章にさせたり、発表させたり…。
つまり学習の対象にしてしまうことで、どんどん味わうところから遠ざかってしまうように思うのです。
さてさて、白一色だった外の景色はそのうち青空を取り戻しました。
雪雲と青空が交互に現れる不思議な天候の1日でした。