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さよなら下級国民の会 弱者男性ができるまで

今回は最後の話。ぼくという弱者男性がここに至るまでの話をしていこうと思います。

ぼくは東京の郊外に生まれました。昭和から平成になってまもない頃です。

 

〜過ぎし日の思い出〜 さよなら下級国民の会

 

うちの家は2人兄弟で、ぼくには兄がいます。兄はぼくと違って、要領がいいので母のお気に入りでした。ぼくだけが母からの暴力を受けていました。



兄はよく、ぼくのものやお金を奪ったり、ストレスが溜まるとぼくに暴力をふるってそれを発散していました。毎日のように目の前でアザだらけになるまで殴られ続けるぼくを見て、母は笑っていました。ぼくが痛みを訴えると「お前は痛いふりをしているんだ。いちいち大げさなんだよね。どうせ仮病でしょ」と言って、病院には連れて行って貰えませんでした。例え、歩けないほどの怪我を負ってもです。

小学2年生の時、兄がぼくのお年玉の5000円を奪い取って自分のものにしたことがありましたが、母は「どうせお前が嘘をついているんだろ」と言って、兄をかばいました。そのお金が戻ってくることはありませんでした。この成功体験がきっかけで、兄がぼくのものを盗むことはあたりまえのことになりました。

兄からの暴力がなくなったのは、ぼくが高校1年生になってからです。兄はぼくに対していつものように暴力を振るおうとしましたが、その時にぼくは近くに置いてあったフライパンを持って必死の想いで反撃しました。フライパンが急所に当たったのか兄はうずくまり、うめき声をあげながら何もできなくなりました。それ以降兄はぼくに暴力を振るわなくなりました。兄とは今でも仲が悪く、まったく話すらしません。

母はぼくが失敗したりすると、叩いたり、つねったり、蹴ったりしていました。失敗を絶対に許さない環境で育ってきました。母は周りの目を気にせず、学校や街中だろうが暴力を振るいました。

小四の時に、ぼくの書いた絵に対して、「なんだあの絵は。適当に書いたのか!お前は私に恥をかかせるのか!」と言って、放課後に学校まで連れて行って、教室でぼくを殴りました。そして母の言うとおりに絵を直しました。手を止めると暴力を振るわれました。

そんな環境で育ってきたので絶対に失敗してはいけないと思って過ごしてきました。でも失敗をしなければ良いというものではなく、例えなにも失敗しなくても、母はなにか別の口実を見つけ出してはぼくに暴力を振るいました。

大人になった今になって思い返せば、母からの暴力はぼくが失敗したことに対するものではなく、ただのストレス解消のための手段でしか無かったわけです。だから何をやっても無駄なのは当然のことです。

母にいじめを相談したこともありましたが、返ってきた言葉は「お前がいじめられるのは、お前が弱い人間だからだ!いじめは弱い人間がされるものなんだ!」というものでした。助けになってはくれませんでした。

母から受けた暴力の中でも1番心に残っているのは、ぼくが中学2年生の時の話です。その日の母はなにか嫌なことがあったのか、特に気が立っていました。母はぼくに「私についてこい」と言いました。不審には思いましたが、また叩かれたり、殴られたり、お金を勝手に使われたりしたら嫌だなと思って、母についていきました。今思い返せば逃げるべきですが、当時のぼくにはそれが出来ませんでした。

着いた先は、駅前です。人の多い裏路地でした。そこで母はぼくに突然掴みかかると、いつものように暴行をふるい始めました。ぼくはとっさに、殴ってきた母の手を掴みました。

母は「手を離せ、痛いだろ!やめろ!」と叫びました。ぼくは手を離せば、暴力を辞めてもらえるだろうという淡い期待と肉親への愛情から、掴んだ手を離しました。

ぼくから離れた母の手はすぐさま、ぼくに暴力を振るいました。ぼくは倒れこんで、うつ伏せになり、なにも出来なくなりました。そこからは暴行され続けるままでした。

「助けてください!」ぼくは通行人たちに叫びました。暴行され続けるぼくを見物する周りの人間たちは不敵な笑みを浮かべるだけで、誰も助けようとはしませんでした。そのうち助けを求める声もでなくなり、ぼくの言葉は殺されました。

母は大勢の人の前で、抵抗できなくなったぼくを蹴り続けることに興奮していました。あの醜悪な笑みを今でも覚えています。

暴行が始まってから2時間ほどたって、母はスッキリしたのか、ぼくを解放しました。ぼくは痛む足を引きづりながら、夜の街を泣きながら一人で歩いて家まで帰りました。

それ以降他人というものを信用できなくなりました。ぼくにとって他人というものは同じ人間から、人の形をした怪物に変わりました。

母に暴力を振るうのをやめてほしいと頼んだこともありますが、返ってきたのは「なんだその態度は!産んでもらった恩を忘れたのか!私に逆らってみろ。警察に突き出してやるからな!」というものでした。

これがぼくの育った家の日常でした。この歪んだ家庭が、ぼくという歪んだ生き物を作りあげました。

高校にはいる頃には、ぼくの方が体が大きくなっていたので、母からの暴力は終わりました。それでも言葉の暴力は続きました。

そういうのもあって母とは今でも仲が悪いです。

家では誰も味方がいませんでした。ずっと1人ぼっちでした。

うちの家は、あまりお金がありませんが、母のお気に入りである兄は良いとこの私立大学や高校に行っていました。兄が家のお金を使い込んでしまうおかげで、ぼくが大学に行くお金を出して貰えませんでした。後から思えば奨学金という手もあったのかもしれませんが、その時は使いませんでした。だからうちの家では、ぼくだけが大学に行かせて貰っていません。今でも時々、大学に行ってみたかったと思うことがあります。

高校を出たあとに、少しだけ非正規で働きましたが、結局長く続かなくて辞めました。何をやっても長く続かない悪い癖です。

働かないでいる間に、どんどん時間は過ぎていきます。友達とも話さなくなりました。関わりがなくなりました。友達だと思っていた人はぼくの前から、全員居なくなりました。同い年の人たちが、大学に行って友達と遊んでいる時に、ぼくは部屋で一人で泣いていました。

こうしてぼくは弱者男性になりました。社会から見えない透明人間。生きる価値のないもの。気づけばその中の一人になっていました。

生きていると言うことがすごく惨めで、無駄なことのように思えてなりませんでした。だからぼくは、遺書を書きました。それからと言うもの、飛び降りた時に確実に死ねるぐらい高くて、オートロックなどもない簡単に入れそうなビルを毎日探していました。飛び降りこそが最も楽で確実な方法だと思ったからです。

それでもなかなか見つかりませんでしたが、今度は簡単に入れそうで邪魔が入らなそうな人気のない踏切を見つけました。

ある日、人のいない時を見計らって飛び込もうとしましたが、何度も目の前を通過する電車に対して、あと一歩踏み出す勇気が出ませんでした。他の弱者男性の人は、ここで一歩踏み出してしまうのかもしれません。誰からも認められずに生きてきた人間の辿る末路というのはそういうものです。

その後しばらくして、貯金が尽きたので色んな仕事を探しましたが、結局誰からも必要とされずに、警備員になりました。警備員になった後はいじめを受けたり、暴力を振るわれたり、いろいろ嫌なこともいっぱいありましたが、それ以上に楽しいこともいっぱいありました。人と関わるということが楽しいと思えました。

警備員になって弱者男性になってから、初めて友達ができました。休みの日に一緒に会っていろいろ喋ったりしました。いろいろな現場に行って、いろんな人と会いました。警備員にはぼくと同じような、挫折した人間ばかりが揃ってました。誰かに踏みつけられて生きてきた人間の集まり、それが警備業界でした。

警備業界ではよく人は死にますし、暴力もあります。警備員というだけで差別もされます。それでもみんな懸命に生きようとしていました。だからぼくも生きようと思えました。

これがぼくの生きてきた中で、見てきた全てです。ぼくの話が、誰かに勇気を与えることができたでしょうか。そうだとしたらなによりもうれしいです。

ぼくの話はここでおしまいですが、ぼくの人生はここで終わるわけではありません。これからも続いていきます。皆さんこれまで本当にありがとうございました。さようなら皆さん。いつまでも元気で……

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じゃあね。

 

前回のブコメ返し

 

前回のブコメ返し

コーシさんブコメありがとうございます。 やはり、中国ネタか…なんだかんだでそこがいちばんのアキレスなのかもしれませんね(*´▽`*)

しなんじゅさんブコメありがとうございます。た、確かに爪痕だけは残せたような気がします! 結果より過程が大事ってハンターハンターにも書いてありました(`・ω・´)キリッ

とおにいさんブコメありがとうございます。ついついやっちゃいました(´>∀<`)ゝ

がんぺきさんブコメありがとうございます。 文学フリマ京都ではありがとうございましたm(_ _)m 差し入れまでいただいて、すごく嬉しかったです(*^^*)

貯め代さんブコメありがとうございます。 イランも最近は結構きな臭いニュース聞くようになりましたよね…。心配です。

happy-ok3さんブコメありがとうございます。やはり最後はこちらからのブロックになってしました(´;ω;`) まあやっぱり人のために何かしてくれる政治家さんがいちばんですね(*^^*)

キロクマニアさんブコメありがとうございます。なるほど、やはり寄付が逆効果だったとは…。ブロックへの道は険しいですね…

くろいぬさんブコメありがとうございます。ですです!なんだかんだで難しいのです…

にゃんこぷさんブコメありがとうございます。うーむ。その可能性はあるのかもしれませんね…。ちょっと善行積んだだけでブロックされる時代は終わったのかも…

kirakunistさんブコメありがとうございます。 もしかしたらそうなのかもしれませんね…

しばさんブコメありがとうございます。な、なるほど…。この1万の寄付も決して無駄ではなかったのかもしれませんね(*´▽`*)

musashino007さんブコメありがとうございます。個人的には結構行けたんじゃないかと思っていたので、不発は悲しかったです(´;ω;`)

えりえりさんブコメありがとうございます。そうなんですよ! 結構強めのストレートのつもりでしたが、蚊に刺されたレベルの扱いでしorz

旭さんブコメありがとうございます。ですです! 1万寄付って結構頑張ってますよね! でもダメだなんて酷すぎます۹(◦`H´◦)۶プンスカ!

ハナサクcoroさんブコメありがとうございます。あー確かに。あの頃ならもっと難易度低かったのかもしれませんね…。うーむ悲しみのぴえん(´;ω;`)

えりんぎさんブコメありがとうございます。1万円も使わなければ、ブロックは厳しいのです…。これは仕方のないことなのです…

ヌーソさんブコメありがとうございます。ですよね!いつかは認められてブロックしてもらえるって信じてます(*^^*)

楓屋さんブコメありがとうございます。うーむ。昔は善行を積むとブロックされると聞いていたのですが…。もしかしたら方針が厳しくなったのかもしれませんね…

ハゲプリンさんブコメありがとうございます。ですね!いつかは会長さんがブロックされるといいのですが…。うーむ。もっと善行を積まないと難しいのかもですね…

みきょうやさんブコメありがとうございます。な、なるほど。あまりにも善行を積みすぎて逆にブロックされないパターンは想定外でした…。案外逆効果だったのかも…

ずずさんブコメありがとうございます。ですね! 会長さんが覚醒すれば、行けるのかも……とちょっと思ったり。

ハハ番さんブコメありがとうございます。なんとか、寄付いっぱい頑張りました! 作者のやまぐちの懐は痛みましたが、これで良かったような気がしますね(*^^*)

Tea Time∞さんブコメありがとうございます。文学に対する熱いエナジーを注ぎ込みました!(´>∀<`)ゝ

ミーマさんブコメありがとうございます。そう言っていただけると1万寄付した甲斐がありました(*^^*) ありがとうございますm(_ _)m

しあすささんブコメありがとうございます。そうなんですよね…。おすすめでまさかのコラボ…これには会長さんどころか、作者のぼくですら、びっくりです!

ららぽさんブコメありがとうございます。そうなんですよ! まさかあんなに時間が過ぎるのが早いなんて思わないじゃないですか…

もぐさんブコメありがとうございます。 もはやこっちからのブロックしかない! って思っちゃいました(*^^*)

muensekiさんブコメありがとうございます。ですです! 1万円ですらこの人たちにとっては雑魚…いろんな意味で悲しくなっちゃいますよね(´;ω;`)

ココさんブコメありがとうございます。ですです! せっかく頑張ったんだからブロックして欲しいですよね(`・ω・´)キリッ

Tさんブコメありがとうございます。うーむ。短歌を持ってしても厳しかったです! 次こそは新しい技を引っ提げて会長さんがまた頑張ってくれるでしょう! 多分…

つがるさんブコメありがとうございます。まあなんというか、ろくでもない政治家さんって結構いるものですよね…。悲しいことですが…

漆うしるさんブコメありがとうございます。コオロギ揚げ…なかなかにインパクトありますね! 10万寄付して、コオロギ揚げコンボならワンチャンあるのかもしれませんね。

ウサピリカさんブコメありがとうございます。1万寄付と俳句を持ってしても厳しいとは…切ないです!そうなのです。会長さんも怒るとたまには恐ろしいのです!

モルさんブコメありがとうございます。会長さん曰く、ブロックされなければならない!そうです! ぼくら会員に熱く語っていました(*´▽`*)

りあんさんブコメありがとうございます。ですね! 1万も使わされてブロックされないとはもう屈辱です! 次の戦いに期待ですね(*^^*)

MWTNBさんブコメありがとうございます。下級国民の会はこれでおしまいですが、楽しんでいただければ何よりです。

ナツネコさんブコメありがとうございます。なんというか、調理するときの罪悪感の話らしいですね…。いやはやあの界隈は謎ですね…

tedd707さんブコメありがとうございます。やはり、ブロックしてくれないのならばこっちからブロするしかありません! うちのサークルはこれでおしまいですm(_ _)m

キラさんブコメありがとうございます。実は驚くべきことに令和16年の未来では総理大臣になって日本を牛耳っているのです…。これは自称未来人の会長さんから聞いたので間違いありません!

猫娘さんブコメありがとうございます。まあエレキテルさんは一発屋…あ、これ以上はいけませんね! ぼくだって会長さんとたまたま組めただけの一発屋ですゆえ…。

コアラさんブコメありがとうございます。そうなんですよね…。コオロギ食の話も結局あんまり広まらなくて、一安心という感じでしょうか…

ちえさんブコメありがとうございます。会長さんならいつの日かきっとブロックされてくれることでしょう。頑張れ会長!

だるころさんブコメありがとうございます。そうなんですよね。昔はどんぐりの中にいる虫さんも貴重なタンパク質だったらしいですからね…。

miyotyaさんブコメありがとうございます。下級国民の会はこれでおしまいですm(_ _)m

cocoさんブコメありがとうございます。会長さんにとっては1万円は大金だったことでしょう!しかーし!ここまでやってもブロックされないなんていくらなんでも鬼畜すぎますよね…

JuniperBerryさんブコメありがとうございます。もう、こうなったらこっちからブロックするしかないのです。うん。会長さんにとってもぼくにとってもそれがいちばんなのです(`・ω・´)キリッ

天機さんブコメありがとうございます。うーん。昔は一時期コウロギ流行ってたので、結構あったんですが、最近はめっきり見かけませんよね…

語郎さんブコメありがとうございます。よくチャー研がわかりましたね! そう! みんなのアイドルチャー研ちゃんですよね!

temahimeさんブコメありがとうございます。下級国民たるものあえて、このぐらいやんなくちゃと思い寄付させていただきました(*^^*)

a-wiさんブコメありがとうございます。下級国民の会はこれでおしまいなのです。会長さんの健康問題や、メインライターのやまぐちのメンタル的にもこれ以上の継続は難しいのです…

ハッチさんブコメありがとうございます。ありがとうございます! そう言っていただけると会長さんもきっと喜んでいると思います(*^^*)

たぬちゃんさんブコメありがとうございます。そうなのです。ブロックされるのも大変なのです…。もう100万ぐらい寄付しないといけないのかも( ̄▽ ̄;)

木乃花さんブコメありがとうございます。そうなんですよー! アパ社長広告は、息子さんが授業で最悪の広告として吊し上げられるレベルなんですよね(*^^*)

hitokutisaizu000さんブコメありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです(*^^*)

逆寅次郎さんブコメありがとうございます。 まあ、政治家さんはみんな生き残るのに必死ですよねー。ちょっと見苦しい気もします(*^^*)

麻夢さんブコメありがとうございます。そうですよー!あれは2013年のネタなので作中だと20年以上前なのです! いろいろ恐ろしいですね( ̄▽ ̄;)

 




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