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Pot-pourri - Eraser, Pencil(2025)

2025年にリリースされたEraser, Pencilの感想です。


 

 

Pot-pourri - Eraser, Pencil(2025)

25年リリースのPot-pourriの3rd。日本でシカゴ音響派及びポストロックそのものが流行するきっかけを作ったHeadzからこれが出てくるということにめちゃくちゃ意味があると思う。レーベル主宰の佐々木敦氏もリリース前からSNSで絶賛していてライブ会場でもめっちゃ見た。実験性と外に開けた歌心が違和なく共存しているアルバム。M2のDressed In BlackはPSP Socialのメンバーもコーラスで参加したエクストリームな先行シングルで、ドロドロのダブエフェクトが入ったイントロのドラムからかなり痛快。各々のフレーズを伸縮させたりズタズタに引き裂いたり、ノイズやグリッチがかかったようなエフェクトが飛び交う液晶氏のアレンジもライブにおける即興的な熱量をそのまんま持ってきたような迫力がある。楽器隊3人のルーツにプログレがあることを思い出させてくれるハードなアンサンブルで、前作ではあまり見れなかった歯切れの良いジャッキジャキのアコギはライブで超ノイジーに化け、純粋にディスコパンクとして踊ることも可能に。

M4のParadisはPot-pourri にしては珍しくNew Orderっぽいストレートなポストパンク/ニューウェーブで、ハンマービートと跳ねたベースライン、粒の粗い電子音はStereolabを想起。シンセの音色は吸い込まれるような不思議な質感があり、ポップなのに冷たい印象もあるsawawo氏の歌声や歌詞ともマッチしてると思う。Pot-pourriというバンド名は平沢進P-MODELのアルバム名から来ていること、フロントマンのsawawo氏とリミックスの液晶氏はART-SCHOOLという巨大な共通項で結ばれていることも思い出してしまう。M7のSetting SunはライブではLCD SoundsystemThe Raptureを思い出すハイなディスコパンクだったはずが、音源はギュッと狭い場所に押し込んだ密室エレクトロファンクへ。こういうライブからのフィードバックを、バンド内にミキサーがいるという内側なのに外部の視点から一度ひっくり返してしまう複雑な構造がPot-pourriの面白さだと思う、とか言いながらレコ発行ったらアルバムバージョンのSettin Sunを主体に超肉体的な爆踊りアンセムとして覚醒しててかなりビビった。

ポップアルバムを掲げるだけあってラストの2曲は素直な歌ものとしてグッとくるナンバーで、M9のYはダビーで艶やかなノイズがとても心地いい。朝に聞きたい。本当に真っすぐ歌と言葉と向き合っているバンドだということがよくわかると思う。M10のOver(and Over)は生演奏とエレクトロニクスが完璧に調和したガチ名曲。歌に関して言えばラルクを思い出す。Paradisと並んで今年最も聞いた曲の一つ。メンバーのルーツでもある80sのポストパンク/ ニューウェーブと、ポストロックエレクトロニカ以降の実験性のキメラのような聞き方もできる作品で、個人的にはDiaryと直線上にある続編っていうより、違う世界線のイフのPot-pourriを聴いてる気持ちになってしまう。こんなに普遍的なのに不思議なアルバムは他にないと思う。

 

 


 

以上でした。前回のDiaryに引き続きlimboという先日出したイラスト集+音楽ZINEという本で記載させてもらった感想を元に一部修正+追記したものになります。実は朱莉TeenageRiotでPot-pourriについては何度も触れてて、年間ベストだったりライブレポ、またsawawo氏が参加した他の作品や液晶氏による2lcdなど関連記事は多数あるのにバンド単体にフォーカスした記事がなかったので、こうやって残せて嬉しいです。

2022年にリリースされた前作。ここに至るまでのライブレポートもいくつかあるんですが上記の記事で触れています。今作が立体的な造形物だとしたら、Diaryはもっと一つの絵画、デカい枠の中で色んな色を混ぜたような作品だと思っていて、勝手にすごく密接な作品だと感じています。音の質感も大きく変わってるんですが、これを一緒くたに"躍らせる"という方向にアップデートされるライブが良い。

フロントマンのsawawo氏によるインタビュー。これが本当に素晴らしい。年間ベストインタビュー的なものを作ったら間違いなく2025年のトップでしょう。ART-SCHOOLは勿論メシュガーやミスチルなど出てくるバンドも全部興味深いですし、sawawo氏の音楽観自体がとても面白く色んなところに感銘を受けました。Eraser, Pencilへの帰結の仕方も見事でバンドのファンでない方にもおすすめしたいです。そしてPot-pourriがどこを見ているかっていうのもわかってそこにも感動してしまう。パンクだなぁ。

今作ゲストで参加したPSP Socialのアルバム感想。3rdと4thはどちらも衝撃を受けたアルバムで自分のスロウコア~ポストロック趣味と合致するとこがあります。

昨年リリースされたlittlegirlhiaceのトリビュートですが、実はPot-pourriの二人がそれぞれ参加しています。

 

最後にEraser,Peinclからすごすぎるライブ映像と、すごすぎるMV。

 




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