動機
Engineering Manager、EMへのキャリアに興味を持つ中で、EMになるにあたって、必要な知識を棚卸ししていました。
以下のようなリンクの記事を参考に、EMになると幅広い知識が求められることを知って、色んな本を読もうと思ったのですが 色んな本を積読したら、一気に全て読まないといけないような感覚になって、読むのが嫌になってしまいました。
元々読みたい本だったはずなので、苦しい思いして読むのも嫌だなと思い、上手く本を読むための動機を見つけようと考えていました。
そこで、分野別に何冊か本をさらっと読んでみて、今の自分に合う本を探して、その本を精読しようと思いました。
今回は、EM向けのキャリアやマネジメント全般を広く解説している本を4冊読んだので、自分がいつこれらの本を読みたいか、メモ書きを残します。
本記事の前提
- 記事を書いた時点で、記事の作成者はエンジニアのRoleであり、EMではありません
- あくまで主観で、自分がどういうときに読みたい本かをメモ書きしているだけで、紹介している本が「良い・悪い」を言いたい訳ではありません
本の紹介の前に
本を読むに当たって、エンジニアのためのマネジメント入門 / エンジニアリングマネージャーのしごと / エンジニアリングが好きな私たちのためのエンジニアリングマネージャー入門 については、ForkwellのYouTube Channelの著者の話を参考にさせてもらいました。
こちらのChannelは、本を読むのに加えて、ForkwellのYouTubeチャンネルで書籍の紹介や著者の思いなどを聞けるのが、大変ありがたいなと思っています。
本の紹介
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
メンターからチームのテックリード、マネージャー、複数チームのマネージャー、経営幹部まで、マネジメントトラックのキャリアパスを網羅的に扱っている本でした。
最初にこの本を読んだのは、3年前くらいにインターンのメンターをするとき、当時のチームのマネージャに「この本のメンターのパートを読んでみると良いかも」って教えてもらったのがきっかけでした。
改めて読み返してみると、今の自分にはマネージャのパートくらいまではかなり自分ごととして読めるようになってきていて、それ以降のパートはこんな世界もあるんだなあって感じでした。
キャリアを俯瞰的に見るのにすごく良い本なのと、キャリアを積んでいくと、より後ろの方まで自分のことと捉えて読めるようになっていく本だなと思いました。
エンジニアのためのマネジメント入門
今までエンジニアとして業務をしていた新人Managerが、適切にManagementするために必要な知識について、網羅的かつ体系的に書かれている本という印象です。
著者の発表スライドを引用させていただきますが、以下のようなマネジメントドメインが存在し、その中でも本書の中ではストラテジック・ビジネスパフォーマンス・ライン・ピープル・チームマネジメントについて、網羅的に触れている、とのことです。

引用元: エンジニアのためのマネジメント入門/Introduction to Management for Software Engineers - Speaker Deck
マネジメント領域は全体が幅広くて、今自分が何をしているんだっけ、どの領域の問題を解決しようとしているんだっけ、となりがちだなと悩んでいたので、全体像を把握して自分に足りないスキルを把握したいときに読みたい本だと思いました。
エンジニアリングマネージャーのしごと
内容自体はエンジニアのためのマネジメント入門と被る部分も多いので、どちらかを読めばある程度網羅的に知識を身につけることはできるのかなと思います。
どちらも良い本という前提で、あえてこの本をエンジニアのためのマネジメント入門と比較すると、コミュニケーション寄りのTopicについて深く書かれていて具体例も多く、自分も含めて人って難しいなあと考えさせられたり、様々なシチュエーションごとにどう行動するのが良いかを考えさせられる本だと感じました。
また、キャリアの構築についても様々な記載があり、自分のビジョンを持つための振り返りと、次の10年のプランを考えるワークをやりたいと思いました。
エンジニアリングが好きな私たちのためのエンジニアリングマネージャー入門
他に紹介されている本と比較すると、著者の経験に基づいて、様々な道具を提供している本です。
僕が思ったことを一言で伝えるなら、この本では、マネージャーとして「バランスを取る」ためのノウハウが多く紹介されている印象です。
例えば、「透明性を重視することは大事であるが、内容によっては個人との会話に収めるべき」といった趣旨の話があったり、上手く立ち回るための方法が多く記載されていました。
他にも「適切に境界線を引く必要がある」など、マネージャーになって自分が潰れないことが大事、と書かれていて、セルフマネジメントの章は個人的にすごく大事だなと感じました。
良い意味でマネージャーとしての泥臭さを身につけるための道具がたくさんあるので、定期的に自分のふるまいがおかしくないかなどをチェックするために読み返したいです。
また、最も最新の本ということもあり、ICトラックのキャリアラダーについてスタッフエンジニアなどの記載があったりするのも良いなと思いました。
本の読み分け
どういうキャリアラダーがあるのかを把握したいときは「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」を読みたいです。
エンジニアリングマネジメントの全容を把握したいときは、「エンジニアのためのマネジメント入門」 or 「エンジニアリングマネージャーのしごと」で、私はどっちも買って良かったなと思っていて、読み分けとしては
- 自分がどこにいるのか分からなくなったり、マネジメントドメインを体系的にかつ辞書的に学びたい時は、エンジニアのためのマネジメント入門
- より具体的にコミュニケーション周りを中心に学んだり、明確なシチュエーションごとに悩みがある場合は、エンジニアリングマネージャーのしごと
という感じかなと思います。
自分の行動レベルでセルフチェックをしたり、辛いときには「エンジニアリングが好きな私たちのためのエンジニアリングマネージャー入門」を読み返したいです。
後書き
ある程度俯瞰的にEMのためのスキルマップを学んだので、次はもう少し深く、自分が困っている領域を中心に学習をしたいです。
また、読んでいる本全体に共通することですが、今の自分の課題感とマッチしない領域で、そこまで興味が持てない領域は、読んでいても身に付かなかったりするので、本の内容を100%理解した、というところには全く到達していないです。
そのため、定期的に読み返して、そのときの自分に足りないものを補っていきたいです。