UE5.5.0 で追加された新機能の中から、気になったものをピックアップして紹介します。
紹介するのは Blueprints と UI 関連の機能のみになります。
今回紹介する機能以外にも新機能はたくさんあるので、ぜひ公式のリリースノートをご覧ください。
Blueprints 関連の新機能
関数パラメータに変更不可設定 (Const) を追加
関数のリファレンス渡しのパラメータに Const 設定が追加されました。
この設定により、パラメータを変更不可(書き込み不可)にできます。

...と言いつつ、現状は Const をオンにしてもパラメータの変更が可能で、コンパイルエラーや警告も発生しませんでした。この点は注意が必要です。
UClass/TSubclassOf 型への UPARAM AllowedClasses メタデータ指定子を追加
UClass と TSubclassOf 型の引数に対して AllowedClasses メタデータを指定できるようになりました。
これにより、 BP 側で指定可能なクラスを制限できます。
UFUNCTION(BlueprintCallable)
void MyFunction(
UPARAM(meta = (AllowedClasses = "/Script/Engine.Actor")) UClass* Class1,
UPARAM(meta = (AllowedClasses = "/Script/Engine.Actor")) TSubclassOf<UObject> Class2
);
また、リリースノートでは ShowDisplayNames メタデータ指定子の追加も記載されていますが、その効果は未確認です。
Slate 関連の新機能
フォントアトラスビジュアライザで各グリフの情報を表示
フォントアトラスビジュアライザ(ウィジェットリフレクタのメニューバー > アトラス > フォントアトラスを表示)で、グリフにマウスオーバーするとフォントやサイズなどの情報がツールチップで表示されるようになりました。

UMG 関連の新機能
マウスカーソル位置を取得するマテリアル関数を追加
新しいマテリアル関数 MF_UI_CursorPosition を使うことで、マテリアル側でマウスカーソルの位置を取得できるようになりました。

ビューポートの左上(タイトルバーを含む部分)を (0, 0) とした位置を取得できます。

CommonVideoPlayer の関数を BP でも扱えるようになった
これまで C++ 専用だった CommonVideoPlayer の関数が BP で利用可能になりました。
使い方については以下の記事をご覧ください。
UI コンポーネントシステムの導入(実験段階)
UMG に実験的な機能として「 UI コンポーネントシステム」が導入されました。
このシステムでは、アクターにコンポーネントを付与するのと同様に、 Widget にコンポーネントを付与して機能を追加できます。
利用するには、コンソールコマンド "Widget.ExposeUIComponents true" を実行する必要があります。
コマンドを実行後、 UserWidget を開くと詳細タブに「新規コンポーネントを追加」ボタンが表示されます。

「新規コンポーネントを追加」から UUIComponent を継承したクラス( C++ 必須)を新規コンポーネントとして追加できます。
追加したのはいいものの削除する方法がわからない...

UE5.5.0 時点では基本的な機能のみ実装されています。
今後のアップデートでエンジン側からもコンポーネントが提供されていくそうです。
あとがき
細々とした機能の紹介でしたが、便利になっていて良いですね。
特に、まだ実験段階ですが UI コンポーネントシステムが気になりました。
どういった活用方法が生まれるのか楽しみです。
記事の内容について、誤字脱字、内容の誤り、感想などありましたら気軽にコメントしていただけると嬉しいです。(このブログでも SNS でも歓迎です。)