
東京ドーム……!上京した私にとって,それはあまりにも甘美な響きでした.
すっかり3ヶ月ほど経ってしまいましたが,実は私も米津玄師のライブツアー「JUNK」に参戦していました.東京ドーム公演の2日目,つまり日本ツアーの最終公演です.
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昨年夏,母とそれぞれアルバム「LOST CORNER」を購入し,東京ドーム公演に申し込むこと2回.なんとか東京ドーム2日目スタンド席のチケットを掴むことができました.こう毎回当てているとそろそろ外しそうな予感がしてきます.今回は末妹も加えて4人で参戦して来ました.
平日の昼下がりではありましたが,東京ドームは流石の賑わいでした.ドームシティのいたるところのスクリーンに,がらくたくんたちのアニメーションが流れていました.アニメーションのバックに楽曲「LOST CORNER」が流れているから気分も軽やか.さながらお祭りのようでした.

整理券の存在を知らなかった私は,現地での物販列の長さに天を仰ぐしかありませんでした.グッズは後日買うことにしましたが,ガチャガチャにはなんとかありつけました.フィギュアたちはしっかり金属製で,意外と重かったですね.
開演1時間ほど前に会場入りしました.座席はスタンド2階席の最前.転落防止のためスタンディングはNG.関係者席らしきエリアもよく見えました.
さすがはドーム,とにかく人が多い.野球の試合の日と同様にフードも売っていましたし,売り子さんがペプシを売り歩いているのが目につきました.辺りを見渡していて感じたのは,おばあちゃんが多かったことでしょうか.過去のライブと比べて全体的に年齢層が上がったのを感じました.
定刻を過ぎて消灯.赤筋の雷鳴,花道やステージの後縁に赤い光が走るなかで本人降臨.<RED OUT>にてライブスタート.サビ前の「消えろ」が鬼気迫っていました.もちろん生のバンドサウンドです,だからこそ音源以上のグルーヴ感.
つづけてダンサーを伴って,夜の大都会のアニメをバックに<感電>.背景の街並みがサイバーパンクな色合いに変わって<マルゲリータ>.アイナ・ジ・エンドは来ず……!!(ファイナルと言えば菅田将暉や常田大希といったゲストが登場することもしばしばあったので,正直期待していました)
途中のキーボード・宮川さんのソロが見事でした.確証が持てなかったですが,どうやら「xoxo」がコールになっていたようですね.
3曲を終え,「最高の夜にしていきましょう」という旨の軽めの挨拶.おもむろにギターを構え,早々に<アイネクライネ>が演奏されました.中ちゃんと一緒に弾くのがいいですよね.しばしピアノソロを挟んで<LADY>.後ろにリング状のライトが浮かび上がり,一筋の白線がセンターステージに伸びていました.MVのオマージュですね.はみださないように歩きながらセンターステージに米津玄師が出てきました.そのままの流れで新曲<Azalea>へ.背景のモニターには歌っている様子が鏡写しで投影されていました.楽曲の後半,通路に大急ぎで布が敷かれていました.何のことかと思っていると,いつの間にかその布が浮上(!)下からのピンク色の光を水面のように反射して幻想的でした.<ゆめうつつ>によく似合う.
メインステージに帰還し,続けて<さよーならまたいつか!>.袴姿のダンサーたちが紅白みたいに軽妙に踊っていました.大サビのタイミングで花びらが発射!曲の終わりのキメはピースを見せてくれました.
ここで一旦MCを挟み,圧巻の<地球儀>.続けて黄色のレーザーが会場中を照らして<YELLOW GHOST>.仁王立ちのまま叫ぶように<M八七>.バンド感が沁みる<Lemon>,「怪獣の子ども」のアニメーションをフルに活用した<海の幽霊>,と大型タイアップを彩った楽曲が続きました.
これらのタイアップラッシュの後のMCでは,自分のキャリアを振り返っていました.徳島生まれニコニコ育ちということで,ライブという文化になじみがなかったそうで,此度のドーム公演についてもどこか他人事のように感じていたのだとか.
ハチとしてボカロ楽曲を投稿していた頃は,画面を介して誰かに届くという体験をとにかく楽しんでいた.当時,彼の音楽を聴いている人は画面の向こう側.深夜に何らかの事情を抱えて起きていたような人だったかもしれない.それから月日が経って,今はこうして対面で会えている,今日まで生きてくれてありがとうというお話でした.……シリアスにしすぎたけど次はもっと皮肉的だからと強制的に空気を戻す.上がってくれませんか?のあおりを受けて後ろの観客が結構立ち上がったようでした.私は立てませんでしたが.
そこへ鳴り響いてきたのは踏切の警報音.「いや一番シリアスなやつじゃん」と思いました.<とまれみよ>.ライブでも冷笑的でした.本当に口角が片方だけ上がっている.続けて「空想」広島公演では謎の新曲だった<LENS FLARE>.
しばしのドラムソロ.いつの間にかメインステージ中央にクッションが出現.身を預けるように<毎日>が披露されました.背景のタワーの各所にはダンサーが登っていてとにかく賑やか.
ここからの後半戦はメドレー仕様.えぐかったです.まずは<LOSER>.米津自身もタワーに昇るのは定番の演出となってきました.続けて<KICK BACK>!!!もはや会場が揺れていました.この曲といえば小型カメラを通して自分の顔をスクリーンに映す演出.超超超いい感じでした.今度はギターを構えて<ピースサイン>,からの2024仕様のMVをバックに<ドーナツホール>!!!!!
凄まじいラッシュで,「あなたの名前は?」で思わず放心してしまいました.背景のスクリーンにはドーナツ状のごみ山を真上から写していました.カメラはその中央,深い穴の中に潜り込んでいき,やがてガラクタの洞窟に辿り着きました.ここで演奏されたのが<がらくた>.救われる感じのバンドサウンドの余韻とともに,本編が終了していきました.
声を枯らしてアンコールを待っていると,雪氷のようなシンセサウンドとともに<BOW AND ARROW>が演奏されました.曲の終わりでメンバー紹介も兼ねたアンコールMCに突入.
恒例の中ちゃんタイム.5万人の観客が詰めかける前でも中ちゃんとのMCのぐっだぐだぶりは相変わらずでした.安心.そろそろ中ちゃんも歌ってほしいと思うんですよ.声良いし.「セイホー?」「~~から来た人?」「~~のタオル持ってる人?」と勢いよくコーレス1発目をあげるも,3発目くらいで続かなくなってぐだり会場の笑いを誘うこと数回.さらに中ちゃんがセンターステージに走って出てくる一幕もありました.その後のヨネとの会話で息が上がっていました.ヨネ曰く「サムスの走り方だったよね.おれがよく使うやつ」……米津玄師でもスマブラなんて遊ぶんですね.
もう何曲かやって帰るとのこと,まずは<Plazma>.大トリを飾ったのは<LOST CORNER>でした.ピッチャーが出てくるような車に乗りながら歌っていました.衝撃的だったのがそのままステージを降りてアリーナの外周を一周したこと.米津玄師が近くに来たらみんな手を振りまくっていました.さらに二サビのタイミングで銀テが発射!!アリーナ下手側の人は上からのテープと目の前の米津とで感情が渋滞したことと思います.アウトロはギターソロが追加されていたのもあって,これはライブ映像が楽しみ.
そのまま終演.<おはよう>をバックにスタッフロールが流れました.
最後に印象に残っているのが,なかなか帰れなかったこと.規制退場にかなり待たされたのと,ドームの外に出ても,オブジェの写真を撮る人,春日駅・後楽園駅(大江戸線,南北線,丸の内線)に向かう人,水道橋駅(JR線,三田線)との流れが交差して思うように動けませんでした.これが東京ドームでライブを観るということか…….

混雑まで含めて夢のようなひと時でした.この勢いのままワールドツアーまで成し遂げてしまったわけですから参ります.次回のライブは未定ですが,また参戦できたら嬉しいですね.最後までお読みいただき,ありがとうございました.
