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【異常徒歩日記】都営大江戸線の冒険【伊能忠敬界隈】

 2025年1月3日(金).正月三が日を東京で過ごしていたものの,どこか旅に行きたいという衝動と,ついその前に広島に帰省して出費をケチりたい卑しさが,ぼくに天啓を与えました.地下鉄の沿線を歩けば,それなりに疲労が得られ,かつ,都内でも新鮮な感覚を味わえるのではないか,と.

 

 就職のため東京に出てきてそろそろ1年.職場が都内中心部であることや,その帰りに副都心に寄ってみたり,休日も都内の観光名所に出かけたりしているうちに,地下鉄を乗り継いで移動するのもすっかり慣れてきました.

 思えば,昨年春には青春18きっぷであちこちの電車を乗り回していました.広島を出て,中国山地を抜けて鳥取に行ったり,途中志摩スペイン村に寄ったり,長野に寄ったり,新潟ではしゃいだり.そうやってあちこちを移動した際も,とにかく車窓を眺めているのが好きでした.

 地下鉄も広義の電車ではありますが,決定的な弱点が一つ.車窓を楽しめない点です.そのため読書やネットサーフィンが捗るため,移動時間を移動のみに充てないで済むのは強力ですが,面白みに欠けます.どうしても都心部の景色は点と点の集合で認識することになり,車窓を楽しむことによって景色を線でつなげることが難しくなってしまいます.

 都営大江戸線の環状部を例に挙げると,新宿,飯田橋,春日,御徒町,汐留,赤羽橋(東京タワー),六本木,国立競技場のそれぞれには行ったことがあるのですが,それぞれの場所がどういう街並みを介して繋がっているのかという”間”の部分は,地下鉄で移動しているだけではわかりません.

 そこで,今回はこれらの景色が地上でどのようにつながっているのかを発見する旅として,都営大江戸線の環状部28キロを歩いてみようと思い至ったのでした.

(写真の中央左側,新宿を起点に膨らんだ弧を描く,濃いピンクの横長の路線です)

 1月3日.箱根駅伝の中継を観戦してから家を出ました.新宿駅西口地下広場に着いたのは14時10分ごろ.およそ8時間後にここに戻ってくるのだろうと思って西口方面に歩き始めました.

 まずは地下通路を通り抜けて新宿西口駅.ここからは各駅に立ち寄った証明として,駅ごとのロゴの写真を撮っています.

 

 新宿西口駅のD3出口で地上に出ます.道沿いには蒙古タンメン中本新宿店学問バーKisiという,一度は目的地としていた場所を通り過ぎます.

それぞれのために移動していたのでこれらが近所にあったなんて歩いてみるまで気づきませんでした.このような発見を得るのがこの旅の目的です.

 北新宿百人町交差点を右折して進路を東にとります.JRの線路をくぐって山手線の内側へ.おおよそ歌舞伎町の北限を進んで,東新宿駅に着きました.

 

 団子坂を上ってさらに東へ.若松河田駅牛込柳町駅と,順調に進んでいきます.この辺りは住宅街が続いており,周りの建物も背が低く,道路も対向2車線の静かなエリアでした.牛込神楽坂駅では神楽坂を下って遥か数キロメートル先の東京大神宮から連なっている人垣に慄きました.東京大神宮・富士見周辺の賑わいはさぞかしなんでしょう.

 

 愚直に東に歩き続けるだけかと思いきや,一時的に南に蛇行したところに飯田橋駅がありました.JRの駅から眺めると大江戸線だけやけに遠いですが,やむに已まれぬ遠さなのでしょうか.この駅はC3出口から.何かと話題になる緑色の鉄骨の意匠はこの入口からホームに潜ったところにありますよね.

 

 小石川後楽園の裏手と東京ドームの外周を抜けて春日駅へ.そこから急坂を上って本郷三丁目駅に辿り着きました.この辺りのラーメン屋に高校時代の友達と来た覚えがありました.

 

 湯島天満宮の横を通り過ぎたところに上野御徒町駅がありました.御朱印を集めている私にとってはまた来たい場所です.

 

 アメ横を横切ってさらに東へ進みます.新御徒町駅蔵前駅を通り過ぎました.

  

 時刻はそろそろ4時.お腹が空いてきました.今日はパワフルにワッパーをほおばりたい気分.最寄りのバーガーキングを調べます.「またすぐ見つかるだろう」と御徒町で行かなかったのを悔やみつつに浅草に寄ります.流石は三が日最終日.浅草寺の前は歩行者天国が敷かれての大混雑でした.

 

 バーガーキングでエネルギーを補給しているうちに日が沈んでしまいました.蔵前駅まで戻ってきて徒歩旅を再開します.隅田川を渡ってすぐ,本所一丁目交差点で右折.ここからは南を目指します.

 この辺りは初めて来るエリアだったので,景色が繋がる感動よりも,知らない場所に来たワクワクのほうが大きかったですね.灰色一色な景色が不気味だった東京都慰霊堂の横を通って,両国駅森下駅.この辺りは駅間が狭くてスムーズです.

 

 

 松尾芭蕉ゆかりのあれこれがこの辺りに残っていることを初めて知りました.ハンドルネームに「芭蕉」を使っている身としては,またじっくり味わわねばならない場所です.この松尾芭蕉に腰を抜かしそうになりました.急に視界の横にリアルな石像が現れるのは怖い.

 続けて清澄白河駅門前仲町駅月島駅勝どき駅を順調に通り過ぎます.勝手に下町のイメージを抱いていましたが,住所上は「東京都中央区」というギャップがありました.よく見たら街路も碁盤の目状に作られていて現代的です.

  

 

 勝どき橋を過ぎたところで西へ進路をとります.ここだけ線路が道路の真下を通っていないので注意が必要でした.長い築地大橋を渡って,築地市場駅に到着です.市場跡地という有様で,壁の向こうには空き地が広がっているのがわかります.

 

 さらに汐留駅大門駅とかなり迷いました.さらに増上寺東京タワーをパシャパシャと写真に収めます.増上寺は日中の箱根駅伝でも通る場所ですが,昼間の喧騒が嘘みたいに静まり返っていました.

 この旅の中で1番迷ったのは汐留駅の地下です.駅番号のロゴがなかなか見つかりませんでした.首都高が複雑に絡み合っているので上を眺めるのも楽しい場所,武骨なコンクリートにロマンが刺激されます.

 

 

 芝公園三田線と交差して,赤羽橋駅まで来ました.東京タワーに行ったときにここで降りたことがありました.続けて麻布十番駅.すれちがう人が全員ファビュラスで,自分が場違いにみすぼらしいのではと不安になります.

 

 この旅で最もきつかった上り坂(芋洗坂)を何とか上って,六本木駅に着きました.以前六本木ヒルズに行ったときには,地上にこんな起伏があるなんて思いもよりませんでした.それにしてもイルミネーションが綺麗でしたね.

 

 続けて青山一丁目駅.そろそろ体力的にしんどくなってきたので,ここからは音楽を聴きながら歩きます.国立競技場駅育英会のパーティーで来ことがありました.

 

 

代々木駅まで来るとゴールも目前でした.あとは中央線に従って歩けば新宿駅に至るので.そういえばここは3月の静岡ドライブのクルマの返却地点の近所でした.あの日はここから自転車で家に帰ったのか…….

 あとはゴールである西口地下広場を目指すだけでした.が,まさか代々木~新宿よりも新宿~新宿駅西口地下広場の方が遠いとは.とはいえ,最終的にはジャスト8時間くらいでゴールできました.

 

 金曜日の夜の新宿ではありましたが,一人で悦に浸ってもしょうがないので,その足でさっさと家に帰りました.ただ夜も遅かったので湿布を貼って寝て,お風呂には翌朝入りました.これだけの距離を一気に歩いたのは人生で初めてだったので肉体的な疲労感が未知数でしたが,筋肉痛が脚ではなくお尻に来たくらいで済みました.意外と歩けるんだな,と素直に感動したものです.

 

 都営大江戸線,というチョイスも良かった気がします.ほどよく都内の観光名所を巡れるので,歩いていて飽きが来なかったですね.楽しい旅でした.

 次回は有楽町線を取り上げます.ここまでお読みいただき,ありがとうございました.




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