出先がたまたま道南の噴火湾方面だったもので……
昼食は伊達市の老舗「そば順」さんに足を運んでのランチタイム。

名物である手打ちそばと、このお店が発祥である「たこ天」の堂々たる二枚看板、
この二つ以外にもおいしいものが沢山あるお店だということは、先だっての訪問で
しみじみ実感&再認識させられましたので……
このたびの訪問でも、もう少しその辺を深堀りしてみたくなった次第。

そんなわけで今回は、冷たいざるそばと数種の天ぷらが品よくまとめられている
こちらの”ほたて天ざるセット”を注文しての舌鼓です。

天ぷらのさくさく、ほっこりな温かさと蕎麦のしゃっきり、すっきり清冽な冷たさ、
両方のコントラストの楽しさこそが本セットメニューの真骨頂。
まずはざる蕎麦をずずっと啜って、相変わらずの出来の良さに頬をほころばせ……

すかさず歯を入れた天ぷらたちの、揚げたてでなければ味わえないサクサクぶりの
心地よさに思わず目が細まってしまう、という次第。
カボチャなどの野菜類の、細心の注意が払われた野菜類の揚がり具合も絶にして妙で
もう結構この上なしなんですが、やはりこの一膳における最大の眼目はと言われれば
メニューでも高らかに掲げられたホタテの存在に尽きますね。
かき揚げとして供されるからには、その具材たるホタテは一皿まるまんまではなくて
ベビーホタテ(ホタテの稚貝)なのですが……それだけに、かき揚げに歯を入れた瞬間
生地の中へたっぷりと練りこまれ、香ばしく揚がったベビーホタテが一斉に群れを成し
体内に秘められた旨味のエキスを、口中へ一斉に弾けさせます。

ああ、まったくもってその瞬間の興奮たるや! そして口福たるや!
そばツユの中に旨味と脂が溶け出すことでより豊潤さを増していく味わいともども
料理の妙味ってものをしみじみ実感させてもらえますね~(しみじみ)。