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ドッキンハートにまばたきショット! の巻

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静かに夕焼けが、大地を包んでいく……

何時もと変わらぬ、日暮れ。

街全体が朱に染まるこの時間帯は、昼の装いから夜の装いへと変わる

不思議な活気がみなぎる時間帯でもあったりするのはご承知の通り。

そんなわけで、幕を開ける『飛び出せ! 宙マン』。

今回はこの、夕暮れ時の北海道千歳市から物語を始めよう。

 

 

宙マン「いやー、宇佐美さん、元気そうで何よりだったねぇ!」

落合さん「骨折でご入院と伺った時には、大変驚きましたけど……」

ビーコン「でも、手術後の経過もしっかり順調みたいで。

 あの様子なら、早いうちにギブスも外れるんじゃないっスか?」

ピグモン「はうはう~、うさ子ちゃんも安心なの~」

宙マンファミリーのご近所さん……

千歳市ほんわか町において、個人経営の電気店を営んでいる

宇佐美さんが骨折で入院したと聞き及び、こんち宙マンたちは

入院先の市民総合病院へとお見舞いに行ってきたのであった。

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宙マン「う~ん、それにしても……

 宇佐美さんの様子を見て安心したら、無性にお腹がすいてきたな」

ビーコン「時間も時間、もう夕飯時っスもんねぇ」

落合さん「そういう事でしたら、皆様……

 これから揃って、何か美味しいものでも食べて帰りません?

 例えば……味噌ラーメンなど」

宙マン「おおっ、いいねぇ、味噌ラーメン!」

宙マン「指先までも痺れるような、濃厚・濃密な味噌の旨味……

 まだまだ冷える今の季節には、またとないご馳走だよ!」

ピグモン「はうはう~、ピグちゃんもラーメン食べたいの~♪」

ビーコン「っしゃ、決まりっスね、落合さん!」

落合さん「ええ、それではお店へと出発(致しましょうか)……」

 

……と、落合さんが言いかけたその時である!

ズゴゴゴグワーンっ!

ピグモン「きゃ、きゃああああんっ!」

落合さん「あらあらまぁまぁ……何ですの、いきなり!?」

ビーコン「どひ~っ、なんスか、何なんスか~!?(汗)」

めりめり地面に亀裂を走らせ、舗装道路をもやすやすと引き裂いて

地の底から今、その姿を現わさんとしている邪悪な影。

……果たして、それは!?

「ケケケケケェェーッ!!」

 

ピグモン「ああっ、おっきな怪獣なの!」

地上に這い出てきたのは、肩で風切る小粋な男……ではなくって

ご覧の通り、ずんぐりむっくりの暴れん坊怪獣「キーラー」。

 

Q星出身・光熱怪獣「キーラ」の同族で、名前の語尾を伸ばす発音は

彼の生まれ育った「怪獣星」の独特な訛りなのだ、という。

キーラー「ケケケケーっ!

 よ~うようよう、俺の名前を知ってるか~い?

 俺はキーラーだよ、キーラーってんだぁ~!」

宙マン「あの過剰な自己主張……覚えがあるぞ!」

落合さん「ええ、そう言われてみれば確かに……」

ビーコン「(頷き)前にも何度か、千歳を襲ったヤツっスよ!」

 

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キーラー「今回もまたまたリベンジのためにやって来たのさぁ。

 七転び八置き、基本はこの精神でいかなくちゃ――

 だが、今回、失敗するつもりは全然ないんけどねぇ!」

ビーコン「う~ん、部分、部分はイイこと言ってるっぽいスけど……」

落合さん「……結局、やる事は例のごとくの大暴れ、ですものねぇ!」

キーラー「ケケケーッ、そう褒められるとテレるなぁ!?」

落合さん「褒めてませんからっ!(汗)」

イフ「わははは! さぁ行け、行くがよい、キーラーよ!

 怪獣軍団の底力、地球の者どもに思い知らせてやるのだ!」

キーラー「ケケケーッ、やらせてもらいますぜ、魔王様!」

怪獣魔王の命を受け、猛然と進撃開始するキーラー!

迫り来るその巨体を前に、悲鳴をあげて逃げ惑う千歳の人々。

ビーコン「どひ~っ、旨いラーメンにありつけると思ったら……」

落合さん「どうして毎度「こう」なってしまうんでしょうねぇ!?(汗)」

ピグモン「えう~、そんなコト言ってる場合じゃないの~!」

宙マン「いいから逃げるんだ――こっちだ、早く!」

大怪獣キーラーの出現により、千歳市内は大混乱。

だが、こんな緊急事態を、航空防衛隊は座して見ているだけではない。

落合さん「あらまぁ、あれに聞こえますは山鹿流の陣太鼓……」

ビーコン「……もとい、航空防衛隊のジェット音っス!」

ピグモン「はうはう~、おじさんたち、がんばってなの~!」

「ようし――全機、攻撃開始だっ!

大空の戦闘機編隊から叩きこまれる、ロケット砲の一斉攻撃!

人間相手の戦争ならば、絶大な威力を発揮するであろう通常兵器だが

宇宙の荒くれ者・キーラーには全く通用しない。

 

「ううむっ……なんて奴だ!」

キーラー「ケケケーッ、驚くのはこれからだってーの!」

 

シュバッ! シュババババッ!

「う、うわぁぁぁぁ……っ!?」

キーラーのショック閃光に、一機、また一機と撃墜され……

戦闘機編隊は、今日も奮戦空しく壊滅を余儀なくされてしまう。

 

キーラー「ケケケのケー、どんどんいっちゃうよ! もうどんどん!」

調子に乗って、周囲にショック閃光を乱射するキーラー。

爆発! 炎上!

千歳の街の運命は、今や紅蓮の炎の中に尽きようとしていた!

ビーコン「ひぇぇぇ、もうだめっス、おしまいっス!」

落合さん「こうなってはもう、お殿様だけが頼みの綱ですわっ」

ピグモン「はわわ……宙マン、宙マン、なんとかしてなの~」

宙マン「(頷き)おのれ、もう許さんぞ!

 宙マン・ファイト・ゴー!!

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閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。

華麗な空中回転とともに、荒れ狂うキーラーの前へ舞い降りる!

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宙マン「トゥアーっ! 宙マン、参上!

 怪獣キーラー、性懲りもなく何度来ようが同じことだ!」

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ズ、ズーンっ!!

キーラー「ケケケーッ、また邪魔する気かよぅ、宙マン!?」

宙マン「お邪魔はそっちの方だ、よりにもよってこの夕餉時に!」

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ファイティングポーズとともに、敢然と身構える宙マン――

さぁ、今日もまた、世紀のスーパーバトル開幕だ!

ビーコン「ふぃ~、やっぱここ一番の時にはアニキっスよねぇ!」

落合さん「えぇ、それはもう、私たちのお殿様ですもの!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、がんばってなの~!」

激突、宙マン対キーラー!

落合さんたちの見守る前で、巨大な力と力が拮抗する。

キーラー「ケケケーッ、三度目の正直!

 今日こそ、前に受けたクツジョクを晴らしてやるぜィ!」

宙マン「いいや、黒星の数が増えるだけさ!」

キーラー「ムキーッ! 余裕ぶりやがって、ムカツク~っ!」

怒るキーラーの両目から迸るショック閃光!

が、その一閃は、宙マンのクロスガードで難なく無力化された。

 

キーラー「……こ、コンニャロめがぁぁ~っ!!」

宙マン「トゥリャァァーッ!」

逆上して、しゃにむに突進してくるキーラー!

だが宙マンは、華麗なジャンプと空中回転でひらりとかわす。

宙マン「そら、こっちだこっちだ!」

キーラー「うぐぐっ、このおぉっ!」

慌てて振り返り、反撃しようとするキーラーだったが……

既に、戦いは宙マンのペース。

キーラーのパンチ攻撃を軽くいなして、宙マン・キックが炸裂!

更に、グロッキーになったキーラーの巨体を軽々と持ち上げ……

宙マン・リフターで、一気に投げ飛ばして地面に叩きつける!

正義の連続攻撃で、キーラーがふらふらになったところへ――

 

宙マン「くらえ!

 宙マン・エクシードフラッシュ!!

全身のエネルギーを極限まで凝縮して放つ、虹色の必殺光線……

エクシードフラッシュの一閃が、キーラーを直撃!!

キーラー「がハぁっ……この次こそ見てろよぉぉ~っ!」

やったぞ宙マン、大勝利!

ビーコン「いえっふ~! 今日もアニキがやってくれたっスよぉ!」

落合さん「お見事ですわ、やはりお殿様は素敵です!」

ピグモン「はうはう~、宙マン、ありがとうなの~♪」

イフ「うぐぐぐっ……おのれ、おのれ、またしても宙マンめが!!

 どこまでワシら怪獣軍団の邪魔をすれば気が済むのか……。

 だが今に見ておれ、この次にはこうはいかんぞ!」

 

……などと言う、怪獣魔王の負け惜しみはさて置いて。

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かくして宙マンの活躍により、恐るべき大怪獣キーラーは撃退され

千歳市には再び、夕餉時の穏やかな時間が戻ってきたのであった。

 

落合さん「改めましてお殿様、大変お疲れ様でした!」

宙マン「ふぅ~、一戦交えたらすっかりお腹がペコペコだよ!

 さぁさぁ、急いで味噌ラーメン食べに行こうじゃないか!」

ピグモン「はうはう~、味噌ラーメン、味噌ラーメンなの~」

落合さん「えぇ、指先まで痺れる濃厚・濃密な味わいを……!」

ビーコン「ヒヒヒ、そしてそして!

 落合さんには、そのまた上行く濃厚・濃密なキッスの暴風雨を

 オイラがベッドの上でプレゼント!

 さぁハニー、心を開いて、ついでにおマタも開いて……♪」

 

落合さん「……(ぶ ち っ !!)」

 げ し っ !

落合さん「ねーいっ! ほんとにまったく、この怪獣(ひと)はっ!!」

ビーコン「どひ~っ、結局今回もこうなっちまうっスねぇぇ~」

宙マン「はっはっはっはっ」

 

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ひとつの危機は去った……

だが、怪獣軍団の野望は未だ尽きない。

さぁ、次回はどんな冒険が待っているのかな?

 

 

 

 

 

 

 




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