とりたてて気張って店を探し回るだけでもなく、ただ普段何気なく通ってる
生活圏内の店を取り上げるだけで、自然と「名店紹介」になってしまう……
こと「食」に関する限りは、つくづく嬉しい環境だなあと思いますです。

さて、この日はちょうど出先が空知・岩見沢方面でしたので、当地におきまして
老舗の域に達したドライブイン「お食事処 モルパ」さんにお邪魔しての昼食。
お恥ずかしながら我が北海道のドライブインめしって言いますと、
ひと昔~ふた昔まえあたりは本道のロケーションその他に胡坐をかいた
「ちゃんとしてない店」も多くってですね。
1970年の創業から半世紀以上の時を重ね、かつてのドライブイン隆盛期も過ぎて
今や各地のコンビニや「道の駅」がその役割を受け継いでいる状況下にあってもなP
老舗店として生き残り、旨くて充実した料理を供するるお店として現在進行形なのは、
ひとえにそれだけで「良いお店」であることの証明に他なりません。

まずはまぁ、ご覧下さいーー
創業1970年以来の空気を現在に伝える、郷愁を誘う店内レイアウト。
そして、その中で味わう由緒正しき「ドライブインめし」の精華!
そんな「モルパ」さんで、この度は”ミートカツ・スパゲティ”を頂いてきました。

熱された鉄皿の上に、茹で上がったスパゲティ麺。
その上に更に揚げたてのトンカツを載せ、ミートそーづをたっぷりかけた料理と言えば
道東・釧路の名物B級グルメ”スパカツ”が思い浮かぶところですが、ご店主によれば
同店のミートスパはそれとはまったく別ルーツの発想で生まれ、開店当初からの
長きに渡って「モルパ」さんの名物料理として親しまれてきたものだ、とのこと。

これについては寒々とした北国・北海道の四季と言う状況下と、アツアツの旨いものを
ボリュームたっぷりに提供してあげたい……と言う、あくまでもお客さん本位の目線で
メニュー開発に打ち込んだそれぞれの地域の料理人さんたちの心意気がもたらした
一種の「収斂進化」のようなものなのだろう、と思います。

そんな「お客様本位」の精神とともに生まれ、今日に至るまで親しまれ続けている
岩見沢「モルパ」さんのミートカツ・スパゲティ。

最初に啜りこんで「パスタ専門店のものよりもやや柔らかめかな?」と思える麺は
アツアツの鉄板に触れる(つまりその部分がカリカリのお焦げ状態になる)ことや
上に乗せられたトンカツのカリカリとクリスプな食感との対比でその真価を発揮し
トマトの酸味や野菜類の旨味が相まったミートソースの旨味にもしっかり調和し
まさしく三位一体、味わいの豊かさに本気でフォークが止まらなくなります。

これから気候も穏やかになり、長距離ドライブなどにはもってこいの北海道。
旅の途中の元気補給、あるいはそれそのものを味わう目的での訪問だったとしても
絶対に損はさせないこのお店、ひとつご訪問はいかがでしょうか?