誕生から半世紀の時を経てもなお、リアルタイム直撃世代の胸に強烈な印象を残し
また作品そのものの有するパワーと楽しさが、新たな世代のファンをも生んでいる
本邦「ロボットもの」の金字塔、永井豪とダイナミックプロ原作による作品群。

そんなダイナミックプロ作品の50周年記念書籍のひとつとして続々と刊行され、
たっぷりと盛り込まれた情報量の充実度とも相まって多くのファンの好評を博している
双葉社「激闘録」シリーズの現時点における最新刊、先月リリースされたばかりの
『ゲッターロボG 百鬼ロボット激闘録』。

本屋の店頭で表紙を見かけ次第、迷わず手に取ってレジへと直行できるのは
既刊・激闘録シリーズ三冊の内容が培ってくれた執筆陣への信頼そのもので、
有難いことにその期待は今回も全く裏切られませんでした。

前作・恐竜帝国の「キャプテン」たちの中から萌芽を見せた、人間臭くドラマチックな
数々の魅力的要素をシャープに、硬質な形でブラッシュアップさせ、より人間に近い
外見と内面を有した「鬼」たちを敵に据え、ゲッターチームと絡ませることによって
前作『ゲッターロボ』での経験値蓄積に伴う作画・演出レベルの著しい向上も追い風に
ハードな手応えを伴った重厚な物語性とロボットアクション要素がバランスよく
相互のよさを活かしあった傑作・佳作エピソードを続出させた『ゲッターロボG」。

そんな『G』の激闘の歴史を振り返ることは、とりも直さず敵・百鬼ロボットの
操縦者たる百鬼百人衆の存在感にもページを割かざるを得ないわけないんですが……
そこはもう、この執筆陣ですから抜かりがあろうはずもなく。

むしろ本書に関しては、それらの情報量を一ページごとの百鬼ロボ紹介ページに
どれだけ詰め込めるかと言う「読みやすいレイアウト」と「ギリギリの情報量」との
バランス感覚の狭間で執筆陣が別の苦悩を強いられてる感も伺え、一読者的には
そこがまた興味深かったり(笑)。

まぁそれに関しては、全39話と言う本作の短さゆえに、自雷鬼や胡蝶鬼、牛剣鬼など
印象的な百人衆の内面やドラマに随時別頁を費やして深堀りできた幸運があったのも
間違いなくて…… でもこの調子でいくと、次に来る(であろう)『グレンダイザー』
ベガ星連合軍コマンダー関連はさらに大変だろうな、とも(汗)。

本作を皮切りに、本邦ロボットアニメの発展を語る上では決して欠くことの出来ない
伝説のアニメーター、故・金田伊功氏の存在の大きさにもしっかりと触れられ、
中村淳一氏のド迫力表紙イラストともども、読み応えも見応えもダイナマイト級。
今もなおゲッターロボGwo「不滅のマシン」と呼ばしむる理由……
こんなにも強くて、巨大で、悪辣で、あまりにも魅力的だった百鬼帝国と言う敵と
百鬼ロボットたちの存在感を、今こそしっかり味わって噛みしめましょう!!