ある日、ある時、突然に……
全ての記憶を失った状態で、空の彼方から「降って」きた謎の青年。
名前も、素性も、全ての記憶を失った中で、「彼」の中に唯一残されていたものは
思いのほか器用な「お箸の使い方」の本能のみだった(爆笑)!!

と言うわけで、本日よりいよいよ放送開始となりましたウルトラシリーズの最新作、
その名も『ウルトラマンオメガ』!
まずは冒頭部、この謎に満ちた新ヒーローが未知の惑星上において無数の昆虫型怪獣、
ヴァグセクトとの激闘を繰り広げる中、オメガが持ち前の戦闘能力を如何なく発揮する
惑星描写の完成度の高さともども、「いきなりこんなに見せちゃっていいの?」などと
思わず余計な心配をしてしまうくらいの(笑)サービス満点っぷり。
[バンダイ(BANDAI)] ウルトラ怪獣シリーズ 232 ヴァグセクト
もちろんここでの惜しみない出しっぷりは、ここからしばらくの間続くこととなる
「怪獣という概念がそもそも存在していなかった地球』サイドの主人公格にあたる
ホシミ・コウセイのもとに、突如として現れた得体のしれない男がウロウロしながら
その一瞬先も読めない行動によってコウセイばかりか視聴者を大いに困惑させつつ
得体のしれないそんな青年との対比で、コウセイの「普通にイイひと」っぷりもまた
いやが上にも(笑)強調される――と言う、ドラマパーtpとしての面白さの一方で
『ウルトラ』的なカタルシスにはいささか欠ける感もある(しかしこれもまた、
2クールにわたるドラマ展開の土台作りとしては、むしろ絶対にこの時点において
やっておかねばならないことでもある)展開から、メイン視聴者たる現行児童層の
視聴意欲と興味を切らさないための「保険」であることは想像に難くありません。
いや、『ウルトラ』らしくはないものの、なんか得体のしれない男が忽然と現れて
倉庫内をうろうろする異様さって言うのは普通に面白くはあるんですよ――
記憶喪失であるがゆえに、勝手に手に取ってよいものと悪いものの区別もつかず、
一度手にしたものをどうやって戻せばよいかの判断もつかない有様での俳諧だけに
もう半歩先の行動さえも読めず、一瞬たりとも目が離せないというのはまさしく
「大きな赤ちゃん」そのもので、またそれを均整のとれた逞しい肉体の持ち主たる
イケメンの主演俳優・近藤頌利が虚ろな表情で演じてくれるもんですから(笑)
精悍さよりも萌えよりもまず「怖さ」が先に立ってしまって、冒頭でお話しました
「記憶喪失なのに何故か本能で箸は機用に使えてしまう」シーンの可笑しささえも
一瞬、軽く吹っ飛んでしまうほどです(笑)。
[バンダイ(BANDAI)] ウルトラマンオメガ ウルトラ怪獣アドバンス グライム
とはいえ、そんな「奇妙な日常ドラマ」の積み重ねばかりに汲々としていますと
僕も含めた「空想特撮のスペクタクル」を求める層がしびれを切らしますから(笑)
いいタイミングで出現してくれました、お待ちかねの熱線怪獣グライム!
先にもお話しました通り、「怪獣と言う概念そのものが存在していなかった地球」に
姿を見せた初めての巨大生物ということで、その異様な姿と猛威を目の当たりにした
人々の恐怖と混乱ぶりもまたひとしおで、未知の存在への防衛体制が整うどころか
その想定すらなかったであろう世界での、一時避難場所での混乱ぶりや飛び交う怒号の
ヒステリックさもより確かな生々しさを伴って迫ってきます。
……実は今朝の本放送が開始されるちょっと前の段階で、メイン監督の武居氏の口から
世界的に戦争や混乱などが渦巻く中だからこそ、本作『ウルトラマンオメガ」では
防衛組織・対怪獣チームなどの存在を前面に押し出さず、むしろ後方に引かせた形で
描写していくと明言し、それが『ウルトラ』を単なる絵空事に堕するのではないか、と
一部うるさ型のファン(←だいぶ言葉をオブラートに包んでます・苦笑)たちの間で
物議を醸したりもしたのですが……いえいえ、たとえ「切り口」の角度は違っていても
その描写の真摯さには何ら変わるところはないですし、そこのところに関しましては
この制作陣であれば、どの要素を前面に出してどれを引っ込めるかと言う取捨選択でも
決して致命的なミスは犯さないし浮ついたものにはならないだろうな、ということで
個人的には改めて信頼の念を抱いた次第。
[バンダイ(BANDAI)] ウルトラマンオメガ 変身アイテム DXオメガスラッガー(特典:限定ステッカー2種付き)
そして、そんなグライムの巨体を目の当たりにした記憶喪失の謎の青年の中において
断片的に蘇る記憶―ー「怪獣」と言う巨大生物の総称や、グライムの名前や能力――さ
今後のストーリー展開における諸要素の膨らみに対して早くも期待させてくれる中、
これまた皆さんお待ちかね(笑)、コウセイの前で初変身・地球デビューを遂げた
真紅の巨人、ウルトラマンオメガ!!
いやー、やっぱりねぇ、2013年『ウルトラマンギンガ』以来、長きに渡り踏襲されるも
さながらウルトラマンをロボットのように感じさせてしまったり、本編や殺陣における
スムーズな繋がりやテンポのよさを著しく殺いできたインナースペース演出って代物が
一顧だにされていない、ってのはやっぱり見ていて気持ちよかったですねぇ。
そうです、こうじゃなきゃいけないんですよ本来は(断言)。
[バンダイ(BANDAI)] ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンオメガ アーマーチェンジセット
ラスト、「空から落ちて来た」奇妙な青年(宇宙人?)とコウセイとが対峙して
お互いの名前を確かめ合い、今後の「バディ」としての活躍と物語の豊かなふくらみを
視聴者に予感させ、期待させつつのクロージング。
まだまだ何も分からないことばかりながらも、新シリーズは上々の滑り出しです!
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