期間限定のあの味、今はもうなくなってしまったお店のあの味……
それら全てが「今」へと僕の生命をつなぎ、文字通りの意味で血肉になってくれた
かけがえのない味の記憶なので決して疎かにはできません。

そんな過去フォルダの「記憶」の中からは「発掘」し、このたびご紹介する一杯は
「らーめん加茂川」さんの”鮭冬葉(さけとば)醤油ラーメン”。
国道36号線沿い、北広島インターチェンジのすぐ側と言う絶好の位置的環境と
それに甘んじることのないこだわりの旨さで、平日・休日ともに多くのファンで
昼時ともなればひっきりなしの賑わいを見せる大好きなお店でした(しみじみ)。

どのメニューを注文しても水準以上に美味しいお店だでしたが
やはりそれらのメニューの中でも特に目を惹き、旨かったのは、 道民にとっては
冬の風物詩としてなじみ深い“鮭とば”を スープダシとして大胆に用いた本品。

乾燥によって旨味成分のアミノ酸が増大し、 味わい豊かになった鮭とばの香りが
ふんわり柔らかく匂い立ってくるスープは ベースに用いた数種の魚粉と鮭節粉末を
合わせたコクある味わいで、 複数の食材を用いつつ散漫にならない吟味もお見事。

そして道産小麦100%の麺の力強さが、このスープのコクに実によくマッチして
一歩も退くことなく、双方の良さを互いに引き立てあう絶妙のコンビネーション。
美味しく、しかも食べ飽きない一杯でした――
と、過去形で語らざるを得ないのが本当に悲しく、寂しい(涙)!!