1977~80年にかけて展開され、マニア向けファンダムの台頭や再放送などによる
“第三次怪獣(リバイバル)ブーム”の盛り上がりにも一役買ってくれた傑作玩具、
ポピーの「キングザウルスシリーズ」。

そのラインナップの中から、このたびリペイントの遡上にあげるのは……
1979年放映のTVアニメーション作品『ザ☆ウルトラマン』の放送第一話にて
四頭もの数が一度に、大挙登場してウルトラマン(ジョーニアス)との死闘を演じ、
と同時にこれまでは過去作品の怪獣リリースに徹してきた「キングザウルス」において
記念すべき初の「新作TV作品に連動した現行最新(当時)怪獣の商品化」ともなった
”冷凍怪獣・シーグラ”君であります。
で、塗りあがりましたのがコチラ!

アニメーションならではの「表現の自由度の高さ」を大きなセールスポイントとして
高らかに謳い、と同時に海外SF・特撮作品のモンスターたちをも強く意識する形で
より実際の恐竜復元(1979年当時の学説に基づく)にほど近い、縫いぐるみ怪獣では
再現しきれないプロポーションの怪獣像を打ち出してきたこのシーグラ。
円熟期に入った「キングザウルス」シリーズの造形クオリティの高さは、そんな彼の
スタイリッシュな魅力をしっかり捉えて見事に具現化させ……同時にアニメ作品を
そのオリジンとしているシーグラが、既に多数発売されている「キングザウルス」の
錚々たる怪獣猛者連の中で浮き上がってしまわぬよう、表皮のディテールについては
アニメ的にのっぺりとしたものではない、より生々しい生物としての実存を伴った
リアルな表現がなされているのも興味深いところ。

ですので、このシーグラに関しても、アニメ作品における基本的な塗り分けパターンを
踏襲しながら色を置きつつ、さらにそこから一歩進んで、よりリアルな質感を重視した
当時の造形スタッフさんと商品開発ポリシーに僕なりの敬意を表するというかたちで
「実写寄り」の方向で幾重にも色を塗り重ねていくスタイルをとってみました。

以上、「キングザウルス」版シーグラはこんな形での塗り上がりです。
何しろアニメ作品と言う『ウルトラ』としては特殊な形態の作品に登場しただけあって
ともすれば軽視されたり、顧みられることも少ないシーグラ君ではありますけれど……
なかななかどうして、迸る怪獣としての凄味と色気は大したものですよ!